銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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4月21日

2015-04-21 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり398/値下がり1374と値下がり優勢。味の素や明治HDなど食品株の一角や良品計画、アルプス電気など、先週の下げが大きかった銘柄に買いが向かった。銀行株は先週の強い勢いがまだ残り、三菱UFJFGや新生銀は年初来高値を更新した。ただ、全体的には材料難で、大きく動いた銘柄には、クボテックやアスラポート、Mipoxなど、先週強く買われた銘柄が目立った。業績への反応は引き続き強く、上方修正を発表した石塚硝子やエレマテックなどには強い買いが入った一方、下方修正の日本MDMやプロトコーポなどは大幅安となった。

きょうの日経平均はプラスとマイナスを行き来し、引けではマイナスとなった。勢いは強くはないが、先週末の米国株の大幅下落を受けても比較的落ち着いた動きとなったことに加え、25日線や1万9600円を上回ったことは、株式市場に一定の安心感を与える動きと考える。ただあすに関しては、まだ海外市場の影響を受けやすく、引き続き警戒は必要とみる。米国株が大幅安となった場合にはもう一段下を見る展開も想定され、25日線を割り込んだ場合、13週線(18928.28円)レベルまでの調整は念頭に置いておく必要がある。ただ、米国株がきょうの日本株のように、上昇でなくても比較的落ち着いた動きとなれば、日経平均はきょうの1万9500円割れが目先の底との見方が強まり、海外株の動きに比べて強い動きとなる可能性はある。きょうの動きをみる限り、物色の方向性が大きく変わった印象はなく、上げの場合のけん引役は、小売株や食品株など、直近大きく下げた銘柄が中心になると予想する。