賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ツバキ 「宴」

2022年02月14日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は、


「宴」。濃紅地に純白の雲状斑やオーロラ状の横杢斑が入る八重、ユキ芯の中輪。花期3~4月。
樹は横張性で葉はよれる。富山市近郊の民家で栽培されたユキツバキ系品種。


「佐味の春(さびのはる)」。淡桃色の八重、平開性、ユキ芯の中・大輪。花期3~4月。
咲き始めは花心に美しい宝珠を作り、宝珠咲きかと思わせながら次第にほぐれて、平開した中央にユキツバキ型の雄しべをみせる。黒部市の民家の栽培種から選抜した富山産。


「笠舞」。濃紅色の外弁に、紅地に白色の掃込みが入る唐子咲きの小輪。花期は3~4月。石川産。
金沢市笠舞町の民家で栽培されていた品種。撮影データがこれだけなので私には貴重な1枚。 

ツバキ 「菅公」

2022年02月12日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も福岡・久留米産を。


「菅公」。
桃~濃桃地に紅色の縦絞りや小絞りが入る白覆輪の八重、椀咲き、割しべの大輪。花期は3~4月。
古木は白地に紅の縦絞りや紅花などが出て咲き分ける。
命名は福岡県太宰府市の民家の栽培種であることから。


「桃園錦」。桃地に濃桃色の大小絞りが入る八重、筒~割しべの大輪。花期は3~4月。
広楕円形の花弁12枚ほどが三、四重に重なり、内に抱えるように開いてゆく。
その後、平開し、外弁はゆるく反曲する。

ツバキ 「燕返し」

2022年02月11日 | 椿・サザンカ
今日からは3月以降に開花するツバキを。まずは福岡・久留米産の3種。


「燕返し」。白地に紅色の縦絞りや小絞りが入る、八重、筒しべの中輪。花期は3~4月。
中折れの長い樋状弁で内弁は斜め上に立ち外弁は平開する。
弁間が透いて各弁が不規則に向き合う形を燕が飛び交う姿に見立てたもの。


「珍秀錦」。濃紅地に白斑の入る一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの小輪。花期は3~4月。  
先細りの筒しべが花を引き締め、白斑は数が少なく星斑に入ることが多い。久留米地方のヤブツバキ選抜種。


「福娘」。桃色の八重、筒~割しべの大輪。花期は3~4月。
12枚ほどの弁が三重に重なる。幅広い弁端には不規則な切込みがあり、内に抱えた刳(く)り形状の花弁はおおらかに重なってふくよかな感じが漂よう。

ツバキ 「一休(いっきゅう)」

2022年02月10日 | 椿・サザンカ
2月以降に開花するツバキ、今日は、


「一休」。白色の一重、細い筒咲き、筒しべの小輪。花期は2~4月。久留米産。
花は咲ききっても腰が細く、上品な筒咲きを保つ。


「珠錨」。桃地に底白の一重、椀咲き、筒しべの中輪。花期は2~4月、熊本産。
「匂吹雪」の自然実生で母種に似て芳香がある。
果実が熟すと船の錨状に裂けることがあるので命名された。

ツバキ 「不老庵」

2022年02月09日 | 椿・サザンカ
2月以降に開花するツバキ、今日は中部の5種。


「不老庵」。淡桃色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期は2~4月。
中部では古くから「太郎庵」「寿老庵」とともに三庵椿として高く評価されている。


「細雪」。白色の一重、抱え~筒咲き、筒しべの極小輪。花期は2~4月。
咲き始めは弁端が内曲した中ふくらみの抱え咲きで筒しべはやや先細りで品がよく、清華、端正な茶席向きの佳品と評価が高い。


「夢想花(むそうか)」。朱紅色の一重、筒咲き、筒しべの中輪。花期は2~5月。
鮮やかな花色と端正な花形が調和、一重の紅花の中でも一際目を引く品種のひとつ。


「賜宝花(しほうか)」。桃色の一重、筒~キキョウ咲き、筒しべの中輪。花期は2~4月。
整った長筒咲きで咲き進むとキキョウ咲きになる。太い円筒形の雄しべは、どっしりとした感じ。


「千代田錦」。白地に紅色の大小縦絞りが入る一重、筒咲き、筒しべの中輪。花期2~4月。

ツバキ 「赤角倉(あかすみのくら)」

2022年02月08日 | 椿・サザンカ
2月以降に開花す淡淡るツバキ。今日は関西の4種。


「赤角倉」。紅色の千重咲き、割しべの中~大輪。花期2~4月。江戸期から伝わる関西の古典品種。
樋(とい)状の花弁が厚く重なり、花心に近づくに従い順次小さくなり盛上がる。


「白寿」。白色の一重、筒~キキョウ咲き、筒しべの中輪。花期は2~4月。京都産。
花はやや青みを帯びた照りのある白色で、弁質が厚く落花時まで花形は整っている。
筒しべは幾分先細り、葉は長楕円形中型、樹は立性で強健。京都御所外苑のヤブツバキからの選抜種。


「蜀光錦」白~淡桃地に濃紅色の大小縦絞りが入る一重の平開咲き、輪芯の中~大輪。花期2~4月。
花色の枝変わりが出やすい。江戸期からの関西古種。ヤブツバキ系。


「覆輪蜀光」。桃地に紅色の縦絞りと白覆輪が入る一重、平開咲き、輪芯の大輪。花期は2~4月。
前出の燭光錦の枝変わり。大阪産。

ツバキ 「酒天童子」

2022年02月07日 | 椿・サザンカ
2月以降に開花するツバキ。今日は、


「酒天童子」。朱紅色の八重~蓮華咲きの極大輪。花期2~4月。
花心は変化しやすく、筒しべになったり、唐子弁、またはそれらが混じりあったものなどが出る。
愛媛県大洲市の如法禅寺に原木がある、伊予の名椿の一つ。


「曹源白(そうげんはく)」。白色の一重、抱え~筒咲き、筒しべの小輪。花期2~4月。
岡山県の野生ヤブツバキから採取した品種で咲き始めは弁端がやや内曲した抱え咲き。

ツバキ 「出雲大社薮椿」

2022年02月05日 | 椿・サザンカ
2月以降に開花するツバキ。今日は島根産を3種。


「出雲大社薮椿」。鮮紅色の一重、筒咲き、筒しべの小輪。花期2~4月。
出雲大社周辺の野生ヤブツバキから採集。


「黄泉の銀花(よみのぎんか)」。桃紅色の八重、筒咲き、筒しべの極小輪。花期は2~4月。
先端の丸い、細長い9~11弁の八重、葯の退化した先細りの佗芯。松江市のヤブツバキから選別した。


「花の里」。濃紅色の八重、筒しべの大輪。花期2~4月。松江市内の民家の栽培種から増殖。
30枚ほどの波打った花弁が整然と重なり、完全な雄芯筒を抱える。
えんじ色に近い花弁の色と葯の濃黄色が目立つ。

ツバキ 「佐渡佗助」

2022年02月04日 | 椿・サザンカ
今日からは2月以降に開花するツバキです。まずは新潟産の3種。


「佐渡佗助」。紅色の一重、猪口咲き、佗芯の極小輪。花期2~4月。
佐渡島のヤブツバキの枝変りから生じた佗芯ツバキ。原木の花は濃紅色、筒咲き、中輪の普通の
花であるが、枝変わりで葯の退化・変形が進むにつれ小型で淡色になっていく。


「朝露」。淡桃地に外弁は紅色のぼかしが入る八重、散りしべの小輪。有香。花期は2~4月。
ユキツバキと「タイニー・プリンセス」の交雑種。多花性で満開時には花が樹全体を覆う。


「花かんざし」。桃紅色の八重~蓮華咲き、ユキ芯の大輪。花期は2~5月。
濃黄色の雄しべは散開して梅芯状となる。雄しべの一部が弁化して二段咲きになることがある。

ツバキ 「婆の木(ばあのき)」

2022年02月03日 | 椿・サザンカ
1月以降に開花するツバキ、今日は島根産の2種。


「婆の木」。朱紅色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期は1~4月。
先細りの筒しべは根元まで真っ白で、朱紅色の花弁とのコントラストが美しい。
島根県宍道湖南岸の野生ヤブツバキから採集した。


「村下(むらげ)」は朱紅色の一重、筒咲き、筒しべの佗芯、小輪。花期は1~3月。
奥出雲の野生ヤブツバキの枝変り佗芯ツバキ。

ツバキ 「通い鳥」

2022年02月02日 | 椿・サザンカ
1月以降に開花するツバキ、今日は、


「通い鳥」。
白地~淡桃地に太い縦絞りと細い白覆輪が入る宝珠~八重咲きの中~大輪で花期は1~4月。
咲き始めは花芯に宝珠をつくり、咲き進むと外弁は反曲し、割しべをのぞかせる。
枝変わりに紅花もでる。江戸期からの古種。


「寒咲赤佗助」。紅色の一重、猪口咲き、佗芯の極小輪。花期は1~3月。
雄しべは退化して短小になり、子房に密毛があるワビスケツバキ。
関西から普及したが愛知県の三河地方に古木が多いという。




「中部五色椿」。多彩に咲き分ける一重、筒咲き、筒しべの中~小輪。花期は1~4月。
私が撮影したのは、白色、桃色、白地に桃縦絞りで、他には桃地白覆輪などが出るようです。

ツバキ 「玉之浦」

2022年02月01日 | 椿・サザンカ
1月以降に開花するツバキ、今日は長崎産の3種。


「玉之浦」。濃紅地に白覆輪の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期は1~4月。
自然豊かな長崎県五島列島福江島の野生ヤブツバキの突然変異体。濃紅色に白覆輪の美しい花で紅白の対比が鮮やか。市町村合併で新しく五島市となった地元のシンボルフラワーとなっている。


「福島百合」は濃紅色の一重、長筒咲き、筒しべの小~中輪。花期1~4月。
長筒咲き(百合咲き)から咲き進むと、長い花弁が大きく反曲してラッパ咲きになり整った雄しべが露出する。長崎・田平産の野生ヤブツバキから選抜した品種。旧・福島町(現・松浦市)の町の花だった。


「春雪」。濃紅地に白斑の入る一重、筒~椀咲き、筒しべの中輪。花期1~4月。
鮮やかな白斑の現れ方から春の残雪を連想した命名。長崎・平戸産。