ひだまり家族

夫と二人の息子の4人家族。
ドラマ『ぽっかぽか』のような家族に憧れながらも、
現実は子どもたちに振り回される毎日…

佐々木先生の本から…

2011-07-26 23:48:31 | 
コメントでもいろんな意見をもらったので、
以前紹介させてもらった部分と
少し重なるところもあるかもしれませんが、
今回の『完 子どもへのまなざし』から
印象に残ったところを
紹介させてもらいたいと思います。

たくさん書きたいことはあるのですが、
その中からギューっと絞って載せてみますね。

佐々木先生はある雑誌の記者に
『佐々木さんは子どもたちが
 どんなふうに育ってほしいと
 思っていらっしゃいますか?』
と聞かれたとき、
ひとことで答えるのは難しいと感じながらも
『自分で自分のことを好きになれる子どもに
 育てたいと思う』
とお答えになったそうです。

“子どもというのは、
 人から好きになってもらって、
 はじめて自分のことを好きになれる
 …いろんな人が自分のことを
 好きになってくれた、
 そういうことを自分のなかに
 たくさん取り込んで
 発達、成長していくのです”

佐々木先生にとっては
『自分を好きになれる子』ということは
子どもを育てるときのキーワードだそうです。

“何かがよくできる子にしてあげると、
 子どもは自分のことを
 好きになれるかというと、
 そうではありません。
 どんなにいろいろなことが
 よくできるようになっても
 その子を心から
 好きになってあげる人がいないと
 子どもは自分のことを好きになれない”

“子どもが自分を好きになれるように育てる”
ということは、
子どもの方からみれば
“自分が望んだように愛される”
ということ。

“子どもは乳幼児期にいろんな人から
 愛されることが重要なのです。
 けれども、親だけから愛されていても、
 絶対に足りない”

…このことも衝撃でした。

親の愛情というのは
“子どもの将来を思っている愛情”であり、

“子どもの将来を思うということは
 親が望むような子どもになってほしいという
 親の自己愛の感情なのです”

“たとえ親が
 そんな気持ちをもっていないつもりでも
 子どもには、あなたに満足していない、
 というメッセージとして伝わり、
 結果として子どもには
 親の望みを満たさないと愛してもらえない、
 親から自分が否定されていると伝わるのです”

そんなときに必要なのが
祖父母や近所の人や周りの人の
“ただかわいがって
 ありのままに受け入れてくれる”愛情。

親の愛情とは質の違うものでも
子どもにとってはどの愛情も
なくてはならないものなんだそうです。

発達障害についても少し触れます。

発達障害とは
“子どもが成長していく過程で
 なんらかの理由で心身の機能の発達が
 困難な状態”
をいいますが、

“ふつうの子どもにくらべて
 すぐれた能力を発揮するところもある”
そうです。

発達障害の特性としては

・コミュニケーションがうまくいかないこと
・社会性が育ちにくいこと
・興味や関心が向かうところがせまいということ

なので、
まわりに理解者がいないと
どうしても孤立しやすくなります。

また、自閉症の人は空間の意味だけでなく
時間の概念になるとさらに混乱が大きく、
多くの自閉症の人は
口頭よりも視覚的な情報のほうが
意味や概念をつかみやすいので
目で確認できる文字で伝えるなどの
工夫も必要だそうです。

また、
“自閉症の人の音、光、におい、
 触覚などに対する感覚機能は
 敏感と鈍感が私たちのレベルとは全然違う”

そして、不安など
ストレスが増しているときほど過敏になり
いつも一定ではないために
理解できない人には
“気まぐれな性格”だと誤解をされることも
あるそうです。

この他にもいろんな特性が書かれていて
私も勉強になりました。

“自閉症の人はまわりの人が自分のことを
 理解してくれているとき、
 とても安心して一緒に学んだり
 生活していく力を身につけていきますが
 彼らのほうから私たちの世界と
 関係をもつことはできない。
 でも、私たちは努力をすれば
 彼らの世界を理解し受け入れることができる”

このことを多くの人に知ってもらい
いきいきと生活できる環境を作っていくことが
佐々木先生の願いなのではないかと思います。

簡単に紹介させてもらいましたが、
私の書き方では伝えきれないものが
たくさんあります☆

興味のある方はぜひ読んでみてください☆

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6 コメント

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arigato (まむしっ子)
2011-07-27 07:33:06
「向き合う」「理解する」
これは大切なんだよね

とくに「わがまま」って思われがちなんは
知的障がいを伴わない自閉症の人たち。
(アスペルガー)。
と、軽度の知的障がいの人たち。
一見出来ることが多く見られるけれど、
心中、本人はとても困ってるんです。

色んなことを、表現かえるだけでも
見方が変わるんだよね。
「出来ない」…苦手・工夫すれば「出来る」

そんなことを繰り返し、意識もってもらい
本人・親御さん・支援者・社会、等
うまく言葉選んで伝えていくこと。
やり甲斐とともに「疲れた」って感じます。
それが仕事なんだけど。笑。
ってことは、まだまだ理解が広まってないんだなって実感します。

このblogを通して、一人でも二人でも
興味を持って、知ってもらえたら嬉しいな
こちらから理解を示して心を開いて。
自閉症だからって構えず、普通に接して。

あやっち、ありがとう
返信する
Unknown (まなみん)
2011-07-27 09:31:20
そうなんだよね~、子供にあれこれ言ったり、怒るのは、子供を思うがゆえの愛情なんだけど、
それが子供が望まないことだと子供は満たされないんだね
祖父母は本当可愛い可愛いって感じで甘やかしてくれて、
時には私のしつけと反することもあるけど、
それも必要な愛情なんだね

知り合いの自閉症の子も、誤解される行動があったり色々あったんだけど、
まずは自閉症のことをよく知った上で、
その子の世界を理解することが大切なんだね。
返信する
納得 (missan)
2011-07-27 17:53:46
自分のことを好きになることができたら、もし壁にぶつかったとしても這い上がることができるもんね。
それから、色んな人からの愛情を受けた方がいいんやね。
私自身がいっぱいいっぱいの時に、
「頑張って私が見てるから大丈夫。」
と勝手に思ってた時があったんやけど、そうではあかんとふと気づいた時があって、やはりそうなんやね。
じいちゃんばあちゃんが多少甘いなと思う位なら、私も目をつぶってるわ(笑)
そうしてくれる人もなかなか居ないしね。

自閉症のことも人によって違うんだろうけど、甥っ子くんは音に敏感って言うのがあるみたいで、子どもの泣き声やレンジ、チャイムなど耳を塞いだりしてたかな。
好きなことはすぐ覚えるし、得意なことを伸ばしてあげられたらいいよね。
納得させられるね。

わざわざ載せてくれて、ありがとう。
返信する
ありがとう (tokotoko-boy)
2011-07-28 22:16:35
まむしっ子ちゃん☆

今朝はどうもありがとう
そして返信遅くなってごめんなさい

そうなんよね。
アスぺルガーの人達は
一見違って見えない分、
苦しんだり困っているいることを
理解してもらえない人も多いってことも
触れてあったよ。

あれこれ言っても結局
“自分にはわからない”
って投げ出すんじゃなくて
“わからないかもしれない…でもわかりたい”
という気持ちを忘れずにいたいなって思います。

それは患者さんたちの痛みも同じ。
身体的にも精神的にも、
その痛みを味わったことがなければ
本当の意味では“わからない”。

でもその一言で終わらせちゃうと
その先には何もないんよね。

わからなくても寄り添う気持ちは
忘れずにいたいなって思います
返信する
祖父母 (tokotoko-boy)
2011-07-28 22:20:51
まなみん☆

返信遅くなってごめんなさい

うん。自分のしている子育てと
食い違うこともあったり
“甘い”と感じることはあるよね。

祖父母に限らず夫にも
そう感じることはあります。笑。

それでもそういう場所がないと
子どもも逃げ場がなくなるんだろうなって。

昔のようにいろんな人が一緒に
子どもを育てていく環境って
やっぱり大事なことなんだろうね
返信する
わかるよ (tokotoko-boy)
2011-07-28 22:27:52
missan☆

返信遅くなってごめんなさい

うんうん、わかるよ。

missanとこも仕事や趣味で旦那さんが不在で
missan一人に子育てがかかってくること
多かったもんね

うちも同じ。

だから“私が頑張れば…”
って思う気持ちもよくわかる。笑。

でもきっとそれだけじゃ
片寄ってしまうんやろね。

父親が厳しいときには母親に甘えて
母親に怒られたら父親や祖父母に甘えて…
そんな環境があることで
子どもの気持ちも救われるのかもしれないね。

甥っ子くんは好きなことは
やっぱりすぐに覚えられるんやね
音には敏感なのもなるほどなぁと。

少しずつ、一つずつ、
こちらから歩み寄れるといいね
返信する

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