銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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1月28日

2014-01-28 | 経済動向
東京市場は米国株の戻りの鈍さを警戒し、弱含みのスタートが予想される。決算発表時期の円高が心理的な重荷となることや、業績アナウンス自体もいまひとつさえない。FOMCを控え序盤からの戻りは期待できそうになく、足元の円高一服を支えに取引時間中は売り買い交錯か。一方、日経平均株価は14800円前後の節目が下値支持帯とのコンセンサスが強いだけに、後場後半あたりからは戻りを仕掛ける動きや、売り仕掛けなどが先物市場で強まるかもしれない。

日経平均株価の予想レンジは14800円-15150円。

昨年8月安値を起点に11月安値を通る下値支持線上から陽線で切り返せるか。一目均衡表では遅行線が当時の基準線と接するタイミングであり、抵抗帯(雲)の切り上がりに準じて反転上昇の兆しがみえるかといったところだろう。日柄面でも1/27-29は基調に変化が生じやすく注視したい。一方、12/16安値(15152円)を下回ったことで、戻りを入れたあとのもう一段下のリスクは当面つきまとう。12/30高値(16320円)まで上昇する起点となった14300円処までは当面の下値メドとして想定しておきたい。

27日のダウ平均は前日比41.23ドル安の15837.88ドルで終了した。米建機最大手のキャタピラーの四半期決算で一株当たり利益が予想を上回ったうえ、自社株買い枠が設定されたことを好感。ダウ平均は一時63.66ドル高の15942.77ドルまで上昇した。一方、米12月新築住宅販売件数が前月比7.0%減の41.4万件と市場予想(45.5万件)を大きく下回ったことを嫌気。新興国懸念や米連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感が残るなか、前日比で95.56ドル安まで下落する場面もあった。
 
NASDAQは前日比44.56ポイント安、S&P500は前日比8.73ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ45円高の14945円、ドル建ては65円高の15005円で終えた。