最近のヨーロッパでは「忘れられる権利」という理念が提唱されているそうである。<o:p></o:p>
ツイッターなどのSNS事業者やグーグルなどの検索事業者に対し、個人が自分の情報を削除するよう要請できる権利だそうだ。<o:p></o:p>
忘却を許さないコンピューターの頭脳。<o:p></o:p>
それに対し、嫌な思い出を忘れることができるから、生きていける人間。<o:p></o:p>
だからこの権利を確立したいという気持ちはよく分かる。<o:p></o:p>
でも本当の脅威はコンピューターではない。<o:p></o:p>
忘れてしまったことは、忘れてしまった故に思い出せないから、自分一人では確かめられない。<o:p></o:p>
本当の脅威はこの世に罪を咎める人間たちが存在していることなのである。<o:p></o:p>
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