銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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12月12日

2012-12-12 | 経済動向
東京市場は堅調な展開が予想される。米株高に加え欧州の景気減速に対する見方がやや和らいだことによるユーロ高、米FOMCや日銀政策決定会合での追加緩和期待などが買い材料視されそう。序盤は主力の輸出関連への買いが予想されるが、大手自動車株には戻り売りが意識される一方、信越化学や半導体関連、キヤノンなどの電機セクターへの物色が相対的に強まる展開か。一方、中小型株に関しても、株価上昇や好環境のIPO市場を背景に投資余力が改善した個人の資金などが上手く循環している模様だ。

日経平均の予想レンジは9545円-9600円。11/26以降の高値を通る右上がりの上値抵抗線を上回り、上昇モメンタムが強まるかが重要なポイント。直近の取引時間中の高値(9584円)を更新する可能性が高いが、上記の上値抵抗線までにとどまると、上値と下値を切り上げながらレンジが狭くなっていくウェッジ型の弱気パターンの延長に過ぎないとの見方が継続されよう。
上値メドは、9667円~4/27高値9691円、9/19高値~10/15安値までの下げのV計算値10089円など。終値ベースでは、10/12安値~10/25高値までのE計算値9576円、9/19高値~10/12安値までの下げのV計算値9930円などが考えられる。基調に変化が生じやすいのは、12/14、21~25、28となる。

11日のダウ平均は78.56ドル高の13248.44ドルで終了。12日のFOMC声明で追加緩和措置が発表されるとの期待が相場をけん引した。独12月景況感指数・期待指数がプラス6.9と、7カ月ぶりにプラス圏を回復し、欧州経済の回復が楽観視されたことも相場に寄与。ダウ平均は一時136.69ドル高まで上昇する場面があった。一方、「財政の崖」問題についてベイナー米下院議長がホワイトハウスに新たな回避案を要求したほか、リード米上院院内総務がクリスマス前までに妥結できない可能性を指摘したことで上昇幅を縮小させた。
  
NASDAQは35.34ポイント高、S&P500は9.29ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ70円高の9590円、ドル建ては75円高の9595円で終えた。