プシコの架空世界

ホレホレ触るとはじけるゾ。
理性がなければ狂いません(妄想の形成にも理性の助けがいる)。

散歩

2010年06月06日 07時26分10秒 | インポート

 僕は近くの広い公園の中を時々散歩していますが、ある日生き生きした緑の木々の下を歩いていて、こうして安心して外を歩けることは幸せなことだなぁと実感しました。そしてもし人間が野生の森の生活を抜け出すことがなかったら幸せという気持ちも生まれなかったかも知れないなぁと思いました。

 なぜならいつ他の生き物に襲われるか分からないといった環境にあってはその時その時を反射的に生きざるを得ず、心に余裕など生まれないからです。

 文化や文明は物質的・精神的余裕のある人間が自然をある程度管理することができたから生まれ育てられたと思います。人間らしさはそういう余裕あってのものだと思います。

 ところが今の日本社会は自殺者が毎年三万人以上出る殺伐とした社会になっています。「弱肉強食」という言葉もちらほら聞かれますが、それは違う種類の生き物の間で起きる現象を指すのであって、同じ種類の生き物である人間に適用するのは間違っていると思います。

 僕はこういうことが起きるのは人間同士が互いに恐れあっているからだと思います。弱者はもちろん一見強者に見える人たちでさえ恐れている。

 人間を恐れる人には人間とはこの世界で最も油断ならぬ敵に見えているのだと思います。そして相手が弱点を晒そうものなら、いたわるどころか、すぐさま攻撃の的にする。自分が欠点のある人間であることを忘れて相手を攻撃できる時は概して気持ちがいいものです。

 だけどそれで終わってしまっては根本的な問題解決には至りません。 僕はこの頃、加害者はもちろん被害者も相手の立場になって考えることができたらいいなと思うようになりました。もちろんそれは僕にも言えることです。なぜなら人間社会で生きる時、誰もが被害者であると同時に加害者であるからです。

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コメント (3)
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