みやしたの気まぐれblog

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采配と参謀

2012-06-08 22:43:04 | 野球
最近、前中日ドラゴンズ監督の落合博満氏の書いた本「采配」と、前中日ドラゴンズヘッドコーチの森繁和氏の書いた本「参謀」を読みました。
「采配」の方が出たのは結構前ですが、買ってからなかなか読んでいなくて、4,5月くらいで読んでいて、「参謀」は先月末に買って一気に読みました。

この2冊、是非とも中日ドラゴンズファンには読んで欲しいですね。8年間の落合監督政権で疑問であった部分が色々と分かってきます。
落合監督が徹底していたのは勝利の追求。野球人として、球団との契約事項である「優勝を最優先」することをどれだけ推し進めてきたかがわかります。
先に出ている「采配」を受けて、「参謀」も書かれていますので、先に「采配」を読むことをお勧めします。

物議を醸した日本シリーズの山井ー岩瀬による完全試合リレー、時折出てくるはずの岩瀬が出てこない訳、昨年の打線不振の裏側、読めない先発投手起用、森コーチがどうやって優秀なドラゴンズ投手陣を構築してきたか、たいした補強もせずにドラゴンズが8年間Bクラス無しでいられた理由、知りたかった8年間の内容を色々と知ることができ、名監督の率いるチームとはどういうものか理解できます。マスコミにしゃべらない、ファンサービスをしないと落合監督を毛嫌いしている人も、この2冊を読むと評価が変わってくるのでは。

今年の中日ドラゴンズもここまでは首位争いをしていて、一見すると強いと思いがちですが、正直ここまで選手に無理をさせすぎていないかと心配です。采配的にも先読みの甘い、無駄な選手起用が少なくないし。元々、短気な高木監督は勝負事には不向きで詰めが甘い。去年まで、落合監督と森コーチが先を見据えて打っていた手が、まだ生きているからこそ首位争いが出来ていると思えます。その一方で、新人の田島はすばらしい活躍をしているけど、逆に明らかに使いすぎで、これは権堂コーチの現役時代がごとく、潰れてしまうのではないかと不安が出てきますね。

去年まで2連覇した監督とコーチ陣の大半を変えてしまった以上、優勝できなければフロントの責任問題になります。ファンは2位で満足なんかしない。「常勝」を体験してしまうと、2位で満足なんかしなくなるのです。少なくとも、私は満足しません。落合監督の退任報道と高木監督就任発表があった時は、真っ先にドラゴンズに苦情メール送りましたから。
「常勝」をどうやって作ってきたか、この2冊はサラリーマンである自分にとっても実のある2冊であったと言っておきます。プロとはどういうことか、それが理解できる。できれば、ドラゴンズファンでなくとも、野球好きなら読んで頂きたい物です。
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