赤い水性の部屋

あくまでも赤い水性個人のページですので、吹奏楽とは関係ない内容もあります。みなさんのコメントをお待ちしています。

裏番組

2009年04月29日 | Weblog
 選抜吹奏楽団や講習会があれば、その前後は自分のバンドは活動ができなくなるのが担当者の悩み。コンクール前などはその悩みも深刻である。(こういうときは逆に優勝したり金賞でないと気がすまないので余計燃えるんだけどね)

 一週間後に本番を迎えているにもかかわらず、この前まで修学旅行。そして今回の講習会の準備や選抜バンドの指導。もちろん通常は授業や生徒指導、担任業務もしている。本来なら一日中特訓で練習をしたいと思いがちである。そうはいっても立場上そんなわけには行かない。かといって、生徒だけで練習させるのも、なんともパッとしない・・・
 思い切って午前中は講座の聴講。新入生の指導は喫緊の課題であることは間違いないのだ。午後は他所様に全て預けてしまった。これが、予想以上に楽しそうに活動しているではないか。もちろん、受け入れ団体の献身的なご支援の賜物である。感謝感謝!!×∞

 「ここのところ練習ができない」とか、「今日こそ練習しないと間に合わないから講習会に参加している場合じゃない」などと思いがちだが、同じことを1時間も2時間も怒鳴って練習するくらいなら、思い切って外に出ることにした。だって、僕の合奏よりも講習会や上級バンドの指導のほうがよっぽど勉強になるもんね。

吹奏楽公開講座『こんな時、どうするの?』

2009年04月29日 | Weblog
 浜松市アクトシティ音楽院の主催する吹奏楽公開講座が行われた。

講習会の内容を考える担当としては、一苦労であるが、今回は水口透先生の『こんな時、どうするの?』と題して午前中は現場の先生方の困っていること、児童生徒の現われを出し合い、午後はその解決方法や指導法の事例を実演して紹介しようという試み。話題になったのは大きく分けて以下の内容。


午前:ディスカッション

1.読譜力:自分で音楽を楽しむ基礎力
   音楽をよりいっそう、そして今後の人生でも楽しむために、どうしても身につけたい。音の高低よりも、長さ(リズム)を読み取ることをゲーム的に楽しく行う。リズムトレーニングにもなる。

2.音楽活動とは?:創作(作曲)・表現(演奏)・鑑賞
   私たちが行うのは主に演奏活動である。『何をやったらよいのかわからない』場合は、演奏活動として『何をやるのか』をハッキリとする。いつ、どこで、誰が『何をやる』のか?これが決まれば、練習は決まってくる。「何を?」については、楽曲の発掘や紹介もしていただいた。

3.技術:2の音楽活動とは別の領域でトレーナー的な要素
   ここに、先生と児童生徒との隔たりが大きいと、一緒に楽しめなくなる。現在指導している児童生徒の様子(「音がモワッ~と出るんですが・・・」など)や先生方が望むこと(「パンチのある音ってどうやればでますか(一同笑)」など)をどんどん発表してもらい、午後の実践編では、この点について紹介


午後:事例紹介と実演

1.ブレス
   「お腹で・・・」「リラックスして・・・」抽象的なイメージでは伝わらないので、逆に、全身に力を入れワザとできない状態にさせることで、よい点をハッキリ感じさせる。

2.音の立ち上がり
   「息のスピード」「支え・・・」など、あいまいなアドバイスを避け、「音の出始めが小さい」など、出てきた音に対して誰でもわかる言葉でハッキリ伝える。明確なアクション(ここでは上手く伝えられないが、講習会に出られた方にはよくわかるハズ)でアドバイスをする。また、リレーでチェックをすると、なおよくわかる。楽しく工夫したロングトーンでブレスコントロールまで練習ができる。

3.音を合わせる
   合っていない音は吹き続けられないので、ワザとぶつける練習をして、気持ちの悪さを味わわせる。自然に合わせるようになる。(コレもその実演例が紹介できないが、講習会に出た方はかなりハッキリわかったハズ)

4.リズムが合わない(縦がズレる)
   体感メトロノームや足ふみ合戦など、楽しく練習&トレーニング

江南中の2年間を1時間半で紹介してもらったようで、少々悔しい気もするが、講習会で改めて勉強になったことはたくさん。

次回の中学校担当の講習会は1月。テーマや講師の先生も話し合ってだんだんと決まってきた。「お休みだからなあ・・・」「別に自分は楽器が吹けるから、講習会に出てまで・・・」と思ってらっしゃる先生方、小学校、中学校、高校、大学・・・年齢やレベルに関係なく、とても勉強になりまっせ~