めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

銀杏拾った!

2007-11-27 | 薬膳&食療(その他)
 先日家の近くの某私立学校の傍の道を歩いていたら、ものすご~い匂いが漂ってきました。

うっっ

足元を見ると、いい具合に熟して実が腐りかけている銀杏が落ちています。

おおーっ こんな所に銀杏が


敷地内に入って拾うわけじゃないからいいのよね?? しばらく考えて8個だけ拾って持って帰って来ました。

こんな経験初めてです。それにしても臭い部屋中臭くなって、帰宅早々大黒柱サマが「何この匂い あれ? ちょっと待てよ、、、銀杏?」

と見事当てられました。「土に埋めて腐らせるんだよ」とおっしゃったのですが、その腐りかけた姿を見て「もういいかも」との事。

実を取り除いて洗って乾かす事にしました。 まだプンプン臭います


これを初めて食べた人は物好きですね~


銀杏は生薬名は“白果”といいます。食材辞典によると~

銀杏:味甘苦、性平渋、小毒がある。生だと消毒殺虫作用があり、加熱後は肺を温め気を補う、咳を沈める、頻尿を治す。多食するべからず。


とあります。“小毒がある”とは、“少し身体に悪い成分を含む”と言う事です。日本でも昔から言われていますね。「子供は食べない方がいい」なんて事も聞きます。

“渋”とは“引きしめる”といった感じの意味です。渋柿を食べて口をすぼめるのを想像してください(笑)。

これからの季節は“蓄えの季節”です。夏の発散体質とは逆の体制になり、厳しい冬を越すのに備えます。

そんな時にふさわしいのが“渋”性の食材なのです。


だから外からの邪気を受けたり体の中に余分な物があって熱がでたり咳が出たりしているときは、余分な物を追い出す必要があるので一時的に“発散”体制にする必要があるので,“渋”性の物を摂ってはいけません。

“咳を沈める”効果がありますが、その咳の原因によって効く場合と逆に咳を悪化させる場合があるので注意が必要です


“頻尿”も同じです。膀胱炎やその他炎症が原因で頻尿になっている場合には逆効果になってしまい、気が足りなくなったりして気の“固摂”と言う“引きしめ”効果のような働きが弱くなることが原因で起こる頻尿には効果を発揮します。



今日本では咳、冷え等の症状に対して○○湯って感じで処方箋が出されている所が多いようですが、本来はその原因に対して処方箋を考えなければいけないのです。


ま、それは薬としてのお話で、、、自然の恵みを適量味わうには「楽しく美味しく味わう」ので十分

ただ、熱があったり身体のどこかに炎症がある時は止めておいた方がいいですね。



茶碗蒸しにするか?そのまま炒って食べるか?どちらにしようかな~
コメント (2)
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