恵まれているというのは許されているということだと思う。
僕らが当たり前のように享受している豊かな生活は、実は、自分だけの力で勝ち取ったものではない。
思えば、個人でできることなど、たかが知れている。
この生活は、自分にはできないことを他の誰かが引き受けてくれているから、成り立っている。
分業が成り立つから、自給自足の貧しい生活に逆戻りせずに済むのだ。
ある意味、これは現代人がお互い許し合っている証拠と言えよう。
だから、謙虚にならねばならないのだろう。
実際、許されている感覚がないと、許せるものではないだろう。