銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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12月11日

2012-12-11 | 経済動向
東京市場はもみ合いか。海外市場の値動き同様、今晩からの米FOMCや国内のイベント(週末のメジャーSQ、衆議院選挙)を前に方向感に乏しい展開が続きそうだ。東証一部の売買代金の低迷が予想され、中小型株への物色や12月決算銘柄への権利取りの動きが活発化しそうだ。

週末のメジャーSQは先物の建玉が通常と比べて多いことや、裁定取引に係る現物株式の買い残高が株数ベースで今年のピークに接近している。あすにかけてはロール・オーバー(当限の取引最終日までに期先以降のポジションに乗り換えること)が進展すると思われるが、現時点では週末に向けての波乱要因として挙げられる。

日経平均の予想レンジは9520円-9570円。基本的には5日線(9501円)上を維持しており、上昇トレンド継続の見方は続いている。5日線や転換線(9446円)の上昇で一段上に抜け出せるかが注目だが、昨晩の海外市場を考慮すると上方向には期待しづらい。

10日のNY株式相場は小幅上昇。ダウ平均は14.75ドル高の13169.88ドルで終了した。イタリア首相が2013年度の予算成立後に辞任することが明らかになったものの、相場への反応は限定的だった。FOMCを控えていることや、「財政の崖」問題を警戒するムードが続き、前日終値を意識した動きとなった。
 
NASDAQは8.92ポイント高、S&P500は0.48ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ5円安の9535円、ドル建ては10円安の9530円で終えた。