とてもおもしろい本を紹介しましょう。季刊の英語リスニングの雑誌ですが、待望の春号が出ました。こういうコンセプトの雑誌はあまりないでしょう。小学生レベルから、歴史やイラク戦争を論じるものまで、いろいろな英語の情報が詰まっています。
例えば受験英語の弊害としてよく言われるのが、読解はできても会話ができないというものです(今は全体としてはウソなんですけどね)。そこでこの春号では、まず大学受験などで蓄えた知識と実用のギャップを埋めようというところから始まります。
どうやるかといえば、小学生が読むようなストーリーから日常語を身に付けてしまおうという発想です。で、この物語自体がなかなかおもしろい。徐々にレベルアップをして、ノンフィクションや大学入試でも扱われそうなレベルのストーリー、ニュース英語まで含まれています。
つまり絵本レベルから英字新聞レベルまでありますから、この雑誌だけで何かをマスターさせようというのではなく、自習においても、こういうやり方でやって下さい、他に同様の物語なり、他の英書はこんなものがありますよと紹介してくれています。
リスニング学習の目的がはっきりしている方は、紹介されているものへ進むのももちろん良いのですが、本書だけでも充分楽しめます。
多聴多読というだけあって、かなりの量があるのですが、その中にはシャドーイングの練習や、スピーキングの練習用の題材も含まれています。大学受験にはスピーキングはありませんので、私は英検の二次対策の指導しかしたことがありませんが、ここに書かれているアドバイスはなかなか有効だと思います。
また、TOEIC対策として、本書では新形式のテストを利用し、チャンクで聞き取るという練習コーナーもあります。全体の中で一番力を入れてページを割いているのはシャドーイングの解説でしょうか。勉強になります。
このようにレベルが易から難まであるだけでなく、アメリカ英語、イギリス英語もあります。スピードも速いものから遅いもの、内容もインタビューから物語やTOEIC問題タイプやノンフィクションなどなど、とにかく内容が盛りだくさんで、大学受験の英語とか、TOEICなどというように的を絞ったものではありません。
ですから試験対策のテキストを探している方には他のものが良いのでしょうが、英語全体を見渡せるようで、私は大変気に入っています。
先日コメントいただいた、フランさんのような方は一度、手にとって自分の英語の弱点とか、リスニングの問題点などをさぐってみたらどうでしょう。そのきっかけを与えてくれそうです。そしてそこから他へ進んで行ければ最高ですね。
多聴多読マガジン 2007年 04月号 [雑誌]
コスモピア
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『多聴多読マガジン 2007年春号』
コスモピア:195P:1380円
書店においてなかったので、アマゾンで注文してみました。TRYしてみて、また感想報告に来ます。
このところのVIVAさんの英語の勉強に関する記事を拝見して、ずいぶんと情けない勉強だったな、と反省しきりです。
先日は、お世話になりました。ではでは。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
このクラスは、英語学習が中途半端に終わってしまって反省している、小学校新6年生のお子さんをお持ちの、東京に住む、読書好きで、あとワインが少し飲めて、働くお母様向けのクラスでございます。今、ご入学いただきますと、特典として、お子様の受験指導も無料で付けました。いかがです?
いやぜひまた今度
万一宿題がやっていないので、塾に行きたくないと言う場合には、自宅までお迎えに上がりますので万全でございます(笑)。
実は山ちゃんさんがどういう方かまったく素性は存じ上げないのですが、英語の知識はそこらへんの高校教師や塾講師をはるかに凌駕していることは間違いないです。ブログやって、一緒に日本の英語教育直しませんか(笑)。そうすればボクも質問に行けるし。
この雑誌までご存知なんですね。
太鼓判がもらえて良かったです。