バブル後の不景気が続いたせいか、手に職をということで、資格試験を目指す人が増え、中でも英語の資格試験が日本では大流行です。近年ではその合否や得点を会社が社員に義務付けたり、大学の推薦基準にしたりしています。当教室でも、この前の日曜日に内部生に向けてTOEIC-IPテストを実施しました。
確かに、盛んではありますが、残念ながら、日本人の英語力はアジアの最低レベルという結果が出ています。本書は英語の資格試験の様々な現象について考察しています。
まず何よりも根本的な勘違い。
英語教師の中にも、かなりいますが、あの何でも知っていそうな立花隆氏までも堂々と犯している過ちは、TOEFLやTOEICは会話中心のものだと考えている。実態
は全く逆で、文法がかなり重視されており、日本人の得点が低いのは文法、読解分野。
しかも成績が悪いのは高校、大学生および20歳代。社会人の得点(30歳~40歳)は高い。そしてこれらは指導要領が会話中心に移行し始めた時期に教育を受けた人たちであると…なるほど、と思いませんか?
これから受験を考えている人や、何より英語教師の方々に読んでいただきたい一冊です。
P.S. それにしてもこの本にまで、ドラゴン桜の帯が付くんですね。まったく関係ないのに。
http://tokkun.net/jump.htm
TOEFL・TOEICと日本人の英語力―資格主義から実力主義へ講談社このアイテムの詳細を見る |
文法をしっかりこなして英語を身につけるというのは、学校の英語がそういうスタイルですし、日本人向きの勉強だと思います。
私もなにか文法書を1冊復習しなくてはと思っていました。体系的な勉強をしていないので、基本的なことを相当忘れているんですよね。
英語だけで生活できるのは限られた人だと思います。資格でメシを食うんだったら、医者とか薬剤師とか、それがないと仕事ができない資格を目指した方がよっぽどいいと思います。
英語圏では乞食だって英語を話すんだから。「自分の得意なもの+英語」でなければ、早晩行き詰まります。
やはりTOEICやTOEFLと聞くとリスニングのイメージがありますが、実際は文法が重要とは・・・
"成績の悪い”大学生代表としてチャレンジしてみようと思います。