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 次の選挙でも自民党が政権を得る核心的理由

2021年10月16日 | 未分類
 昨日、衆院が解散され、慌ただしい選挙戦が始まった。昨日19日に公示され、31日が投票日だという。今日から、また、うるさい毎日が始まる。
 いまどき、候補者の連呼など喜んで聞く人など皆無だろうに、相変わらず、愚かで無意味な自己満足の浪費が行われる。
  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211014/k10013306821000.html

 衆院選の費用は国家財政だけで600億円だという。立候補者の持ち出しや支援資金などを併せれば、たぶん1000億円は軽く超えるだろう。
 選挙人口を11000万人とすれば、一人あたり1万円の負担を強いられることになる。
 現在の選挙システムは、「民主主義」を謳ってはいるがインチキだ。本当の民意など、ほぼ反映されない。それは、日本人が、自分で考え、判断するのではなく、自分の利権を一番守ってくれそうな人に盲従する風潮があるからだ。

 人々は「他人を見て生きている」
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1037.html
 選挙も同じで、自分が依存している他人の判断に追従、盲従する人々がほとんどだろう。
 日本人には、強烈な「同調圧力」が働いていて、何よりも大切にすべき価値観は、「みんなと同じ」=同調なのだ。
 それは融和性とか、協調性とかキレイゴトで語られるのだが、実は「権力者にとって……期待される人間像」である。

 その「権力者」を選ぶというタテマエの選挙だが、実際には、ほとんど、人々の経験や思索とか判断力とは無縁の部分で、結果が定まってゆく。
 その本質も、また「同調圧力」なのだ。
 共有する価値観のなかで「一番無難な人に投票する」
 最近では、メディアを通じて「自分が知っている人」を選ぶということが多いようだが。「知ってる人」なら安心感がある。「知らない人」は、何をしでかすかわからない。

 どんな人が選ばれるのだろう?

 それは、人々が、「自分の安定した生活にとって役立ちそうな人」ということになるのだが、そこには、同調圧力によって共有された大きな価値観が存在している。
 それは、「自分の所属する組織を守る、掟を守る」という価値観である。

 今の日本人は、幼い頃から、「いい学校に行って、いい会社に入る、会社に入ったら定年まで安定して勤め上げ、老後は、悠々自適の年金暮らし」というビジョンに洗脳されてきた。
 もちろん、竹中平蔵が登場して、この民衆生活のビジョンをぶち壊し、「金持ちをもっと豊かに」という新自由主義の社会に変えてしまったのだが、しかし、戦後70年の歴史に培われた、「良きライフ」のビジョンは、まだまだ力をもっている。

 
 そこで、人々は、自分の人生を守ってくれるのは、国家や企業という組織であると洗脳されている。それは、ときに宗教団体や町内会や政治組織であることもあるが、おおむね、そんな組織に服従することで、自分の座布団を守り温めるという発想に閉じこもっている。

 組織には掟がある。掟を破れば、組織からの追放が待ち構えている。
 この掟は、企業や国家だけでなく、ありとあらゆる組織に共通するものだ。それは、簡単にいえば「ボスに服従する」というものだ。
 指令が上から来る「上意下達」のシステムは、人々に強い序列感を与える。序列を守らねば、仲間から追放され、「はぐれ猿」にされてしまう。
 これが、人生で一番怖いことなのだ。

 だから、人々は、まず何よりも、この掟、「ボスへの服従」を判断の第一にもってくる。
 こんな価値観を共有している政党に強い親近感を覚える仕組みになっている。もちろん、それが自民党であり、だから、次の選挙でも自民党の優位は動かない。

 だが、組織というものは必ず腐敗を起こすものだ。企業でも国家でも、権力者の固定が成立すると、「流れない水は腐る」という理屈によって、新陳代謝が低下し、権力者の独裁体制が成立し、風通しが悪く腐敗が始まった組織になり、やがて崩壊に向かってゆく。
 
今回の選挙が従来と異なるのは、「新型コロナ禍」を経験したことで、共有し、信頼してきた保守的価値観が揺らぎ、これまでのような「自民党的価値観」に対する安心感が崩壊しているということだ。
 とはいっても、まだメディアが自民党に支配されていて、例えばワクチン問題でも人々をに幻想を振りかざして洗脳しているので、まともにメディア宣伝を信じている人は、従来の轍を踏む発想しかないかもしれない。

 だが、思考の柔軟な若者たちは、確実に「ボスへの服従」という保守的な価値観が、信頼に足らない不安定な結果しかもたらさない現実に気づき始めている。
 ボスへの服従、メディア宣伝に従順に従ってきた結果、何も救われていないことを思い知らされるようになっている。

 この10年ほどの若者の政治的傾向は、「保守回帰」とでもいうべきもので、若者たちが自民党を支持し、社会が旧秩序に戻ることを促すような倒錯したものだった。

若者の自民党支持率が高くなってきた理由 2012年が転機、保守化ではなく現実主義化だ 2017/10/31
 https://toyokeizai.net/articles/-/195199

 上の記事は5年前のものだが、今は、たぶん、もっと若者たちの保守化が進んでいるかもしれない。
 旧秩序に服して、要領よく世間を渡ろうと考える若者たちが増えているような気がする。旧秩序こそ、自分の生活を守るものだという考えに洗脳されている。
 そして、自衛隊の軍隊、9条廃棄、核武装さえも支持するようになっていて、今回、首相は高市早苗になっていても不思議でなかった。

 だが、新型コロナ禍は、そうした若者たちの保守回帰志向にも混乱を投げかけているように思える。
 政府やメディアの言いなりになって、仕事も学びも失っていることに焦燥感を抱く若者が増えているかもしれない。

 自民党が行った18歳成人制が、徴兵制を前提に段取りされた思惑であることも知らずに、無邪気に喜んでいるが、一方で、自民党は、18歳以下を児童としていて、少年、子供時代を飛ばして、いきなり若者を戦場に送ろうとしているのだが、気づいている若者は少なそうだ。
 17歳を児童と決めつけて、自由な恋愛、セックスを禁止しておきながら、18歳になったら「お国のために死ね」というわけだ。

 若者たちは、もしかしたら、自分たちが自民党保守権力のための捨て駒だという現実に気づき始めているかもしれない。だとすれば、月末の衆院選に、少しは反映されるかもしれない。もしも、また自民党が圧勝なら、日本は手がつけられない滅亡の道をひた走ることになる。

 コロナ禍による若者たちの窮乏は、若者たちにとって、同調圧力に服従する人生ではなく、何が必要な価値観か、自分の力で見いだせるようにする作用を与えてくれているかもしれない。
 保守回帰がもたらす、ひどい矛盾を一番激しく体感しているのは若者たちなのだ。

 これから、中国による侵略戦争、尖閣・台湾強奪は避けることができない。「小さな野原の火も、やがて燎原を焼き尽くす」=星火燎原 戦争は小さな戦闘であっても、国家のメンツがかかっているから、必ずエスカレートする。
 岸田政権が、どんな事なかれ主義を貫こうとしても、自衛隊が結成来の戦闘に巻き込まれてゆくだろう。

 若者たちには、徴兵制、派兵の現実が、目前に迫っている。
 新しい、価値観を見いだして、「本当に必要なことは何か?」を洗脳ではなく、自分の肉体と頭脳で発見してもらいたいものだ。