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 ネオニコチノイド

2022年08月25日 | インポート


 少し前の私のブログ、

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1952.html で、

 【室内に侵入してくるムカデに何回も噛まれているが、最近は、非常に少なくなった。

 それは、床下に殺虫剤を散布するようになったからだ。オルトランやアクタラという農業用粒剤を購入し、パラパラと撒いている。一ヶ月しか効果が続かないので毎月撒かねばならないが、】

 以上のように書いた。



 これに対し、【貴文拝読させて頂いています。ネオニコチノイド系防虫剤は出来れば避けられた方がよろしいかと存じます。】

 というコメントがあった。



 驚いて調べてみたら、「アクタラ」という殺虫剤がネオニコチノイド系チアメトキサムという成分だった。

 https://www.actbeyondtrust.org/whats-neonico/



 私は、3月ころ、急激に温暖化してムカデが室内に侵入してきたので、これを1Kg、家の周囲や床下に散布したのだ。

 これまでは、オルトラン粒剤を使用していたが、たまたま売り切れで、アクタラ粒剤しか残っていなくて購入した。



 だが、オルトランも調べてみたら有機リン系殺虫剤で、昔から危険性が指摘されていたものだった。

 オルトランは、散布後、せいぜい一ヶ月程度しか効果が持続しない。散布後二ヶ月もするとムカデが平気で侵入してきていたので二ヶ月以内に繰り返し散布しなければならなかった。だから多少は安全なのかという幻想もあった。



 ところが、アクタラの場合は、散布後、すでに4ヶ月も経ているのに、まるでムカデが全滅したかのように、まったく見かけなくなった。

 その凄まじい殺虫効果に驚かされた。「ネオニコは、ここまで凄いのか!」と、びっくりするとともに、恐怖さえ感じた。

 我が家は井戸なので、ネオニコが地下水に浸透したら、どんな結果を招くのか背筋が寒くなった。



 幸いというか、我が家の井戸水質に、もしかしたらヒ素が含まれているかもしれないと思うこと(皮膚の白斑)があったので、飲料用にはペット水を使用していたものの、どうにも薄気味悪くなってしまった。

 ここで、ネオニコチノイドの問題点を振り返ってみたい。



 ネオニコチノイド系農薬問題とは?~情報・資料集~

 https://www.actbeyondtrust.org/whats-neonico/



 ネオニコチノイド系農薬とは、ニコチンに似た成分(ニコチノイド)をベースとする、現在世界でもっとも広く使われている殺虫剤で、1990年代から市場に出回り始めました。

 一般にネオニコチノイドと呼ばれる化合物は、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムの7種類あり、これらを主成分とする農薬・殺虫剤は様々な用途や製品名で販売されています。



 また、以下の説明で「ネオニコチノイド系農薬」という場合は同じ浸透性農薬であるフィプロニルを含みます。ネオニコチノイド系農薬は脊椎動物より昆虫 に対して選択的に強い神経毒性を持つため、ヒトには安全とされ、ヒトへの毒性の高い有機リン系の農薬に代わる効率的な殺虫剤として、2000年代から農業を始め家庭用の害虫駆除剤やペット用に幅広く商品展開が行われました。



 さらに、水に溶けて根から葉先まで植物の隅々に行きわたる浸透性殺虫剤として、作物全体を害虫から守れる効果的な農薬という宣伝のもと、現在では農地や公有地などで大規模に使われています。



 浸透性農薬は水をつたって植物の内部へ浸透する



 しかし、ネオニコチノイド系農薬の使用拡大と同時期に、世界各地でハチの大量死が相次いで報告され始めました。

 ハチは農業を行う上で重要な役割を担う花粉媒介者であるため、ヨーロッパではいち早く2000年代初頭からネオニコチノイド系農薬の使用を規制する動きが始まります。



 2013年半ばには、欧州委員会が3種類のネオニコチノイド系農薬と、同じ浸透性殺虫剤でネオニコチノイド系農薬と似た性質を持つフィプロニルの使用について、同年末から2年間の暫定規制を決定しました。

 この決定は、科学的証拠は十分ではないものの、環境と生命に多大な影響を及ぼす可能性が高いと想定される場合に適応される予防原則に基づいたものです。

 代わりとなる安全な農薬がなく、ハチの大量死とネオニコチノイド系農薬との直接的な因果関係の立証が科学的に未確定ななか、ネオニコチノイド系農薬の包括的な規制に向けて一歩踏み出す決定かもしれません。



 生態系へのリスクと欧米での規制



 ハチを含む生態系への影響が懸念されるネオニコチノイド系農薬の特徴として、神経毒性、浸透性、残留性の3つがあげられます。

 昆虫に対する強い神経毒性は、ターゲットとなる害虫以外にも益虫を含む多くの昆虫を殺したり、生存が困難になるような障害を負わせたりしてしまいます。

 また水に溶けることで、水を介して周辺の草木や地下水に入り込み、殺虫剤を使用していない地域へも広がる危険があります。



 そして、一度使われると土壌や水の中に長く留まり蓄積していくため、低濃度のネオニコチノイド系農薬に長時間曝された昆虫類が異常行動を起こすなど、生態系に大きな悪影響をもたらす可能性が指摘されています。



 ネオニコチノイド系の農薬が市販され始めた当初、長期的な毒性やヒトを含む生態系への影響はほとんどわかっておらず、安全性が明確に示されないまま大量に使われてきました。

 しかし、鳥類や哺乳類への影響に関する報告をはじめ、ヒトへの影響も徐々に明らかにされつつあります。ネオニコチノイド系の農薬散布と同時期に体調不良を訴える患者が急増したり、胎児が発達障害を起こしたりする危険を指摘する報告もあり、ネオニコチノイド系農薬は私たちにとっても身近な問題となってきました。



 各国での規制が進むなか、日本ではネオニコチノイド系農薬問題への認識が低く、現時点でネオニコチノイドの使用そのものに対する規制がない上、使用量の規制緩和が行れるなど他の先進国とは逆の動きも見られます。



 また、ネオニコチノイド系農薬の残留基準もヨーロッパの数倍から数百倍に達する場合が多いため、日本の生態系に大きな影響を与えている可能性がありますし、同時にネオニコチノイド系農薬が使われた農作物を購入し、洗っても落ちないネオニコチノイドを大量摂取することで、人体への影響も懸念されます。まずは一人ひとりがこの問題に対する理解を深めることが大切です。

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 引用以上



 引用していて泣きたくなった。【一度使われると土壌や水の中に長く留まり蓄積していくため】ということは、我が家の土壌に末永くネオニコの影響が続き、井戸水にも侵入してくるということなのか?



すでに2ヶ月以上前、私は、友人の孫の発達障害を調べていて、韓国や日本のような農薬多用国で、子供たちの発達障害にネオニコチノイドが関与している可能性を発見し、ブログに書いていた。

 

自閉症や発達障害が増え、ウナギと蜂蜜が暴騰した理由は住友化学のネオニコチノイド農薬 2022年06月03日

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1879.html



それなのに、気づかないまま自分で自分の家に使っていたとは恥ずかしい限りだ。

 もう少し、科学者による警告を見てみよう。

https://www.actbeyondtrust.org/wp-content/uploads/2020/12/alert2020.pdf



 1.ネオニコチノイドは農薬、家庭用殺虫剤、建材として、あなたの身近に迫っています。

 ネオニコチノイド系農薬とは、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムという化合物を含む農薬です。主に昆虫に作用する強い神経毒性をもち、野菜や果樹、米、麦などの農作物向け殺虫剤成分として使用され、いまや世界で使用される農薬の 4 分の 1 近くを占めています 。



 シクロキサプリド、イミダクロチズ、パイコングジング、スルホキサフロル、グアジピル、フルピラジフロンなど、同じ作用機序をもつ農薬が製品化されており、今後も類似した化合物がさらに開発される可能性があります。

 同様の毒性がある化合物フィプロニル(フェニルピラゾール系)と合わせて「浸透性殺虫剤」とも呼ばれます。

 ネオニコチノイドとフィプロニルは、農作物だけではなく林や街路樹にも施用され、身近な家庭用殺虫剤や建材にも含まれています。



 2.ネオニコチノイドは水に溶けて植物の中に入り込み、川や海も汚染します。農地に使われたネオニコチノイドは、水に溶けて土壌や地下水、河川、海中に広がります。環境中の濃度はあまり詳しく調べられていませんが、調査が行なわれた場所の多くでは、ネオニコチノイドとフィプロニルが検出されています 。市場に流通する農産物にも残留している場合があります。



 3.ネオニコチノイドは長いあいだ残留し、分解されても毒性が続きます。

 ネオニコチノイドは「一度使うと長く効く」ことが重宝されている殺虫剤です。とくに土壌中では数ヶ月から、場合によっては数年間も毒性が持続します。水に溶けやすい性質との相乗作用で、農地だけでなく周辺の植物、土壌、水系にも広く汚染をもたらし、毒性が蓄積する可能性があります。



 また、ネオニコチノイドの代謝物(環境中で分解してできた化合物)の毒性は、元の成分と同程度か、元の成分より高くなる場合もあります。

 また、他の殺虫剤や殺菌剤と併用することによって、無脊椎動物への毒性に相乗効果が生じる場合があることもわかりました。



 4.ネオニコチノイドは「害虫」以外の生きものも脅かします。

 農地の外にも流出し、毒性が長期間持続するので、農薬の対象となる「害虫」以外の生物にも悪影響を及ぼします。これまで農薬の毒性を測るために使われてきた測定方法(生物個体を対象にした実験室での短期毒性実験)は、一部の生物種への直接的な急性影響を測るだけで、空気や水など複数の経路を通じて幅広い生物種に与える慢性影響は測定できません。生態系全体を脅かすことが心配されています。



 5.たとえ少量のネオニコチノイドでも、生きものに悪影響があることがわかってきました。

 神経毒としてのネオニコチノイドが引き起こす可能性のある慢性障害には、嗅覚や記憶の障害、生殖能力の低下、採食行動の異常と摂食量の低下、飛行困難、病気にかかりやすくなることなどが挙げられます。

 このような死亡に至らない影響が、個体群や生物群集の存続にかかわる可能性も指摘されています。また、きわめて低用量のネオニコチノイドであっても、長時間曝露し続けると 1 週間から数週間後に大量死する現象が複数の無脊椎動物で観察されており、再生不能な神経細胞の死滅が継続して起こる「時間累積毒性」が原因であると考えられています。



 いっぽう急性毒性を見ると、ミツバチに対するネオニコチノイドの毒性は DDT の 5,000~10,000倍というデータがあります。けれども、大多数の生物種に対する毒性はまだ調査されていません。

 アブやチョウはもちろん脊椎動物に対する毒性試験データも限定されています。



・ ミツバチとその他のポリネーター(花粉媒介昆虫) 深刻な危険性が確認されています。野外で実際に計測される濃度で、個体の飛行能力、学習・記憶能力、体温調節、採餌能力、寿命、病気や寄生虫への抵抗力、生殖能力、卵の孵化率に悪影響があります。

 マルハナバチでは、採餌障害や免疫障害のほか、コロニー(巣の集団)全体に影響が及び、採集する花粉量が減少し、集団が大きくなる速度が遅くなり、女王バチの発生数が著しく低下します。



・ 害虫の天敵昆虫

アブラムシやハダニを食べるテントウムシ類に、捕食能力、生存期間、繁殖力などの著しい低下が生じます。ヨトウムシやイエバエなどの卵などに寄生するハチへの毒性も報告されています。

・ ミミズなど陸生無脊椎生物

土や植物、水を通じて、低濃度でも悪影響を受けます。摂食障害などの行動異常から致死にまで及びます。生態学的に重要な種への影響研究はあまり進んでいません。

・ ミジンコなど水生無脊椎動物

水や植物を通じて、摂食行動の異常、成長障害、行動性低下などの悪影響をこうむります。高濃度では水生昆虫の数と種類が減ってしまいます。

・ 鳥類ほか脊椎動物

おおむね影響を受けにくいとされますが、鳥類は汚染された種子を食べる危険性があり、爬虫類は餌となる昆虫が少なくなったため、個体数が減少していることがわかっています。微生物、魚類、両生類も、ネオニコチノイドに慢性的にさらされることで悪影響を受けることがわかりました。



 日本の宍道湖での調査では、ネオニコチノイドにより餌となる無脊椎動物が減少し、ウナギやワカサギの減少の間接的な原因となったことが指摘されています。



 6.人間への悪影響も懸念されます。

 ネオニコチノイドは人体への悪影響が懸念されています。たとえば、アセタミプリドとイミダクロプリドでは、記憶や学習と関わる脳と神経の発達に悪影響を及ぼすという研究結果も報告されています。

 ヒトの尿中からアセタミプリド代謝物やチアメトキサムが検出され、記憶障害などの自覚症状を訴える人たちからは、より高い頻度で検出されたという報告があります。



 新生児の尿からもネオニコチノイドが検出され、母親の摂取した食頻度で検出されたという研究もあります。

 発達神経毒性についても、さらなる調査物から胎盤を通過して胎児に移行した可能性が指摘されています



 ネオニコチノイドの哺乳類への影響(とくに脳の機能と発達への影響)調査の重要性は、化学物質のリスクを減らすための課題のひとつとして、国連環境プログラム(UNEP)の年報(2013 年)にも取り上げられました。



 7.被害が起きる前に使うことで、逆に害虫被害を広げてしまう可能性があります。

 ネオニコチノイド系農薬を害虫被害が生じる前に予防的に使うことによって、受粉を助けたり害虫を捕食したりする生物に深刻な悪影響を及ぼす可能性が高まります。種子を農薬でコーティングする、イネの苗土に混ぜ込むといった予防的施用(prophylactic use)が広く行なわれることは、農薬のみに依存しない総合的病虫害管理(Integrated Pest Management=IPM)の原則にも反し、益虫を減らして農業に悪影響を与えかねません。

 このような使い方をしても、収量の増加にはつながらず、害虫の殺虫剤耐性を強める可能性があります 。



 8.各国は規制強化、日本では逆行して残留基準の緩和が行なわれています。

 EU では 2017 年にフィプロニルが登録失効し、2018 年にクロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムの屋外使用が禁止されました。フランスでは、ネオニコチノイド 5 種を全廃する政令を 2018 年に公布しました。

 韓国や、各国の州および都市単位でも同様の措置が広がっています。ところが日本では、2015 年にアセタミプリドとクロチアニジン、2016 年にチアメトキサム、2018 年にジノテフランとフィプロニルの残留基準値が緩和されるなど、世界の動きと逆行する傾向が懸念されています。



 このような現状を受けて、日本弁護士会は 2018 年に農林水産大臣に対し、「ネオニコチノイド系農薬の使用禁止に関する意見書」を送付し、ネオニコチノイド系農薬およびフィプロニルの暫定的登録停止と販売や使用の禁止、コメの着色粒基準の廃止を訴えています 。

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 引用以上



 これを読んでいて暗澹たる気分に陥った。

 私が以前書いていたとおり、日本の子供たちの発達障害激増は、明らかにネオニコチノイド農薬の使用と強い因果関係がある。

 日本政府(農水省)が、世界に逆行して、ネオニコの使用制限を緩和していることにも、ひどく腹が立った。



 【アセタミプリドとイミダクロプリドでは、記憶や学習と関わる脳と神経の発達に悪影響を及ぼすという研究結果も報告されています。

 ヒトの尿中からアセタミプリド代謝物やチアメトキサムが検出され、記憶障害などの自覚症状を訴える人たちからは、より高い頻度で検出されたという報告】



 え! つまり私の急速に悪化している認知症は、もしかしたら自分で散布したネオニコ農薬のせいだったのかもしれない?

 しかも一度散布したら、長期間効果が衰えないという。ムカデも怖いが、ネオニコの長期毒性はもっと怖い。アクタラ散布後、ムカデ被害が消えた代償は、桁違いに大きいものかもしれない。