トレイルストアの年内営業も本日まで。

 今年もご利用いただき、一緒にライドしていただき本当にありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。

 スケートボードやBMXにハマっていた高校生の頃から、特にBMXをもっとしたい、本場であるアメリカのレースに出てリアルなBMXを経験してみたいという思いが強くあり、

 卒業後は仕事をしながらお金を貯めその時に備えていました。

 知り合いのプロサーファーである大野薫(故人)がアメリカに行くというので、それなら一緒に行きたいとお願いし、(大野)薫さんと一緒に渡米。

 初めてのアメリカ、カリフォルニアは刺激だらけで、毎日がスリリングでドキドキでワクワクでした。

 雑誌に出ていたBMXの聖地のひとつ、ヴァンナイズのレーストラックでのナイトレースに出たり、BMX雑誌の出版社に突撃訪問したり、ほかにも薫さんといろいろな場所へ。

 ある日ロサンゼルスの南、ニューポートビーチに住む薫さんの友人の家に行くことに。そこには若手のプロサーファーが数人住んでました。

 夜にはみんなでニューポートビーチのピア(桟橋)にあったシーフードバーへ。

 そこでそのサーファーの一人と飲みながら彼の話を聞いてました。

 「自分は将来サーフィンで食っていきたいけれど、なかなかスポンサーが見つからず苦労している。こんなに頑張っているのにね」というようなことを言ってた。

 英語もそんなにわからない僕にも彼が真剣に悩んでいるのがわかり、たどたどしいながらも「多分みんな同じようなことを思っているよ。夢に向かって続けていくしかないんだと思う。」というようなことを言った覚えが。

 彼がその後プロサーファーとして暮らしていけたのかはわからない。

 継続は力なりというけれど、ただ続けるんではなくその時その時に浮かぶビジョンを持って続けていく。

 僕は自分は飽きっぽい方だと思います。仕事も10年周期ぐらいで変わってきたし、趣味も。

 それでもBMXとマウンテンバイクは飽きなかった。プロのライダーではないけれどずっと関われる仕事に就いていられることができた。

 こんなに楽しいことたくさんの人に知って、体験してほしいと思い、啓蒙活動したり、本を出したりして、そして今はマウンテンバイクショップというカタチでその延長線上にいます。

 そんなお店も来年20周年を迎えます。大変なことばかりですがなんとか続けてこられました。本当にみなさまのおかげだと思っています。ありがとうございます。

 僕も今年60歳。なかなかのポンコツになってきましたが、来年もみなさまとたくさんライドして、笑って、ちょっと仕事して(爆)、マウンテンバイキングしていきたいと思っています。

 よい年をお迎えください。