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2010,09,18-20南アルプス深南部/聖岳・光岳縦走

2011年06月05日 | 085.聖岳086.光岳

2010年9月18日から20日の3連休を使って南アルプスの日本百名山最後の未踏峰、聖岳と光岳の縦走を行いました。

夏休みは東北の百名山を日帰りで回ったので、今年初めてのテント泊縦走となります。特に練習した訳でもなく、この後きつい急登が待っていました。

この易老渡ヘの林道のアプローチが長く、特に易老渡に近い林道は荒れていて結構な悪路です。

三連休ともなると易老渡の狭い駐車場は既に路肩迄一杯となっています。何とか路肩をキープして仮眠をとります。着替えもせずに会社から直行したので、易老渡迄スーツ姿で来たのはお主くらいではないのでしょうか?

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今日は光小屋を目指します。橋を渡りスタートとなります。何組かのグループとスタートがいっしょになりました。まずジグザグ道を登って行き、その後、尾根づたいに果てしなく続く急斜面をひたすら登って行きます。スタートしたと直後よりテント、シュラフを入れた大型のザックで来た事を後悔しました。

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重すぎるっ!登り始め直後より汗だくになって登って行きます。平な場所で休憩をはさみながらただひたすら、どこまでも、限りなく登っていきます。

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ようやく易老岳に到着しました。林の中にあり、展望は望めません。この後、アップダウンを繰り返しながら稜線上を縦走していきます。明日は易老岳迄戻って来ることとなります。

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立ち枯れた視界の良い林を抜けて行きます。この後、ゴーロ状の谷筋を登っていきます。結構長く、登りきったと思うとまだ小1時間程続きます。ここが我慢のしどころ。

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水場迄来ると視界も開けて開放的な平らなところが続き、静高平へ到着、左手にイザルヶ岳のルートを通り過ぎるとセンジヶ原の木道歩きが始まります。

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ひとしきり木道歩きを楽しむと行く手に光小屋が見えてきます。今日はここまで長い道のりでした。

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光小屋に到着です。早々に受付を済ませてビールを調達してテントの設営です。早く到着したわけでもないので既に結構な数のテントが設営されていました。光小屋は明日が最終日らしく、今日が今年最後の宿泊日で満員の予約が入っている様です。団体客も含めて、物凄い人でごったがえしています。ここはシュラフ持参すると宿泊料金が安くなる様ですね。

何とか立地のよさそうな場所にテントの設営をする事が出来ました。次は食事の支度です。

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目が覚めると既に大勢の人達が活動していました。

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南アルプスなので富士山が近くて良く見えています。今日は天気がいいです。

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取り敢えず、ご来光を拝み、裏の林を抜けて光岳へ向います。10分から15分位で光岳山頂へ到着します。 ここが山頂?という様な林の中に山頂があります。林の中からの眺望となります。

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一組の夫婦が登ってきました。この先に『光石』という石があり、それを見に行って来たとの事。 なかなか来れない深南ですから見れるものは全て見ておきたいですね。(といいつつ、お主はイザルヶ岳すら登っていない、笑)

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テント迄戻ってきましたが、大半のテントが撤収されており、小屋の団体客を含めて既に出発している様で見る限り、数組のテン泊者が残っているだけの様です。お主のテント、エスパースのマキシムが写っています。

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雲海が太陽に照らされて光っていてとても綺麗です。

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朝から青空が広がています。お主のテントの広場にはお主と昨日、最後に到着した単独の男性のみとなりました。みんなが早いのかお主が遅いのか。

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光小屋を後にします。光バイバイ。

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イザルヶ岳を右手に通り過ぎ、先を急ぎます。体力と相談た結果、先を急ぐ事にしました。ザックが重い。

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一旦、易老岳迄戻り、そして稜線づたいに喜望峰へ向います。

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途中、最終目標地点の聖岳とそのとなりの兎岳が見えてきます。こういう晴天の日の縦走は本当に気持ちが高ぶりますね。

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ここが喜望峰です。何で希望峰!?ここから仁田岳への縦走路が別れています。ちょっと休憩して茶臼岳に向います。茶臼迄はちょっとしたアップダウンの縦走路ですが、ザックの重さでスピードが出ません。

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前聖岳と手前に小聖岳です。今日縦走している人はラッキーですね。南アルプスの山々はどこの山も厳しいですね。

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臼岳ではありません、茶臼岳です。日本三百名山です。

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先はまだ遠い。。。。ザック重し。。。。

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草原、お花畑付近!?

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上河内岳の肩の手前の登りも結構厳しいですよ。上河内岳の最後の登りです。みんな、ザックを置いてここを登ります。

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上河内岳、日本二百名山です。

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縦走してきた光岳、茶臼岳方面です。

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南岳側の斜面です。この南岳を越えて聖平へ向います。約2hのコースです。

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茶臼岳を後にします。

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南岳を通過します。

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聖平にようやく到着しました。よく写真などで見かける立ち枯れの平原です。

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この木道の奥に聖平小屋があります。テント場はかなり広く、水場、トイレを近く快適ですよ。

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頭上には明日登る聖岳が迫ってきます。

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聖平小屋です。聖平小屋は光小屋よりも一日遅い最終日でここもまた今日が宿泊日としては最終日でした。

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翌日は未だ夜が明けないうちに荷物はテントに置いたまま聖平小屋を出発して聖岳へ向います。まず、薊畑(あざみばた)迄上がりそれから小聖岳へと向います。小聖岳の稜線迄はずっと上がりが続きます。稜線へ出ると間もなく小聖岳に到着します。この後、痩せ尾根を通り、ガレた斜面を上がって行きます。3,000mの最後の踏んばりどころです。

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前聖岳(3,013m)登頂です。

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富士山をバックに写真をとりました。

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奥聖岳がここから約20-25分のところにあります。今日も体力と相談た結果、先を急ぐ事にしました。先が長い。

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赤石岳の隣に大きく見えますが、行くには1日かかります。昨年、泊まった赤石避難小屋も見えますよ。

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大沢岳、百間洞山方面です。昨年、本当はここを縦走する予定でした。

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薊畑(あざみばた)の広場です。ここは聖岳の入口、聖平、便ヶ島への下山口となっています。結構、ザックを置いて登っている様ですね。

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聖平小屋へ戻りテントを撤収して下山の用意をします。小屋は既に店じまい、冬自宅に入った様です。若いアルバイトがみんなに見送られて下山していきました。

この後、薊畑から便ヶ島に下ります。聖岳山頂から易老渡迄約2,100mの高低差があり、かなり厳しい下山道です。しかも急な山道なので結構足に来ますよ。

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西沢渡、渡渉場所ですが、ロープウェイが掛かっています。天気がいいので一休み。最後迄持っていたおやつ用のジュースをここで飲み干します。

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便ヶ島広場に到着しました。駐車場、トイレ、休憩所の東屋、自販機があるので、山の上では飲めないサイダーを飲んで一息入れます。このあと、約30分の林道歩きの後、易老渡に到着しました。

この光岳、聖岳を登頂して南アルプス百名山は完了しました。南アルプスはどこも奥深いアプローチで厳しい登山道がほとんどでした。南アルプスはどこも天気に恵まれ、どちらの山も印象深い山行となりましたよ。

登頂日:2010年9月19日  形態:テント泊縦走 メンバー:単独  天候: 晴れ  標高:2,591m
標高差:303m コースタイム:8時間42分(休憩、食事他全てコミコミのタイム)
コース:南アルプス深南部・聖岳、光岳縦走9/18-20
登頂日:2010年9月20日  形態:テント泊縦走 メンバー:単独  天候: 曇りのち晴れ  標高:3,013m
標高差:1,670m コースタイム:9時間30分(休憩、食事他全てコミコミのタイム)
コース:南アルプス深南部・聖岳、光岳縦走9/18-20
(1日目)易老渡より→易老岳→三吉平→光小屋
(2日目)光小屋→三吉平→易老岳→希望峰→茶臼岳→上河内岳→聖平小屋
(3日目)聖平小屋→薊畑→小聖岳→前聖岳→小聖岳→薊畑→聖平小屋→薊畑→西沢渡→便ヶ島→易老渡


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