Digi Fi No.7を購入しました。
最近オーディオ雑誌の付録にすっかりと魅せられていて
今回も付録の「USB DAC付デジタルアンプ」目当てでの購入です。
今号の付録は、Olasonic製の「USB DAC付デジタルアンプ」入力はUSBのみなので
基本的にはPCからの入力となります。
DACだけでなくこのサイズでデジタルアンプも搭載され
PCと今回のDACとスピーカーさえあれば音楽再生可能となっています。
USBバスパワーなので外でも電源を意識しないでスピーカーを利用できます。
そしてUSBのバスパワーのみで10wの出力を生み出す不思議な構造です。
USBバスパワーでは約2.5wの電源の能力しかありませんが
Olasonic独自のシステム「スーパーチャージドライブシステム」という
大容量コンデンサーを搭載し、これに常に充電して大きな音を出すときに一気に
放出して10wものパワーを実現しているそうです。
実際に基盤をみてみても、基盤の大きさに不釣り合いなコンデンサーが目立ちます。
USB-DACには、「PCM2704」が採用されています。
このDACは、キット等によく採用されていて安定した評価を得ているので
この部分に関しては特に記載することもないとおもいます。
実際にいくつかのスピーカーにつないで試聴してみました。
バスパワーで10w出力ということで、3wayのトールボーイなどでも試してみましたが
確かに鳴らしてくれますが大きなスピーカーのサイズになると
芯がないような感じになります。さすがにちょっと無理がありました。
基本的に試聴に使用したスピーカーは、
以前に掲載した自作スピーカーで聴き比べてみました。
・スキャンスピーク 10F/8422-03を搭載した自作スピーカー
・フォステクスのP800+P800E
・マークオーディオのCHR-70v3
そのなかでも組み合わせで最も相性がよく感じたスピーカーは、
マークオーディオのCHR-70v3でした。
デジタルアンプによくある低音の痩せが感じられました。
フォステクスのP800+P800Eでは、エンクロージャーの小ささもあり
低音不足が顕著にあらわれたので物足りない。
スキャンスピーク 10F/8422-03を搭載したケルトン型のスピーカーでは
低音はP800よりも断然出ているのですがウーファーが重たいのか、
ガツンと感じる骨格が少し足りない感じ。
マークオーディオのCHR-70v3は、エンクロージャーの容量も多めで
余計な負荷のないフルレンジということもあり低音部分や中音域の芯の部分も
他の2つのスピーカーに比べバランスの良い再生となりました。
この組み合わせ結構いいかもしれません。
アンプ自体は、以前にStereo誌の付録についてきた
ラックスマンの「LXA-OT1」と比較すると今回の「USB DAC付デジタルアンプ」は
尖った部分や特徴を目立たせず真面目な感じのアンプでした。
コンデンサーが大容量なのでもう少し使い込むと変わってくるかもしれませんが。
ステレオサウンドから同時にオリジナルケースも発売されていたので
購入して取り付けました。(限定1000個らしいので先行して予約しておきました。)
前回購入したUSBケーブルとカラーマッチしてます。
コンデンサーがここでも飛び出しています。
色々な感想はありますが、付録なのに結構楽しませてくれるDAC付アンプです。
コンデンサーをより高級なものに変えたりしてみようかな。
追 記
数日使用してからの感想です。
エージングのおかげか自分の耳が慣れてきたのか
高音の強さなどが和らいできて、とてもバランスが整ってきました。
他のアンプに比べて(良い方向に)変化の差が激しいように感じます。
今までのデジタルアンプの方向として大きく2つにわかれるような気がします。
徹底的に鮮度を求めたような尖ったものと、
真空管アンプのような雰囲気を出すものとの2つに。
(デジタルなのになぜ真空管アンプの雰囲気かはわからないのですが・・・)
P800+P800Eに接続してもはじめに試聴したときよりも低音の量も増えました。
はじめの印象よりもかなり良くなったので、もう一冊購入して改造しようと
考えたのですがどの書店も売り切れのようです。
(かなりコストパフォーマンスいいです!)
この付録の音を聴いていると
既存のメーカーや一部の雑誌ライターがオーディオをダメにして
新たなメーカーがオーディオを盛り上げてくれているような気がします。
今後もとっても楽しみなメーカー、Olasonic製の製品が発売されたら
是非購入したいです。
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