めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

アマランサス

2011-08-11 | 薬膳&食療(野菜)
先日初めてめてお目にかかった野菜です。

ごわごわとりっぱな葉とその色でひときわ目立っていた野菜。名前を見ると「アマランサス」と書いてありました。

え?あの、自然食品店で見かける穀類と同じ???

そんな事は後で調べればいいからと、とりあえず購入。 なんだかアレに似ているなと思っていたのですが、調べてみるとやはりそうでした。

ヒユの仲間だそうです。

一見太い茎にゴワッとした感じの葉でクセがあり硬いのかな?と思いしっかりと下茹でしたら、そのクセの無さとやわらかさに拍子抜け。というか、後悔。離乳食みたい…

これはさっと炒めて食べるのが一番だと思う。次は絶対にそうしよう!


中国で食べていたヒユと同じで茹で汁がきれいなピンク色(やや毒々しい)になります。

ヒユと同じ様に熱を冷ます作用があるのかな?



種子を食べる品種と葉を食べる品種があるそうです。

種子は食べた事が無いですが、機会があったらこちらも試してみようと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏季の五瓜で快適に

2011-08-09 | 薬膳&食療(野菜)
もう暦の上では秋ですが、夏の課題図書(目標!)の一つである“細説養生秘訣”という中国語の本から色々と役に立ちそうなことを紹介していこうと思います。



今日は「夏季五瓜可治病」


「夏季の五種の瓜類は病を治すことができる」つまり、夏季に五種類の瓜類を食べていると不調知らずで過ごせるとの事。五種類の瓜類とは、

1、黄瓜(きゅうり)
 瓜類の中で一番水分を多く含む(96~98%)。清熱、利尿、解毒効果がある。
 体内で糖類が脂肪に転化するのを抑制する物質が含まれる。

2、糸瓜(へちま)
 ヘチマは簡単に植えれて簡単に実がなる、涼血解毒の良薬である。咽喉の痛みや腫れにはヘチマの実をつぶした汁でうがいをすればよい。
 ヘチマの大きくなった物の繊維は生薬となり、清熱利尿、経絡を通す作用がある。

3、南瓜(かぼちゃ)
 生食は駆虫作用があり、熱を通して食べると気を補う。種は寄生虫に対して駆虫作用がある他、母乳の分泌を良くする。

4、冬瓜
 冬瓜で一番有効的なのが清熱利尿効果である。腎臓や心臓の病による浮腫には特に効果がある。

5、西瓜
 西瓜は清熱、解暑、利尿効果がある。赤い部分は解暑効果に優れ、皮は利尿効果に優れる。





との事です。

どれも私の好きな食べ物ばかり!

中国に留学中は、夏はこれらに加え、茄子、トマト、ジャガイモ、枝豆、時々ズッキーニや葉物。 

といった物をひたすら食べる毎日でした。

冬は最低気温が-20度以下になる事も多い所なので夏は涼しいのかと思えば、しっかりと30度以上にもなって…

夏が大の苦手な私がその強烈な日差しと気温のなかでエアコン無しで過ごせたのはこれらの食材のおかげかもしれません。

要は旬の野菜や果物を中心に食べていると健康に快適に過ごせるということですね。

自然ってすごい!

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の養生で大事な事

2011-08-09 | 健康・養生
なんだか夏らしくないエアコンいらずの日々が続いたかと思うと、また再びあの暑さがもどってきました。

でも、立秋を迎えましたね。

立秋。

秋ですが…    暑いですよね。


一日でも早く秋を感じれる様に願っています。

そんなわけで秋の養生を。

養生の秘訣と言う感じの本(中国語)の内容を意訳でつらつらと

自分用のメモとして余計な情報(人名、本名等)も書きますが、さらっと流してください。



1、内燥を清す。
 夏期に生じた体内の熱が秋まで長くとどまり、次第に体内が乾燥状態になってきます。口が乾き苦く感じる。便が乾燥、血圧が安定しない等の症状は体内が乾燥状態である可能性があるので、野菜を沢山食べ、火を消す(熱を冷ます)作用のある果物を沢山食べましょう。

2、外寒を防ぐ
 張仲景が金匱要略の中で強調しているのが、夏の熱は陰気を消耗し、体内の陰気が弱くなると陽気が盛んになり外へ向かう。秋は外は涼しく体内は乾燥している。体内が乾燥していると外寒の侵入を受けやすくなる。このため、秋の夜は必ずなにか被って寝るべき。

3、情緒のコントロールを

4、飲食に気をつける
 体内が乾燥しているから、唐辛子等の刺激物を控える。特に生葱。



つまり、「野菜や果物をたくさん食べ、夜は何か被って寝て、心穏やかに、刺激物はひかえる」


と言うことですね。



今日もじゅうぶん過ぎるほど暑い日でしたが、明日はもっと暑くなるとのこと。

なんだか中途半端な内容になってしまいましたが、明日に備えて早めに寝ます。


おやすみなさい…

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生薬作り~青皮~

2011-08-08 | 台所で実験
先月は赤紫蘇を購入した時に生薬の蘇梗を作りました。

それからしばらくして、宅配のカタログでミカンの摘果した幼果を発見!

「レモンの代わりにどうぞ」

との事でしたが、私は見つけてすぐに「これ!青皮(生薬名)が作れるじゃない!」と大喜びし、即注文しました。

届いてすぐに作りたかったのですが、なかなかその時間をつくれずに1週間が経ち、「早くやらないと…」と気になって見てみると、なんと黄色に変色してきているではありませんか!

たーいへん!

慌てて青皮作りをしました。(うるさい外野は無視です)


皮を剥き始めてふと「白い部分もつけていていいのかな?」と思いましたが、薬局で生薬を色々と見せてもらった時に白い皮もしっかりとついていた事を思い出し、さくさくと皮を剥く事ができました。

しっかり観察しておいてよかった!




ミカンの皮を乾燥させたものは生薬の「陳皮」

ミカンの未成熟果の皮を乾燥させたものが生薬の「青皮」です。

陳皮はオレンジ色が茶色に変色した様な色であまり美しくない色で香りはほわんと穏やかですが、青皮は緑色で香りもスキッとキレがあり、効能も陳皮の方が穏やかです。


陳皮は「行気」

青皮は「破気」


陳皮の様に普段の料理のアクセントとしてちょこちょこ使う事のできる生薬ではありませんが、少しくらいは持っていてもいいかな?と思っています。

結構気に入っている香りですしね。



中身は蜂蜜漬けにでもしようかと思っているのですが、まだ冷蔵庫で待機中。

これも早く加工しなければ…


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

亀ゼリー好き

2011-08-03 | 台所で実験
やはり、はまってしまいました。

亀苓膏=亀ゼリー

購入してからずいぶんと冷蔵庫で寝かせてしまいました。



「熱湯を入れてすばやくかき混ぜる」と言う作り方は、麺をゆでる事同様動作の遅い私にとって難しく、失敗する事が多かったので放置してしまっていたのです。


でも!


今回作り方を色々と研究中で、なかなか良い感じですすんでいます。 わーい!これでいつでも美味しく食べれるわ〜


中国の本から亀苓膏の作り方をコピーしておいたものも見つかり、グッドタイミング!

そのコピーの内容は、





<亀苓膏>

材料: 亀板、生土茯苓、塾土茯苓、生地、塾地、入地老鼠、霊芝、杜仲、干仙草 各適量

作り方: 

1、薬材を洗い、鍋にお湯を沸かした中に入れ、とろ火で6時間煮、濾す。

2、干仙草を鍋に入れ、お湯を入れて2時間煮、濾す。

3、⑴の薬液を鍋に入れ沸かし、沸いたら弱火にして仙草液を少しずつ入れ(たえずかき混ぜる)、全部入れ終えたら火を止め型に入れる。

4、常温に放置して15分程で凝固するので、食べる時に蜂蜜やシロップをかけて



効能: 清熱解毒、去痰健脾(熱を冷まし解毒する。 痰を除き脾を健やかにする)

注意: 妊婦は禁止、子供にはふさわしくない、体質が弱い人はひかえる、空腹時は避ける










入地老鼠は、多年草の植物“紫茉莉”(中国語名)の根で、味は甘苦、平性。利尿瀉熱、活血散淤作用があるようです。

見た目が老鼠(中国語でねずみ)の皮の様なのでそう言う俗称があるようです。



妊婦さんが禁止なのはこの草の成分(活血)の為でしょうか? 

でも、妊娠中は必要以上に解毒(デトックス)すべきでないだろうから、その為かな?

いずれにせよ妊娠中の友人には我慢してもらわなければ!





亀苓膏は、亀板と仙草、土茯苓が基本であとは製造者により様々な薬草が使われています。今は土茯苓の代わりに茯苓が使われていることも多いそうです。

真っ黒なのは仙草の色。つまり台湾のデザートでおなじみの仙草ゼリーに亀板(亀の腹甲)その他薬草のエキスが加わったのが亀苓膏なのですね。




因に、私の使っている亀苓粉は…







正統派の亀苓膏粉ということで、薬草は蒲公英(たんぽぽ)、土茯苓、金銀花、槐花等


となっています。



以前食べた、缶やプラスチック容器に入って甘みのついているものも似た様な感じでした。






さきほどの本のレシピの方が気になります。

どこの出版社かメモしておけばよかった!











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする