中津川市に住んでいると、生活全般、移動や買物で不自由することが多い。大半が深い山岳地帯で、人口密度が名古屋市の60分の1以下なので、人よりも獣たちの方が多い。自然環境が豊かすぎて、畑を作っても動物や虫に荒らされる頻度が高い。雑草が凄まじい。
春先になると家の中や布団のなかにまでムカデやさまざまな害虫が侵入してくる。害をなすものが、近所に先住していた泥棒ということもある。
若い頃、悪事を働いた人間は、自分の人生を知られないよう老後を密かに送ろうとする。私は、知らずに、そんな人物の近くに住む羽目になり、とんでもない目に遭っている。
虫から人間まで、過疎の田舎で生き抜くために、手に入れて良かったものを書いてみたい。
まず、不自由している=困っていることの一番は、必要な買物のために移動する距離が長いということだ。
一番近いスーパーまで、およそ13Km、ドラッグストアまで8km、車で15~20分かかる。リニア岐阜県駅構想が出てから、中津川市には、ずいぶんたくさんの大規模小売店が増えたが、残念ながら我が村には、一つも増えなかった。未だにコンビニも皆無で、4Kmほど先に、明治から続くミニスーパーがあるだけだ。
昨年、最期の公共交通機関であるバスが廃止になり、これまでは最寄りのバス停に10分で行けたものが2時間になった。標高差も100m以上あるから結構大変だ。
そこで、移動手段が足以外に必需品となる。
移住当初はスズキエブリという車を使っていたが、凍結路事故で不調となり、アルトに買い換えた。これは素晴らしい車だった。何よりも燃費が素晴らしいし、故障らしい故障がなく、メンテはタイヤ・オイルなど消耗品交換だけですむ。
市内を走っていれば、リットル23Kmほど走る。私のような超低年金老人は、ガソリン価格の高騰が骨身に応えるのだ。当地は四駆が必需だが、100万円以下で買える。
https://www.suzuki.co.jp/car/alto/
しかし、間質性肺炎で衰弱した肺機能を回復させるため、毎日歩く必要があるため、標高差500mほど上がった山に向かうと、燃費が悪くなり、毎月のガソリン代が馬鹿にならない。
それで、20年前に購入したスズキレッツ4という原付バイクを使うようになった。これは平坦地ならリットル50Km以上は走るが、山のなかでも40Km程度は走るので、格段に安くあがる。軽量なので、実に扱いやすい。
これも買って良かったと、しみじみ思うようになった。ただし、原付は、警察が交通取締のノルマ達成のため、狙撃ちで言いがかりをつけて検挙するので、よほどの田舎でないと使いづらい。
つい先日も、一旦停止標識で停止して左右確認したのに「完全に止まらなかった」と言いがかりをつけられて検挙されたが、現在争っているところだ。
起伏の激しい中津川市で自転車を利用するのは難しいが、安い折りたたみ自転車を購入した。しかし、ほとんど使う機会がない。しかし、いずれ石油類が供給されなくなったときに必要だと思い。備蓄している。
非常用発電機は、ヤマハの900ワットインバータ式を持っている。年に数回停電が起きるので、井戸ポンプの電源のために、どうしても必要になる。
https://www.yamaha-motor.co.jp/generator/lineup/
田舎暮らしの最大の悩みの種としては、クマや猪、アライグマなどもあるが、それ以上に、ムカデや蚊、ダニ、アブの害が深刻だ。
室内に侵入してくるムカデに何回も噛まれているが、最近は、非常に少なくなった。
それは、床下に殺虫剤を散布するようになったからだ。オルトランやアクタラという農業用粒剤を購入し、パラパラと撒いている。一ヶ月しか効果が続かないので毎月撒かねばならないが、
おかげで、今年は春先に一回布団に入られただけで、以降は一度も侵入がない。ただし無毒のオオゲジが二回入った。ゴキブリホイホイも有効だ。ムカデはゴキブリを追って入る。
最多の害をもたらすのが蚊なのだが、私は間質性肺炎が持病なので、蚊取線香の煙で発作が起きることがあり、室内で使えず本当に困っていた。
しかし、液体蚊取りを使うようになって、やっと悩みが解消した。
https://fumakilla.jp/insecticide/132/
問題は毒性だが、ハエやガなどには効果がないので、たぶん大丈夫だろう。
ダニに関しては、今年のように湿度の高い日が多いと、人を刺すツメダニなどが布団などに涌いてくる。天日干しやハッカ油スプレーなどでも効果は薄い。
結局、試行錯誤の末、掃除機吸い取りと、布団乾燥機に効果があることが分かった。
布団乾燥機は、梅雨時、ダニ駆除のため、週に一回くらい必要になる。
アブは8月の高温のときだけ活発に飛び回るが、山歩きのときはアルコールと水で薄めたハッカ油を、全身にたっぷりスプレーしておく。毎年1リットル近く原液を使うほどだ。
アブとブヨはスズメバチのように毒性が強いので、ひどいと半月以上、炎症が続くこともある。塗り残した場所を刺されることもあるので、結構たくさん塗る必要がある。
ディート防虫剤は、毒性が心配なので、原則使わないようにしている。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%BC%E3%83%AD-GZAK14-%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%AB%E6%B2%B9-1L/dp/B018I2XZLM
パソコンは、私の書いている内容から、統一教会系など右翼から狙い撃ちされて破壊的ウイルスを送り込まれる可能性があるので、何台も用意してある。
ただし、新品は購入しない。1~2万円の中古ノートばかり5台くらいある。10年前のノートでも実用上不便を感じたことはない。
大切なことは、グーグルなどの共有ソフトを使わず独立させておくことだ。最近のウインドウズ8/10/11は実に扱いずらい。セキュリティが邪魔すぎるのだ。セブンが一番使いやすい。かつてのXPのような安定OSが欲しいものだ。
中津川市のバス路線が廃止されるような辺鄙な我家の土地は安く買える。地目が山林なら、現在でも坪あたり数千円だろう。不動産屋だと万円単位になるが。
そこで、私は安い山林を購入し、自力で開墾して、100坪ばかりの傾斜地に畑を作った。
ところが、豊かな自然に襲われるのだ。まず最大の敵はイノシシだ。イノシシは、畑に入ると想像を超えるほどの規模で作物を荒らし回る。100坪の馬鈴薯畑など数時間で全滅させてしまう。大小10頭くらいの家族を引きつれてくるからだ。
これを防ぐには、たくさんの試行錯誤が必要になる。まず、一般的な軟質樹脂網を張るが、耐えられるのは数十日程度で、その後、噛み破られたり倒されたりで、ほぼ突破される。
そこで、ホムセンで売られている1m×2mのワイヤーメッシュ鉄筋を張る。必ず支持杭は、鉄筋か、コールタールを塗りたくった木杭を打ち込む。塗らないと一年持たない。これならイノシシやクマに耐えるが、完全ではない。ときに、ひん曲げて侵入してくる。
https://www.komeri.com/disp/CKmSfGoodsPageMain_001.jsp?GOODS_NO=47339
だが、鹿やカモシカが1mの高さを余裕で飛び越えてくる。だから、1.5m高以上ある軟質樹脂網を被せるように張る必要がある。
https://item.rakuten.co.jp/gardenmate/boju020/
さらに、小型獣(アライグマ・ハクビシン・狸)対策として、40センチ幅の防草シートを下段に貼る必要もある。なお電柵は草が伸びると、漏電して電池が簡単に消耗する。
しっかりした扉を設置して、これでやっと獣害を防げる。
だが、大豆などはキジバトが種蒔き後、掘り返して食べてしまう。だから寒冷紗をかける必要がある。寒冷紗は、3月から種蒔きする場合は、霜対策の必需品だ。
鶏を放し飼いにするなら、大鷹対策で、上部を鳥網で覆う必要がある。ただし、霞網にように野鳥がかかって死ぬことがある。
田舎の雑草は凄まじい。だから年に数回以上、草刈りが必要になる。このとき、安価な草刈機は簡単に壊れるので、必ずエンジンなら25cc以上のプロ用を買う。重いが壊れにくい。私はリョービ製を買っている。
https://item.rakuten.co.jp/auc-e-tool/10003648/?scid=s_kwa_pla_unpaid_215267
使う回転刃は、私はプラスチック製を使っている。金属刃は草に隠れた硬質物に当たると破損してしまう。それに危険性が高い。
ナイロン線は、草を粉砕したクズが顔を直撃して、全身クズまみれになる。
https://www.amazon.co.jp/EM-%E6%96%AC%E4%B8%B8PC%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC%E9%9B%B7%E7%A5%9E%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC-B-D/dp/B07CP48HB4
この替刃は結構、高価なので、強化プラスチック板を使って糸のこ盤で自作可能だ。
さて、私の生涯で、公安警察や右翼の襲撃よりも深刻な問題になった、近所に住む泥棒Aの対策だが、とんでもない苦戦を強いられている。
80歳近いAは、人間としては最低のクズだが、知能が非常に高いのだ。実に卑劣で狡猾で手に負えないほどだ。
侵入する姿を二回目撃して、泥棒がAだと確信してから、刑事告訴の証拠のため、10台近い監視カメラを購入したが、深夜、赤外線の死角を利用して、写らないように大胆に侵入してくる。
ときには監視カメラのカメラごと持ち去ったり、SDカードを抜き去ってしまう。
「こいつは殺すしかない!」と激怒したほどだ。
これまで何回か写ったが、刑事訴訟の証拠にはならないレベルに留まっている。光量や鮮明度が不足していた。
私がAの侵入を知ることができるようになったのは、安価な中国製センサーアラームのおかげだった。
https://www.amazon.co.jp/-/en/Detector-Security-Accessories-Different-Transmitter/dp/B07W9L3SC3/ref=sr_1_16?crid=3FRZ49UGWH9X&keywords=%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0&qid=1660279859&s=diy&sprefix=%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%2Cdiy%2C379&sr=1-16
これを敷地内に6台セットしてある。とりあえず半年以上使って壊れていない。
30種類近いアラームの音楽バリエーションがあるので、位置と曲を対応させてある。
これは優れものだ。国産リーベックスは信頼性が高いが、やや高価だ。
ちょうど昨夜も、一番遠い位置のアラームが鳴ったが、土砂降りなので、見にいかなかった。泥棒のAは、土砂降りの深夜に喜んで侵入してくる。
中国製監視カメラは超安価で高性能だが、Wi-Fiカメラは、ほぼ全部、中国のデータベースにスパイ送信されるので使用をやめた。ソフトを入れたスマホは壊れてしまった。
やむをえずリーベックス製監視カメラをたくさん使用しているが、画素数が不足している。
Aは、私が草刈機を使うと「うるさい」と侵入して、嫌がらせを繰り返すので、これからも侵入やパンクさせた証拠を確保することができるだろう。いつになったら、刑事告訴できることやら……。だが、ヤツは決して逃げられない。
証拠を確保でき次第、村中に実名と経歴を宣伝するつもりだ。クマの侵入より深刻なのだ。これまでの被害額は、数十万円に達する。
あと、「買って良かったもの」がなかなか思い浮かばない。
1.5馬力コンプレッサーとエアレンチは買って良かった。場所をとるが、年に数回もタイヤ交換の必要があり、さらにAが嫌がらせでパンクさせるため、使用頻度が高くなっている。
Aとの戦いは長引きそうだ。「このウラミ、はらさでおくべきか!」