某月某日「中アルプス・麦草岳と麦草」

某月某日【山の伝承】「中アルプス・麦草岳と麦草」(548)


麦草岳は雪解けがすすむと、山の斜面に大蛇の雪形があらわれ、ふ
もとの上松町の風物詩になっています。


山頂のハイマツの生えた傾斜地は、春になると緑が鮮やかさになる
という。


下界からみると、その緑がまるで麦草が生えているようなのでその
名があるそうです。


ある夏、木曽駒ヶ岳のとなり木曽前岳から山姥の奇岩を経て、麦草
岳に向かいました。


お花畑にはわずかな踏み跡がつづいています。はしごと岩峰を越え
て間もなく、開けた山頂に飛び出しました。


広々とした頂は、ひざくらいまでハイマツにおおわれ、山名の由来
も納得です。


赤い屋根の祠のわきに寝転がり、しばらく流れる雲を眺めました。
訪れる人は全くありません。


赤い屋根の祠のわきに寝転がり、汗を拭きながら、しばらく流れる
雲を眺めてしまいました。


ついでながら祠は上松町の駒ヶ岳神社の末社です。
・長野県木曽町と上松町との境。


【山行】
・某年9月6日(日曜日・晴れ、ガス)




▼【イラスト】は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/yamatabi/yamatabi01.html









★おわり
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