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科挙八股

2022年07月30日 | インポート


 科挙制度は、中国で6世紀随の時代、文帝が、世襲ではない高い能力の人材を権力に登用する目的で始めた高級官僚試験登用制度だ。清朝末期、1900年代初頭に廃止されるまで約1300年間にわたって続けられた。

 ちなみに、日本人がたった一人だけ科挙に合格している。それは遣唐使の阿倍仲麻呂だ。彼は空海や菅原道真にも並ぶ、超天才だった。



 現在の自民党政権は、ほぼ世襲制であって、1400年前の中国よりも遅れていて、世襲王朝の北朝鮮を嗤う資格のない封建国家に落ちぶれてしまっている。

 日本の議員選挙にも、やがて科挙制度を取り入れなければならないかもしれない。(冗談です)

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E8%A5%B2%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AE%B6



 何の目的で、優秀な高級官僚が欲しかったのかといえば、もちろん国家権力を強化し、永続性を求めたかったからだ。安倍晋三や麻生太郎のような、世襲の世間知らずのアホボンボンばかりでは、すぐに権力が崩壊してしまうから。



 実際、日露戦争で日本が望外に圧勝した理由は、世襲制度によって腐敗し、弱体化していたロシア政府=軍に対して、日本軍は明治維新における四民平等の民主的徴兵制度により、秋山真之のような真に能力の高い将兵が抜擢されていたからだ。

 詳しくは、司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読めば、鮮明に理解できる。

 今、ウクライナでロシアが苦戦しているのも、日露戦争と同じ「軍上層部の腐敗」という事情なのだ。



 科挙制度が最大に機能したのは宋(960年~1279年)時代だった。隋や唐の時代はまだ世襲貴族の力が強かったが、宋代になると、世襲者の無能によって権力内で貴族階級が衰弱し力を失ったことで、宋時代には、科挙試験合格が高級官僚への唯一の道になった。

 当時の中国王朝は、天下の秀才鬼才が宮廷に集合して存分に力を発揮できる環境であり、世界の国家群のなかでも秀でた実力を発揮した。



 宋代の中国は、「中華文明の華」であり、極めて豊かな国情を誇っていた。それは宋代のレベルの高い詩文にも現れている。現代まで続く中国文明遺産の多くが、この時代に作られたものである。

 だが、逆にそのことで、圧倒的な武力を誇ったモンゴル帝国に狙われ、元時代が到来することになったのだが。



 中国における高級官僚の地位は、今では想像もできないほど強大なものだった。中国では伝統的に公金と私財の区別がなく、権力者は、公権力を利用して、私利私欲をほしいままにした。

 賄賂も当然で、官僚は、税や付届の金や供物の中から一定額(一説には、集めたお金のたかだか1%以下)さえ皇帝に上納すれば、あとは私財とすることが可能だった。

 この中国的強欲の官僚私物化習慣が、現代中国にまで連綿と続いているといっていい。中国国家の腐敗の根源は、この官僚私物化習慣にあると断じてもよいと思う。



 科挙は、宋代までは、優秀な実務者を選ぶ機能を果たしたが、明代(1368年~1644年)になると朱子学の影響が強くなり、出題範囲は四書五行(論語、孟子、大学、中庸、易経、詩経、書経、礼記、春秋)に限定されることにより、ひたすら暗記したものだけが合格できるようになった。



 この当時、科挙試験は、「八股文」という定型で回答しなければならなかった。

 これは「対句」と呼ばれる、出題に対して、同じ文体文節をもって解答を与える形式で、科挙試験の形式主義の愚を象徴するものだった。

 「科挙八股」という言葉は、清朝崩壊後まで、民衆感覚から遠く離れた、雲の上に住む中国の官僚主義の代名詞となっている。



 朱子学というのは、宋代に作られ、明代に発展し、日本にも持ち込まれた儒教の応用解釈で、中国だけでなく、ベトナム、朝鮮、日本など東アジアの広い範囲で、儒教思想を定着させる効果があった。

 朱子学は、国家権力を維持するのに、実に都合の良い思想だったのだ。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%B1%E5%AD%90%E5%AD%A6



 天下の物、すなわち必ずおのおの然る所以の故と、其の当に然るべきの則と有り、これいわゆる理なり。 — 朱子、『大学或問』



 「すべての事物現象に必然性がある」と弁証法的な解釈を見せているものの、儒教創始者である孔子の教えに忠実であり、儒教のエッセンスともいうべき「長幼序列、権威への服従」が「おのおの然る所以」と、あたかも、人間の価値、権力が生まれながらに天から与えられたものであり、すべての人々が権力や地位に服従することが国家安定の前提であるかのように言う。



 「そこにある権力は天から与えられたものであり、それに服従することが平和と安定の原理」であるかのように決めつけているわけで、これを見れば権力者は大喜び、家康などは、藤原惺窩や林羅山と相談して、この思想を国家安泰の礎とすべき国論と定めた。

 以来、日本は現代に至るまで、世界有数の儒教国家となる運命に至った。言い換えれば、「地位のメンツ」を権力の最重要課題とする習慣が成立した。



 日本では、科挙制度が平安時代に試験的に導入されたが、権力構造の骨組になるほどの力は持たなかった。

 日本の科挙には蔭位制と呼ばれる抜け道=例外規定が設けられており、それによって高位の貴族の子弟には自動的に官位が与えられていた。

 また、科挙の受験者の大半は下級貴族であり、たとえ科挙に合格してもその合格者は中級貴族に進める程度に過ぎなかった。

 広く門戸の開けられた平等な制度ではなかったがゆえに、科挙制度は律令制とともに短期間に廃れた。



 明治政府は、科挙形式の官僚登用制度を導入した。1894年に始まった高等文官試験は中国の科挙を参考にして作られた制度だと言われている。この高等文官試験が現代の国家公務員採用試験に受け継がれているので、キャリア採用試験こそ現代日本の科挙であり、その出題が八股と揶揄される所以である。



 中国科挙が廃止されたのは、日清戦争に敗れて約10年後、清朝、西太后によるものだった。

 廃止を西太后に提案した康有為は、「科挙のない日本にも優秀な人は多い」と言ったとされている。日清戦争における日本軍の活躍を見せつけられて、融通のきかない硬直した科挙制度が崩壊したといっていい。



 朱子学=儒教の影響は、本家の中国はじめ、朝鮮、日本、ベトナム、ビルマ、モンゴルの一部などに受け継がれた。

 そのなかで、現在に至るまで、もっとも強力な影響を受け続けている国が、北朝鮮と韓国である。



 朝鮮儒教は、宋代に、朱子学が導入され、高麗王・光宗が科挙制度を導入し、成宗が儒教を国家の思想として定着させた。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AE%E5%84%92%E6%95%99



 光宗による科挙制度は、現代韓国に強烈に息づいている。それは、世界最悪の凄まじい受験戦争社会を生み出した。

 それは明代に悪弊化した「記憶力優先主義」を引き継いだ八股形式であり、人間の創意工夫、想像力、イノベーションを軽視どころか蔑視し、観念的な出題を指示通りに記憶した者が合格するという、人の知力を開花させるどころか、閉塞させるような選抜試験である。

 「ああ、これが朝鮮文化なのか」と、絶望し納得させるものがある。



 だから、こんなものを「知性」と勘違いした「自称知識人」ばかりの韓国には永遠にノーベル賞受賞者もイノベーション智者も生まれないだろう。

  https://tamagoo.jp/education/examination-of-korea/



 https://www.recordchina.co.jp/b885359-s25-c30-d0201.html



 韓国における儒教思想は、徹底した「長幼序列主義」であり、女性を「子を産むための道具」としかない男性優位封建社会である。

 その根拠になっている「人には持って生まれた序列がある」という儒教価値観であり、制度として担保するのが選抜受験制度である。



 夫婦であれば男親、兄弟であれば長男、社会であれば両班~白丁の階級・家柄、親族であれば年長者が、実力もないのに威張り腐ることを容認する社会常識がコンクリートのように社会を支えている。

 だから、みんな必死になって見栄を張っている。カネがなくとも高級車に乗っていれば、誰からも馬鹿にされずにすむというわけだ。

 朝鮮半島では、見知らぬ人と出会うとき、最初に「こいつは自分より上か下か?」と探るのが人間関係の流儀である。



 儒教的序列価値観の前には、真実さえも力を持たない。年長者や権力者であれば、どんなに汚いウソをついても無理矢理許容させられる社会だ。

 夫であれば妻を足蹴にして、奴隷のように扱うことが常識として通用する社会なのだ。

 見栄やメンツのためなら、どんなウソでも犯罪でも通用し、ばれたら「謝罪すればいい」という社会秩序が成立している。



 ちなみに、私が1990年前後にタクシー運転手をしていたころ、韓国からたくさんの女性たちが日本に出稼ぎに来て、多くは、そのまま住み着いている。

 私は、夜の街に彼女らを送迎する仕事をしていて、対話する機会も多かった。

 「なんで日本にきたの?」

 「韓国は、女を小馬鹿にする社会で、強姦されたり、嫌なことばかりだから」

 というのが共通する答えだった。

 

 儒教というのは、序列を最大の価値とするわけだから、自分の序列を守ることが、すなわちメンツを守ることであり、守るべき順位でいえば、①国家 ②階級 ③地位 ④性別 というあたりだろうか? 個人の権利など含まれていない。

 だから、ソチ五輪で、キムヨナが浅田真央に負けそうなときは、秘密裏に電磁波兵器を使って真央を転倒させてヨナを勝たせることも、国家的に共有された国是なのである。

 真実が暴露されたとしても、韓国民の誰一人、驚かず、国家のメンツを守るための当然の対策と考えるのだ。



 今回、(故)文鮮明の統一教会が、自民党議員を選挙運動という形で支援して、日本の政治中枢が、宗教的妄想によって完全に汚染されていたことが明らかにされている。

 文鮮明は岸信介と共謀して、韓国主導の大韓帝国を復活させ、その国王に、安倍晋三を就任させるつもりだったらしい。

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1918.html



 しかし、日本国は、韓国に奉仕するための女奴隷というふざけた認識が暴露されてしまった。合同結婚式でも、「日本女性には韓国のクズをあてがうことが戦前の復讐になる」との文鮮明発言まで語られるようになった。

 自民党議員たちは、議員当選運動員と引き換えに、そんな構想を容認し、統一教会を支援してきた。

 この事実、経緯はじわじわと自民党支持者たちに浸透し、統一教会と結びついた半数近い自民党議員たちを慌てさせている。



 今後、おそらく統一教会に頼ってきた自民党議員は排除されることになるだろう。統一教会が日本人女性を洗脳して、どれほど悪辣な資金収奪、性奴隷化を行ってきたか世間に知られれば、それを支えている自民党に対して激しい憎悪が集中することが避けられないだろう。



 私がこれまでブログに書いてきた数十編の統一教会問題は、これまで「ヨタ記事」として相手にされなかった。だが、それはすべて真実だった。

 http://tokaiama.minim.ne.jp/touitu/123touitu.htm



 また私へのネット上の攻撃の大半が、自民党の統一教会系出版社員から行われてきたことがIPアドレスから明らかだ。

 自民党青年部(国際勝共連合)の正体は、統一教会そのものだと断言してもいい。



 私は、山上徹也君に感謝したい。彼が時代を動かした。

 もしかしたら、彼の行為は、韓国における儒教社会の根源を刺し貫く剣だったのかもしれない。