気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

古い日記から想い出を呼び覚まそう   8

2015-12-23 23:15:29 | 日記

  暫く読んでいなかった郵貯の古い「一行日記」を読み始めた。                      驚くほどに当時を呼び覚ますことができた。

紐どいてから今回で8編になる。この盛岡の平成10年と言うことは、もう17年以前の話である。 

No.29 10(1998)/05/13  盛岡山岸郵便局 「盛岡グランドホテルに泊まる。朝、山腹に雲の間から射す陽に緑が動くのを見た。墓参。岩手の山々は美しい」と記してある。

ここ盛岡の墓所は先祖代々の菩提寺にある。                                                 遠隔地であるが何故かこの地に来ると心が和むから不思議だ。                        現役の頃、兄が眠るこの地なら赴任してきても良いと思った程だ。        先祖の地とはこんな磁力があるものなのか。                  明治初期に住んだ地を求め不来方城の辺りを歩いたこともある。         我が家のルーツ5代を探り江戸末期までは遡れた。

No.30  10/05/13  渋民郵便局 「石川啄木記念館にバスで新緑に薫る中を往く。帰路車中より大きな虹を観た。館長が親切。永年の夢実現。渋民駅は売り子の女性のみの素朴な駅」と記してあった。

旧盛岡銀行跡の「啄木賢治の青春館」を訪ね、若き日のふたりを知る。        駅前から市営バスで小岩井牧場の牧草地を抜け「記念館」に向かった。        素朴な佇まいの館だ。帰路はタクシーを呼んで貰い渋民駅にでる。          売店の売り子が駅員兼務?・・駅も素朴過ぎる程素朴な無人駅のようだ。       永年の「夢叶う!!」     

No.31  10/05/29  佐原関戸郵便局 「伊能忠敬記念館を訪れる。 生家と小野川沿いのあやめ。煉瓦造りの三菱銀行。蔵造りの蕎麦やで食味。佐原の旧街並みを雨の中を歩く」と記してある。

小雨降る中、傘もささず歩いた。あやめが実に綺麗な花を咲かせていた。川沿いの船寄せ、蔵の2階で食味した蕎麦、昔を忍ばせる風情を楽しんだ。伊能忠敬の偉業に感服。

 No.32  10/06/18  野沢温泉郵便局 「デイゼルカー1両。千曲川沿いの戸狩野沢温泉駅で下車。のどかな風景だ!斑山文庫:”おぼろ月夜の館”を観る。歩いて会場へ・・。」と記してあった。

在任最後の会議に迎えのバスに乗らず、ひとり、どこまでもローカルな一両デイゼルカーで千曲川を眺め、ドアーの開閉に戸惑いながら最寄りの駅に降りた。夏日で暑い中を背広姿で彷徨う。温泉の外湯の多いのに驚く。こんな姿で誰も歩いていない。二度と来ないこの地を忘れないように・・。会議のホテルに向かう。バスに乗らずに現れ不思議に思わられた。

終わり

 


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