銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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4月23日

2015-04-23 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり1126/値下がり606と値上がり優勢。日経平均2万円回復を受け、野村HDが4.5%高と大幅上昇、前期業績が好調であった光世証券や、業績上方修正発表の今村証券なども値を飛ばした。3月の訪日外客数発表を控えラオックスが朝から強い動きで、好結果を受け上げ幅を一段と拡大した。ほか、クックパッドとの資本・業務提携を発表し、TOBにも賛同を表明したみんなのウェディングや、中期経営計画で3年間配当性向100%を目指すと発表したトライステージが急騰した。一方、1Qが減収減益となったキャノンMJや、今期の減益見通しを発表した東京製鉄は大幅安となった。

4月10日の日経平均2万円回復の際は、2万円台は一瞬で速攻下落に転じた。きょうはすんなり2万円を回復した上に、その後も2万円を下回ることなく、じり高基調が続いた。きょうの動きで、多くの投資家の先高期待が高まったと想定される。とにかく動きが際立つのが銀行株で、三菱UFJFG、三井住友、みずほの3メガバンクはそろって年初来高値を更新した。ただ銀行株に関しては、足元の上昇を4月末の日銀追加緩和期待とみる向きも多く、短期的な過熱感も強まっているため、そろそろ一服の動きを警戒しておきたいところ。

そのようななか、引け後にソニーが業績上方修正を発表した。今年のソニーは動きの良さが目立つが、相場の地合いが良くなってきたところでポジティブな材料を提供してきた。全体市場への影響度も大きい銘柄であるだけに、指数をもう一段上に押し上げる効果も期待できよう。一方、決算が注目された日本電産の今期見通しは市場予想を下回った。3月企業の決算発表がスタートするなか、決算関連のリリースを受け、銘柄の優劣も強まると考える。