賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

東御苑のハナショウブ 4

2008年06月14日 | 花菖蒲
6月7日の皇居東御苑二の丸の花菖蒲から、今回は地名のついたものを。
 安 積
「安積」を検索すると福島県郡山市の県立安積高等学校(あさかこうとうがっこう)や
安積永盛駅(あさかながもりえき)がヒットします。
安積にハナショウブを加えて絞り込むと「安積沼」という語句のあるページが出てきます。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の「堀切菖蒲園」の歴史の項には、二説ある
園の始まりの一つに「室町時代、堀切村の地頭久保寺胤夫が家臣の宮田将監に命じ、
陸奥国郡山の安積沼から花菖蒲を取り寄せて栽培を始めた」とあります。
ほかには「はなかつみ」について記述したページがなかなかに面白い。
平安時代の古今和歌集(第14巻巻頭詠み人知らず)に
みちのくの あさかの沼のはなかつみ かつみる人に恋やわたらん
の歌があり、幻の花「はなかつみ」が花菖蒲では…と推論していきます。
これは玉川大学農学部生物資源学科・田淵俊人准教授のホームページ『研究テーマ02
 日本伝統の園芸植物「花菖蒲」の魅力に迫る!』の02-2にあったものです。
研究テーマと堅苦しそうですが、花菖蒲のことや活動内容を解りやすく記述しています。
花菖蒲に興味のある人はもちろん、さほどでもと言う人もぜひ訪れてみてください。
(研究テーマ02-1、02-2、02-3と充実した内容で、実は私もまだ一部しかみていない)
ということで、ハナショウブに関して「安積」は実に由緒ある名前なのです。
       
   佐野渡            大江戸            江戸自慢
   
    賀 茂            加茂川