シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

DOGMA 慣らしライド

2009-12-14 02:22:52 | Weblog
 新しく自動車を購入した際に、その車の車輌感覚を掴むことや走行特性を知るために行う運転を「慣らし運転」と言うんだそうですが、自転車の場合だと「慣らしライド」ということになるんでしょうか。とにかくせっかくやって来た新車なので、早く乗ってみたいというのは人情というもんです。というわけで、お天気も「曇りのち晴れ」とよさそうな先週末、須磨までドグマでお出かけする事にしました。

 本日のコース選択ですが、慣らしライドという目的を考えて選択しました。一つには横風に対する特性を把握するために、横風の強く吹く条件が欲しかったのと、一つには「グランフォンドにも使える」というドグマの売りがどの辺まで僕の貧しい脚をサポートしてくれるのかをみるために、それなりのアップダウンも必要というわけでありまして、ならば須磨だ(^^) 残念なのはサイクロコンピュータが間に合わなかった事ですが、乗り心地をみるだけなら必要ないかもということで割り切って実施です。

 朝はのんびり起きて、10時50分に出発(^^) 曇ってますけど気温は17℃。まずまずのコンディションでありますよ。本当に12月? 漕ぎ出しの軽い事には驚きません。それは既に一昨年の試乗で経験済みです。 尼崎あたりまではほとんど風もなくほぼ無風です。出がけに設定したコンチネンタル・グランプリ4000の空気圧は10bar。んっ?本当はMax8.5bar 1250psi って書いてあったんですけど、読みづらくて8.5-12.0だと思い込んでたんだなぁ~(・・;) 「やけにハイプレッシャーなタイヤやなぁ。どっかでパンクしてもこんなに入れられへんわ」な~んて思っとりましたが(^_^;) 10Barって言うのはそういう勘違いをしてたもので、「中間くらいのあたいでええやろ」という誤解に基づく設定なんでありました。しかしこれだけキンキンに空気を入れても、路面の振動を伝えて来ないというのは驚きです。さすがにフライングカーペットと形容されるだけのことはありますですよ。
 尼崎でR43を越えるあたりでぽつぽつと雨が落ちて来ました。西の空は明るいし、まぁ通り雨だろうと思って臨港線へ。この辺りから風が吹き始めました。さすがになんだかんだと言っても冬なんであります。河口には鴨達が今年も集団で浮かんでおります。季節を感じます。
 臨港線を走りきって、芦屋川を遡って山手幹線に入ります。とりあえずいつものサークルKでお昼ご飯。12時23分です。そう言えぱ朝ご飯食べてない(・・;) さぁて、いよいよドグマの本性を見せてもらおうじゃないの。山手幹線最初のコブは水道橋。登ってみてはっきりわかったのは明らかに高い登坂能力でした。平地を走っているギアも一枚トップ寄りになっていましたが、ここでもそのまんまのギアで登れてしまいました。先回りして言うと、鵯越えの登り返しの斜度18%の坂でさえ、アウターのまま登り切れてしまったのであります。これにはさすがに驚きました。本日の100㌔弱のコースではフロントは一度もギアを変えておりません。ずっとアウターのままでした(^^) なんでこんなに登るんだぁ?と我ながら不思議であります。

 山麓線は風向きがしょっちゅう変ります。上り坂が追い風だったかと思うと頂上付近は強い横風、下り始めると向かい風なんてこともままあります。風の抵抗について言うと、向かい風についてはほとんど気になりませんでした。いつもなら敏感に気づくんですが、気がつかないことさえありました。道端の幟を見て、「あれっ、向かい風かぁ」なんて気がついたりして(^^) マヴィックのコスミックカーボンSLRのディープリムの効果なのかも知れません。気にしていた横風もそんなに影響はなかったようです。ただし、そばをトラックが追い抜いて行った時にはさすがに引き込まれそうになります。これはどちらかというと軽量になったからでしょうか。CAAD8よりもはるかに軽い車体ですから。
 その割に横風の影響が感じられないのはフレームの形状によるものではないかと思います。CAAD8とLGS-CCTは車種も重量もかなり違うので、明確には言えなかったのですが、ドグマが加わったのであくまで想像の域ではありますが一つの仮説を立てることができました。すなわち、ホリゾンタルフレームの方がスローピングフレームよりも横風に強いような気がします。これは恐らく、側面の投影断面積においてはホリゾンタルのほうがスローピングフレームよりも小さくなる事によるのではないかと思います。
 ただし斜め前方から風を受けた時に、ハンドルの制御が乱されることはありました。恐らくディープホイールが風を受けてそちらの方向に軸線を合わせようとするからではないかと思います。