気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

散歩で「止まり木」を見つけた

2016-05-04 18:14:34 | 日記

 昔に、こんな話を読んだことがある。 渡り鳥が口先に木片を咥え、生まれふる里を目指し無事に戻れた証に木片を海に落とす。 波に寄せられ岸辺に打ち上げられない木片が悲しい。 

 この頃、ほとんど距離を歩かない。 髪が伸びている。 法事もあるし、家族会もあるし身ぎれいにせねばならない。 財布だけを持って、忘れかねない新参者の「杖」を友に家を出た。 「床やに行ってきます。久ぶりに歩こうと思うので・・・」と妻に声を掛けて・・・。

 背筋が伸びている。 調子がよさそうだ。 足の運びもいい・・。新緑に萌える公園の脇を通り床やに向かって歩いていた。 連休でもあるし休むかな~・・。確認しようとしたが店名をど忘れ電話がだめだ。 今日は何曜日かな~・・。火曜日の2日だな?(ここで誤り,正解は月曜の2日)不安を抱えながらともかく歩き続けた。 

 床やの前に辿り着いた店の扉に。「定休日」の札がある。 確認をしなかった甘さ。 戻るか~・・。 帰りは「敬老パス」で~・・。 折角、ここに来たので駅のスーパで果物でも買うか~・・。 そして「苺」と「よもぎ大福」買い、バス停に戻った。・・あ~パスが財布に入ってない。 財布でなく、ショルダーバックの中だ・・。やることなすこと、この始末。ますます自分がいやになる。

 でも、今日は珍しく調子が良いので、運動にもなるし歩いて帰るか~。でも、家をでて、もう30分は座っていない。(ケチらないでバス代220円を払いなさい!の声が・・) 駅構内でたった一か所ベンチがある。  既に、老人で埋まっている。 やむなく植込みのブロックに座って腰を労わった。               自信を試したい! よし歩こう! 

 駅前の小さなスクランブル交差点を渡り我が家に向かって歩き始めた。 緩やかな上り勾配のある表通りを歩き、この歩道の脇に休めるベンチでもあれば大助かりだが・・・と思考しながら歩いていて思い出した。 ベンチは、ある筈だ!!    

 これまで元気で世話になったことがなく、忘れていた。 もう150mは歩いた。 そろそろひと休みがしたい。 見るとベンチが見えた。 辿り着き腰を掛けた。  すると、す~と肩、腰、ふくろはぎ、脛など硬直してる張りが汐が引くように筋肉の弛緩が軽くなった。 ベンチの背に「やさしい街 000商店街 お休みください」と書いてある。 商店街往復路6カ所に設置されていた。 老人の疲れを一時癒やす止まり木のようなものだ。 

 最後のベンチで足を癒し、左に折れて、桜並木通りを歩いた。 ここの通りの歩道は側溝に向けて雨水の流れで傾斜している。 実に歩きにくい。 そこで平らな側溝の上を歩いたことがある。 雨水の取口の穴に杖が入り転びそうになった。    途中に、いつもの降りるバス停で反対側のバス停を何げなく見た。 誰が置いたか一席分の椅子が止まり木のように置いてあるのが見えた。 自前か・・。だと、指定席か・・。 時には、自由席に失敬させてくれ・・。 私も折りたたみ式の移動止まり木でも持つかな~と一瞬、真剣に考えた。 

 疲れ損だった散歩も、久しぶりに楽しく新緑を浴びた小一時間の散歩でした。

終わり


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1 コメント

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新緑の季節 (アデリー)
2016-05-06 09:30:49
今の季節は歩くのには気持ちがいい時です。
小一時間は少し多すぎたかもしれません。
お互いに少しずつ筋力をつけましょう。

ホースショー 喜んで頂いてよかったです。
オリンピックのため改修工事で来年は開催されないそうです。
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