紀北町は、芦浜原発計画のあった場所だ。私は、1980年代から、坂下晴彦さんらとともに、この町に数百回も通って原発新設反対を訴え続けた。
幸い、当時の北川知事の英断で、中電芦浜原発計画は頓挫した。
https://www.asahi.com/articles/ASN3F558BN3FONFB00Q.html
中部電力は、地元民を金や利権で籠絡し、深刻な対立を発生させた。このときのシコリは永遠に消えないといわれていて、現在起きている廃棄土砂投棄問題の背景をなしている。
地元民に融和があり、団結している地域ではできないような自然破壊投棄も、対立のある人間関係の壊れた地域では、連帯がないため容易に可能なのだ。
三重県には残土投棄規制条例がなく、その行政の隙を狙って、東京の土建業者が、数年前からオリンピック建設などで出た膨大な残土を、容易に投棄できる三重県に集中させた。これは鈴木知事の許可を受けたものだという。
以下は、2018年に、私が書いたブログであり、現在に至るまで、問題が解決していないのは、鈴木知事が自民党の利権座布団の上に座っていたからだろう。自民党の首長は、こうした利権に非常に弱い体質なのだ。
首都圏発生 建設残土が船で三重へ 事実上の『投棄』」2018年11月18日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-549.html
やりたい放題 「残土ビジネス」 東京オリ・パラの陰で開発と環境 2019/02/13
http://wapic.blog.fc2.com/blog-entry-1490.html?sp
上のリンクに、残土発生元は豊洲市場のトンネル工事と書かれているが、ここは、極めて深刻な化学汚染が確認されて問題になった地域であり、投棄された土壌にも激しい汚染が含まれているのは確実だ。
投棄先として、もっとも多いのが、紀北町(紀伊長島)だが、美杉村・尾鷲などでも確認されている。紀伊長島はブリ養殖の盛んな地域で、投棄された残土が大雨洪水などで熊野灘に流入したときの汚染被害が懸念されている。
東京の土壌は、2011年の東電フクイチ事故で放射能汚染されていて、セシウム137・ストロンチウム90など危険核種は、事故時の八割にしか減衰していない。
投棄され、漏れ出した放射能による健康被害が極めて深刻に懸念される。
私は、投棄現場の情報を探したが、これを書いている段階では、確認できない。紀北町まで行って調査する必要があるだろう。
現在、ネット上の情報を見る限り、津市の三重合同法律事務所が、実態の暴露と、問題のアピールに努力していただいているようだ。関心のある方は、こちらに問い合わせれば、何か分かるかもしれない。
紀北町は、私が通った1990年代は、人口が3万人を超えた、賑やかな田舎町だったが、自民党の地方廃棄政策によって、年々、過疎化が進み、現在では人口が半分以下に落ちてしまった。

いずれ、村落なみに少なくなるのが確実視されているが、実際には、交通利便性が高く、自然豊かで漁業資源に恵まれ、行政がその気になれば、たちまち活性化して、立派な街に復活することは間違いない。
しかし、芦浜原発計画が持ち込んだ住民分断と、自民党による地方切り捨て、見殺し政策のせいで、住民は、未来に絶望し、目先の利益を求めて、大都会の有害ゴミ廃棄場所として、故郷の汚染を受け入れてしまっている。
https://www.chunichi.co.jp/article/327630
紀北町=紀伊長島にはJR紀勢線が通っていて、大都会との連携も容易なはずなのに、土地を汚染し、土砂崩落の危険性を激増させる、こうした悪質な自然破壊が許されるのは、受け入れる住民の側に未来への絶望があるからとしか思えない。
住民が故郷を愛し、大切にする機運が盛り上がってこないと、本質的に問題が解決することはないような気がする。
三重県残土条例の落とし穴
https://miegodo.com/office-news/masato-murata/978.xhtml
残土条例の制定は、廃棄物問題ネットワーク三重(代表 吉田ミサヲ)が平成26年6月に県議会に請願を出し県議会が平成27年6月に請願を採択したことであり、実に3年以上も、県行政は残土条例の制定を放置してきたことを忘れてはならない。
県行政の放置の理由は、条例を制定するだけの社会的背景はなく、伊賀市だけの問題であるというものであった。
しかし、紀北町の7カ所の堆積残土は林地開発許可を鈴木知事が与え、建設残土を堆積することを鈴木知事が認めたものであり県行政が積極的に関与したものである。
7カ所の残土堆積現場は、記録的大雨が降れば崩壊の危機に瀕しており住民の不安は尽きない。ところが県が制定した残土条例は、既に許可した土地については適用がないとするものであり、7カ所に堆積された残土の崩壊の不安を除去できない。
この点を不問にして、あたかも7カ所の堆積残土の危険性が解消したかのようにいうのは欺瞞である。
*******************************************************************
引用以上
問題の背景に、自民党の鈴木三重県知事の不作為が働いていることを上のリンクが指摘している。
鈴木英敬は、経産官僚出身で、代表的な保守エリートであり、庶民の心に連帯できる人物ではない。今回の衆院選に立候補するため、九月に知事職を辞任しているが、この汚染度投棄問題は、知事職として認可を行った張本人であり、厳しく糾弾されなければならない。


残土の投棄場所としては、紀勢自動車道の脇に、道路工事を装って四五度で積み上げられていることが多く、豪雨崩落が起きたときは、まともに高速道路や周辺民家が被害を受ける。また世界遺産、熊野古道の脇にも積まれているという。
三重県は、こうした関東東北の放射能・化学物質汚染土を受け入れ続けるつもりなのか? 故郷を汚せば、取り返しがつかないことが分からないのか?
そんな地方を殺す下劣極まりないな行政ではなく、熊野古道に平行してサイクリング専用道を作って、世界の若者たちの遊び場を整備し、世界中から若者たちが集まるような地方文化を活性化するビジョンと意欲がないのか?
ないなら、三重県行政は、今すぐ廃止してしまえ!
土砂投棄場では、以下のような奇っ怪な事件も起きている。
https://www.youtube.com/watch?v=MLwE7fJpgK0&ab_channel=%E9%80%9F%E5%A0%B1%21%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BA%8B%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB
幸い、当時の北川知事の英断で、中電芦浜原発計画は頓挫した。
https://www.asahi.com/articles/ASN3F558BN3FONFB00Q.html
中部電力は、地元民を金や利権で籠絡し、深刻な対立を発生させた。このときのシコリは永遠に消えないといわれていて、現在起きている廃棄土砂投棄問題の背景をなしている。
地元民に融和があり、団結している地域ではできないような自然破壊投棄も、対立のある人間関係の壊れた地域では、連帯がないため容易に可能なのだ。
三重県には残土投棄規制条例がなく、その行政の隙を狙って、東京の土建業者が、数年前からオリンピック建設などで出た膨大な残土を、容易に投棄できる三重県に集中させた。これは鈴木知事の許可を受けたものだという。
以下は、2018年に、私が書いたブログであり、現在に至るまで、問題が解決していないのは、鈴木知事が自民党の利権座布団の上に座っていたからだろう。自民党の首長は、こうした利権に非常に弱い体質なのだ。
首都圏発生 建設残土が船で三重へ 事実上の『投棄』」2018年11月18日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-549.html
やりたい放題 「残土ビジネス」 東京オリ・パラの陰で開発と環境 2019/02/13
http://wapic.blog.fc2.com/blog-entry-1490.html?sp
上のリンクに、残土発生元は豊洲市場のトンネル工事と書かれているが、ここは、極めて深刻な化学汚染が確認されて問題になった地域であり、投棄された土壌にも激しい汚染が含まれているのは確実だ。
投棄先として、もっとも多いのが、紀北町(紀伊長島)だが、美杉村・尾鷲などでも確認されている。紀伊長島はブリ養殖の盛んな地域で、投棄された残土が大雨洪水などで熊野灘に流入したときの汚染被害が懸念されている。
東京の土壌は、2011年の東電フクイチ事故で放射能汚染されていて、セシウム137・ストロンチウム90など危険核種は、事故時の八割にしか減衰していない。
投棄され、漏れ出した放射能による健康被害が極めて深刻に懸念される。
私は、投棄現場の情報を探したが、これを書いている段階では、確認できない。紀北町まで行って調査する必要があるだろう。
現在、ネット上の情報を見る限り、津市の三重合同法律事務所が、実態の暴露と、問題のアピールに努力していただいているようだ。関心のある方は、こちらに問い合わせれば、何か分かるかもしれない。
紀北町は、私が通った1990年代は、人口が3万人を超えた、賑やかな田舎町だったが、自民党の地方廃棄政策によって、年々、過疎化が進み、現在では人口が半分以下に落ちてしまった。

いずれ、村落なみに少なくなるのが確実視されているが、実際には、交通利便性が高く、自然豊かで漁業資源に恵まれ、行政がその気になれば、たちまち活性化して、立派な街に復活することは間違いない。
しかし、芦浜原発計画が持ち込んだ住民分断と、自民党による地方切り捨て、見殺し政策のせいで、住民は、未来に絶望し、目先の利益を求めて、大都会の有害ゴミ廃棄場所として、故郷の汚染を受け入れてしまっている。
https://www.chunichi.co.jp/article/327630
紀北町=紀伊長島にはJR紀勢線が通っていて、大都会との連携も容易なはずなのに、土地を汚染し、土砂崩落の危険性を激増させる、こうした悪質な自然破壊が許されるのは、受け入れる住民の側に未来への絶望があるからとしか思えない。
住民が故郷を愛し、大切にする機運が盛り上がってこないと、本質的に問題が解決することはないような気がする。
三重県残土条例の落とし穴
https://miegodo.com/office-news/masato-murata/978.xhtml
残土条例の制定は、廃棄物問題ネットワーク三重(代表 吉田ミサヲ)が平成26年6月に県議会に請願を出し県議会が平成27年6月に請願を採択したことであり、実に3年以上も、県行政は残土条例の制定を放置してきたことを忘れてはならない。
県行政の放置の理由は、条例を制定するだけの社会的背景はなく、伊賀市だけの問題であるというものであった。
しかし、紀北町の7カ所の堆積残土は林地開発許可を鈴木知事が与え、建設残土を堆積することを鈴木知事が認めたものであり県行政が積極的に関与したものである。
7カ所の残土堆積現場は、記録的大雨が降れば崩壊の危機に瀕しており住民の不安は尽きない。ところが県が制定した残土条例は、既に許可した土地については適用がないとするものであり、7カ所に堆積された残土の崩壊の不安を除去できない。
この点を不問にして、あたかも7カ所の堆積残土の危険性が解消したかのようにいうのは欺瞞である。
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引用以上
問題の背景に、自民党の鈴木三重県知事の不作為が働いていることを上のリンクが指摘している。
鈴木英敬は、経産官僚出身で、代表的な保守エリートであり、庶民の心に連帯できる人物ではない。今回の衆院選に立候補するため、九月に知事職を辞任しているが、この汚染度投棄問題は、知事職として認可を行った張本人であり、厳しく糾弾されなければならない。


残土の投棄場所としては、紀勢自動車道の脇に、道路工事を装って四五度で積み上げられていることが多く、豪雨崩落が起きたときは、まともに高速道路や周辺民家が被害を受ける。また世界遺産、熊野古道の脇にも積まれているという。
三重県は、こうした関東東北の放射能・化学物質汚染土を受け入れ続けるつもりなのか? 故郷を汚せば、取り返しがつかないことが分からないのか?
そんな地方を殺す下劣極まりないな行政ではなく、熊野古道に平行してサイクリング専用道を作って、世界の若者たちの遊び場を整備し、世界中から若者たちが集まるような地方文化を活性化するビジョンと意欲がないのか?
ないなら、三重県行政は、今すぐ廃止してしまえ!
土砂投棄場では、以下のような奇っ怪な事件も起きている。
https://www.youtube.com/watch?v=MLwE7fJpgK0&ab_channel=%E9%80%9F%E5%A0%B1%21%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BA%8B%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB