銀右衛門文庫の経済動向

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12月10日

2013-12-10 | 経済動向
東京市場は反落が予想される。序盤は海外株高を背景に買い優勢のムードは残るものの、前日の大幅高で積極的には上値を追いづらい。ドル円やユーロ円の円安一服が強まる場面では、前日の反動から先物主導で下押す場面もあるだろう。いずれにしても、週末のメジャーSQ算出に絡む先物売買が中心で、好業績期待の主力株と全体相場とは切り離して考えた方がよい。東証一部の売買代金が盛り上がるきっかけに乏しく、新興市場に引き続き目が向くだろう。14時30分頃に発表される中国11月鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資なども結果次第で材料視されそうだ。

日経平均株価の予想レンジは15430円-15730円。

25日線(15094円)付近からの反発力が強く、アヤ戻しのあとに二段下げにつながるムードではなさそう。よくありえる動きとしては、15300円~15500円どころで下値固め(もみ合い)を経て、高値更新に向かうケースである。ただ、きょうは5日線(15457円)がまだ上昇しにくいタイミングでもあり、下のマド埋め方向に陰線を形成するパターンもあろう。陰線包み足や陰線たすき足のイメージか。

9日のダウ平均は前営業日比5.33ドル高の16025.53ドルで終了。S&P500は過去最高値を更新して引けた。前週末に発表された米11月雇用統計が予想を上回ったことを好感した流れが続いた。一方、17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、量的緩和の縮小への警戒感も台頭。このため積極的に上値を試すには至らず、小幅高にとどまった。 
 
NASDAQは前日比6.23ポイント高、S&P500は3.28ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ40円高の15690円、ドル建ては45円高の15695円で終えた。