この数日は街のあちらこちらで、新品のカバンやぴかぴかのランドセルを持って、明らかに着慣れていない新しい制服姿の少年・少女を目にしますね。公立の学校では今日が入学式というところが多いのでしょうか。 がんばれ!フレッシュマン。
学力の低下が言われるようになって久しいのですが、単に計算能力が下がったとか、単語力がないといった、ペーパーテストでわかるものだけでなく、第二の学力と言われるような、好奇心や知的探究心、または継続力の低下こそが問題なのだと指摘します。
筆者の丹羽氏は河合塾の理事や、進学教育本部長などを歴任したあと、現在は立命館大学の客員教授という立場です。
目次をご紹介しておきます。
第1部
第2部 学校のお話(本質を考える授業を取り戻せ;納得型の沈澱;老若先生のほどよいバランスを;学校文化と社会性;正しい中高一貫校を目指そうよ;勢いのある学年とそうでない学年;なぜ七五パーセントの中学生が塾に通うのか)
第3部 大学のお話(いままでのやり方では難関大学に入れない!?;少子化で「よき社会人養成大学」はどうなる;教育学部の行方;郷愁の旧制高校;全共闘運動とその後の不思議)
という構成になっています。30年間以上、河合塾を引っ張ってきた著者の教育論、というよりエッセイですね。学校ではなく、予備校の人間らしく、非常に柔軟な考え方、本音のストレートな表現に引きつけられ、一日で読んでしまいました。
体系だったものではありませんが、時にグラフや表を用いて、なぜ日本に予備校が誕生し、隆盛期を向かえたのか、世の中はどのように変化したのかを効率よく教えてくれます。
長年の経験の中で、印象深い教師やエピソードが紹介されるなど、読んでいて飽きません。 私も塾講師として、もっともっと高い目標と、教育信念を繰り返し自分に言い聞かせねばという気にもさせてもらいました。気軽に読むこともできます。おもしろかったです。
予備校が教育を救う
文藝春秋
詳 細
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『予備校が教育を救う』丹羽健夫
文芸春秋:210P:724円
ついに著作発行!
なぁんて早とちりしてしまいますよ、今日の内容。
書名がいいですね。『予備校が教育を救う』
我が意を得たりじゃないですか?
VIVAさんのブログを通してお仲間の先生方の姿勢を伺うにつけ
つくづくそう思います。
全共闘運動とその後の不思議、なんて何がかいてあるんだろうと思っちゃいますね~。他人事じゃないから。
ほんとによく毎日、こんなに色んな本を読んで、
しかもちゃんと職務をこなして、毎日ブログを継続して…
見習わなきゃ!です。m(_ _)m
最後の全共闘のところは、今やっと現実化してきた大学改革、独立行政法人化とか、その他一般教養と専門のカリキュラムに関する条件の変更などですが、それを緒に就かせたのは、導火線になったのは全共闘だという内容です。
こんな時間が経ってから導火線からやっと火が付いたことを不思議と表現し、現在50台後半の全共闘世代はそれを今知っているのだろうかと述べています。
火をつけていただきありがとうございました(笑)。
昨年は担任の先生が10月末から産休、その後22歳の先生(結果オーライでしたが)といやはやの1年でした。
今年はどうなるんだろうな、今日わかります。
ただ、正直言うとこういうふうに悠長な事を言っていられるのも”塾があるから”、的なところもあり、で・・・うーん。
はたまた学校<塾、で塾にお任せにもならないし、1人の親レベルで考えても教育(いや、子育て全てが)って難しいですね。
VIVAさん、尊敬します。今年度もよろしく。
自分の思い通りにしようとすれば、夫婦だって、子育てだって、会社の人間関係だってヤッパリ難しいですよね。たかが勉強なら何とかなります!
こちらこそよろしくお願いします。m(__)m