銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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1月23日

2014-01-23 | 経済動向
東京市場は底堅い展開が予想される。きのうの日経平均株価は25日線(15766円)を中心に神経質な展開が続いたが、きょうは同線上で強含む公算が大きい。ドル円相場の短期指標の好転は続いている。円安への期待感が下支え要因となるほか、外部環境によっては上値トライのムードが見られるかもしれない。出遅れ物色の広がりや、米NASDAQ上昇を背景に電子部品株の上昇が指数を牽引する可能性がある。
 
日経平均株価の予想レンジは15795円-15940円。

1/14安値を起点とした下値支持線と1/16高値を起点とした上値抵抗線の間で動いており、きょうはやや上に抜け出すイメージか。ただ、一目均衡表では転換線(15694円)の下げが続くため、上値の伸びは抑えられそうだ。

中国の1月HSBC製造業PMIが発表される。上海総合指数は12/4高値を起点に1ヶ月以上下落相場が続いているが、2,000P前後のフシ目に到達してようやく下げ渋りがみられる。PMIは2013年8月に52.8まで上昇したあとは低下基調が続いており、12月は50.5まで低下した。50の分岐点を前に3カ月ぶりの改善がみられれば、株価の反転上昇のきっかけとなる可能性はある。日経中国関連株50は2013年の5月高値を下回っており、日経平均株価より相対的に出遅れ感が強い。日経中国関連株50に採用されている銘柄の中では、きのう大幅に上昇したコマツ(6301)や日立建機(6305)などが注目されるほか、出遅れ感の強い三菱ケミカルHD(4188)、信越化学工業(4063)、三井化学(4183)などの反応にも注目したい。

22日のNY株式相場はまちまち。ダウ平均は前日比41.10ドル安の16373.34ドルで終了した。

IBMの決算が嫌気され下げをけん引した。下値は25日線が意識されたが、買い戻す材料に欠ける展開となった。来週にFOMCやアップルやフェイスブックなどの注目企業の決算を控えていることも、積極的な取引を手控えさせる要因となった。NASDAQは前日比17.24ポイント高、S&P500は前日比1.06ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ45円高の15875円、ドル建ては80円高の15910円で終えた。