玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

裏口入学

2018-03-02 17:09:46 | 生きもの調べ
1月22日に雪が降り、そのあとで津田塾大学に行ったら南側の玉川上水に近い林の中にたくさんのタヌキの足跡がありました。観察会の常連である豊口さんが大学南側の玉川上水に接する柵に動物がくぐり抜けたあとがあったと報告してくれました。そこで2月12日にカメラを設置し、3月2日に回収しました。


カメラ目線のタヌキ

 カードを入れてパソコンで見ると、ネコが写っていたので、ちょっとがっかりして、家に持ち帰りました。ところがよく見るとタヌキもバッチリ写っていました。
 その結果を集計すると、18の有効なショットがあり、最多はタヌキとネコ(薄茶)が5、ハクビシンが3、イヌとネコ(白黒模様)が2、ネコ(黒)が1でした。
 
 ネコは黒、薄茶色、白黒模様など何個体かいました。







ハクビシンの3つのショットです。







イヌは外から匂いを嗅いでいます。誰が通ったかわかるんでしょう。





そしてタヌキです。他の動物に比べるとお腹がつかえて通りにくそうな感じです。










この報告の冒頭の1枚は2月21日の同じ個体がカメラの前まできて「カメラ目線」で写ったものです。

このほかコジュケイもうつっていました。


こんな一角にも、生き物のさまざまなドラマがあるようです。少なくとも、私にとっては、これまで証拠がなかった「津田塾大学のタヌキが外部と出入りしている」ということが確認できたことは大切なことでした。糞からカキやブドウの種子が出てきましたが、それらは外部からもたらされたもののようです。

以上、名門津田塾大学の裏口入学者発見のドラマでした。そういえば入試シーズンだったっけ。
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2 コメント

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ありがとうございます (高槻成紀)
2018-03-06 11:44:36
高槻です。コメントありがとうございました。私は、ときどきでいいからタヌキの立場になってみると、いろいろなことが違って見えるように思います。
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興味深いです (ミズノワ)
2018-03-06 10:15:15
うちは近所なので興味深く読ませていただきました。
庭にもハクビシンやタヌキが出没します。
たまに夜遅い帰宅時に玄関先でバッタリ出会うことも。そんなとき向こうは慌てて逃げたりはしません。
「あ どうも〜」みたいな感じで悠々と去っていきます。こちらの方がびっくりドキドキです。この世界が人間のものだと思っているからびっくりするのでしょうね・・
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