ノーススターツアーでは、毎回次期モデルをメーカーさんからお借りしてテストライドをしているのですが、今回はKONAのスーパーエンデューロバイク、PROCESS 153 DLをお借りして参加されたみなさまにテストライドしてもらいました。

 PROCESS 153 のDLグレードは、2015シーズンはフレーム単体での販売しかなかったモデルです。

 コンプリートバイクで567,000円(税別)という価格ですが、構成されているパーツ群をみると納得、いや相当バリュー。

 フォークはROCKSHOX PIKE RCT3 SOLO AIR 160mm、ブレーキはシマノ/ニューXT、ドライブはSRAM/XO1-X1(1×11)、シートポストはKS/LEV INTEGRA(SOUTHPAWレバー装備)、リムはWTB/ASYM i35の最新のワイドリム、ほかにもすぐれたパーツをちりばめて、またジオメトリーも含めてもっとも「現在」なスペックです。

 僕はてっきり2016のPROCESSのトップグレードはカーボンフレームになるものだと思っていました。すでにダウンヒルバイクのOPERATORがカーボンフレームとなっているから。

 ところがアルミフレームで出てきた。

 ぱっとみただけだと、2015のPROCESSとフレームが変わっていないように見えます。でも、まったく別ものだそうです。

 アルミフレームで剛性や強度を失わずにどこまで軽量化できるかにチャレンジしたフレームだそうです。そうきたか!


 2015のPROCESS 153をテストライドしたときも、ルックスに似合わない軽快なペダリングと驚異的な安定感、そしてフロントまわりの軽さに驚かされましたが、このDLはさらにランクをあげた感じ。

 ワダが乗ってとくに印象に残ったのがハンドルの引き上げの軽さ。路面ギャップにあわせてフロントをあげたり、ジャンプしたりするときに軽快だし、そして安定感もある。

 サスペンショントラベルが153mmって、登りでもったりするんじゃないかと思われがちですが、オフロードでの登りで言えばほとんど感じませんでした。トラクションが増して、確実に登っていけました。

 カテゴリーで区別するとエンデューロバイクに入るモデルですが、この軽快さなら、近所のトレイルで登ったり下ったりでもけっしてオーバースペックじゃないと思う。

 あと、WTBのワイドリムASYM i35がすごくいい仕事していると思います。タイヤ本来の性能が引き出されている感じ。

 マウンテンバイク大好きメーカー、KONA。2016もいい仕事してます!