2008,8,14-17北アルプス・槍穂縦走 後編・北穂高岳～上高地まで

 

8月15日午後、北穂高岳のテン場にテント設営、翌8月16日は朝から待ちに待っていた晴れ間です。今日は北穂高岳から涸沢岳に渡ります。

雲が流れる涸沢岳山頂です。

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北穂高岳のテン場の南稜テラスです。さすがに急峻な地形の場所にあります。お主のグリーンのテントはエスパースマキシムゆとりの2-3人用です。後付けの内張り、ハンモックネットも装備しているオールシーズンテントです。張綱もダブルの8本にしてあるので安心です。

何とお主のテントの近くに雷鳥の親子の巣がある様です。そばに近づくとおかあさんが怒ります。

明日渡る北穂高岳から涸沢岳のコルです。

 

涸沢岳です。穂高岳山荘の赤い屋根も見えました。

こちらは奥穂高岳です。

涸沢カールをはさんで前穂高岳です。15日の午後はゆっくりとした時間の中で過ごしました。

8月16日7時、朝から晴れました。待っていました。

滝谷側の奥壁バンド(岩棚)で、高度感があります。

前日のガスで陽のあたっていないところは濡れていて、スリップなどに細心の注意を払って進みます。

涸沢カールです。

岩の間から涸沢ヒュッテが見えてきました。

写真で見ると凄いところを渡っていたのですね。

槍ヶ岳が見えました。昨日まで何も見えなかったので、天気もいいしすごく新鮮です。

晴れ渡った槍とキレットをバックに記念撮影です。

最低コルに到着しました。

涸沢岳へ長い登りの壁です。

最後のクサリ場です。ここを登るとこのコルも終わり、涸沢岳の頂上まであと少しです。

涸れ沢側へ上がりました。急峻な地形です。

 

涸沢岳頂上が見えてきました。

涸沢岳登頂!です。

涸沢岳まで終わり、『やった!』という気分です。槍ヶ岳が雲の間から見え隠れしています。あそこから歩いて渡って来たんだという気分になりますよ。

大キレットと今日のスタート地点である北穂高岳も良く見えています。

高度3,000mを鳥が飛んでいます。

穂高岳山荘が真下に見えてきました。山荘もコルに立っています。

奥穂高岳です。

穂高岳山荘に到着しました。時刻はまだ10時前です。穂高岳山荘は外観は落ち着いていて泊まってみたい小屋ですね。

穂高岳山荘から涸沢を覗きます。涸沢ヒュッテが見えます。ここにはザイテングラートという涸沢に続くルートがあります。その為か奥穂高岳だけを目指す若い女性などのグループの姿も見受けられます。

30分ほど休憩した後、奥穂高岳へ向います。この壁には縦に伸びた二連のハシゴとその上に横に伸びた二連のクサリがあります。特にクサリ場は注意が必要です。昔は落下用のネットが張ってあったと聞いています。

岩稜地帯といえどもお花畑があります。

クサリ場を上がり、更に上がったガレ場の上りの山道が良く分らずガスっている時など注意が必要です。穂高岳山荘から奥穂高岳へは約40分から50分かかります。あと少しです。

奥穂高岳山頂です。

標高3,190m、富士山、北岳に続き、日本で三番目の高さです。

山頂近くの分岐です。いつかは西穂から上がりたいですね。この後、前穂高岳に登って紀美子平から重太郎新道を通って下山しようと奥穂の頂上を出発しかけましたが、そこにいた親子から『今日の午後は雷が雨来るよ。昨日も凄かったらしい。自分達も下山しないで小屋に泊ることにした』とたまたまこの様な話を聞きました。

最近、この穂高岳で雷雨で亡くなった話も聞いていました。昨日も雷雨だった事で今日もその可能性がある事。雷雨が予測される時間帯はちょうど紀美子平下のスラブ状のクサリ場あたりです。逃げ場がありません。考えた挙句、穂高岳山荘に戻る事にしました。

穂高岳山荘のテン場の受付を済まし、設営をして今日もゆるい午後を送ってしまいました。設営を終えてテントの中でくつろいでいると、予報通り強い雨が降り出しました。雷雨ではなかったもののかなり強い瞬間もありました。

8月17日、翌日も奥穂の登りから始まります。結局、二回登ってしまいました。

前穂に向けて出発します。吊尾根のトラバース道です。

雲湧く前穂高岳です。

ヤツがいました。

前穂高岳が近づいてきました。

紀美子平に到着です。みんなここにザックを置いて前穂に登っています。前穂までの山道は古い山道と新しい山道が混在していて迷う事があります。

前穂高岳登頂です。

前穂の頂上はガレていますが、結構広い山頂です。

紀美子平迄戻り、下山を開始します。ここがスラブ状のクサリ場です。

 

重太郎新道は岳沢ヒュッテがなくなったせいかかなり荒れているところがあります。いくつかのハシゴを下りています。途中、岳沢ヒュッテ跡を通過します。

上高地が見えてきました。

上高地に下りてきました。岳沢方面です。

上高地に下りたところで大キレットをいっしょに渡った成年と偶然にもバッタリ会ってしまいました。

上高地バスターミナルに無事に戻ってきました。

 

登頂日:2008年08月16日　メンバー:単独 天候: 曇り　標高:3,190m
標高差:1,685m　　コースタイム:5時間19分(休憩、食事他全てコミコミの3日目のタイム)
コース:北アルプス槍穂縦走
(1日目)上高地→徳沢→横尾→槍沢ヒュッテ→殺生ヒュッテ→槍ヶ岳山荘
(2日目)槍ヶ岳山荘→槍ヶ岳山頂→槍ヶ岳山荘→大喰岳→中岳→南岳→大キレット→北穂高岳山荘→北穂高岳→北穂高岳テント場
(3日目)北穂高岳テント場→涸沢岳→穂高岳山荘→奥穂高岳→穂高岳山荘
(4日目)穂高岳山荘→奥穂高岳山荘→紀美子平→前穂高岳→紀美子平→岳沢→上高地