GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

趣味としての登山

2016年07月27日 | 登山

趣味を登山に絞ってから2年近くになります。
登山を始める前は写真を撮る為に沢や山にわけ入っていましたが、本格的に山を登り始めたきっかけ
は3年ほど前の苦い登山経験からでした。


その頃といえば、観光名所の滝や湿原に行ってもマンネリ化した被写体ばかり。
観光ルートからちょっと外れても、普段行けるようなフィールドの写真は飽きが来ていて、
もっと深く自然に分け入り始めていました。
そんなある日、山岳風景写真にあるような山の写真が撮りたくなり、初めて撮影機材を担いで
白根山に単独で登ります。
ロープウェイで天空の足湯まで上がり、白根山頂を目指す初心者向けの楽ちんルートのはずでしたが、
これが普段ろくに運動をして来なかった自分にとって想像を遥かに超えた辛さでして…
装備も知識が不足していて、9月に冬用のジャケットと厚手のコットンパンツ、靴はフィールド撮影で
使っていた登山靴モドキ。
カメラ機材用のザックに一眼レフ2台、望遠、標準、広角、マクロレンズを詰め込み、
2キロもある三脚をくくりつけて撮影機材だけはいっちょまえ。
弁当や水、スポーツドリンク、いざという時の缶詰め、ライトなんかも含めて総重量は18キロくらいあって、
未経験者が日帰り登山で担ぐような重量ではありません。
そのくせ重要な救急用品、ツエルト、雨具などは持たない、本当に初心者丸出しの登山でした。
筋力も持久力も底辺まで落ち込んでいた上に人一倍重い装備で、ジャケットも通気性の無い防寒着。
おまけに高校生以来の2500m級登山と来ればそりゃキツいわけです。
そんな有様ですから、登り始めてすぐに息切れ。10分登っては立ち止まって休み。
レイヤリングの基本さえ知らない自分は、汗だくになって、暑くても冬用ジャケットで我慢して登りました。
道中では山ガールからオバ様、70前後の爺様にまで、山に慣れた登山者に
バンバン抜かれて一人で敗北感を噛み締めたものです。



ちなみにそれまでの自分の生活習慣はというと…
デスクワークでほとんど運動もせずタバコも吸い放題、酒も大好きで週に2回は行きつけの
居酒屋で飲みまくり。
そんな不摂生を就職してから独立した今まで20年以上は続けたのですから、筋力は無いしいわゆる
中年太りのだらしない体型。
当然、血中コレステロールと体脂肪は常に危険水準な訳で、健康診断の結果は長生き出来ないと
確信させるに十分なデータでした。
そんな有様で初めての白根山は満身創痍の登山でしたが、撮影してきた数枚の風景は下界では
見る事のできない異世界の素晴らしさを秘めており、平凡な写真であっても自分を魅了しました。
それでも、山岳写真家が撮影する作品には足元にも及びませんでしたが…
どうすればあんな素晴らしい写真が撮れるのか…最初の登山撮影で悟りました。
太陽の角度、雲の出方、時間で違う光の強弱、色。
どんなに良い機材を担いでも、その時、その場所に居なくては自分が思い描くような山岳写真は
撮れないのです。
自然条件は毎日変わり、同じ山に何度も登り詰めて初めて撮れる写真ということです。
たった1日、一眼レフと複数のレンズ、重い三脚を担いで上がったところで、自分の写真はやっつけで
撮影した記録写真に過ぎませんでした。



それからというもの、トレーニングジムに通い独学で登山の知識を吸収しました。
大切なのは、登山向けの身体を作る事と、もっと山を知る事です。
時間さえあれば毎週のように山に通い、トレーニングを続けているうちに筋肉が
付いて体脂肪が落ちて来ます。
筋肉が付くと、筋肉を維持する為にエネルギーが使われ、基礎代謝が上がって
食べても太りにくい体質に変わっていきます。
身体が出来てくると前回キツかった山が楽になり、ルート距離も伸びてコースタイム
も上がって行きました。

キツかったジムトレーニングもコツをつかむと楽しくなります。
最初は5分も走ると息が上がっていたのが10分、15分と走れるようになり、
やがて30分で5kmを走れるようになります。
有酸素運動も筋力トレーニングも、自分がキツいと感じる負荷を一定時間キープ
しないと効果が上がりません。
筋力トレーニングではある程度、筋肉痛が残るくらいまで追い込むのがコツです。
筋肉痛は筋肉の繊維が傷んだ証拠で、これが修復する時に筋肉は強く大きくなります。
高負荷な筋トレを行ったら、2~3日休ませて修復させるサイクルが効率良い
とされています。
トレーニング→身体能力の向上を実感→楽になり運動が楽しくなる→更に負荷を上げる
このサイクルにハマると運動せずにいられなくなります。



トレーニングと登山の2年が過ぎ、今では同じ山を登るにしてもアップダウンの激しい
コースや20キロ以上の縦走といった、あえて厳しいルートを選ぶようになりました。
退屈な樹林帯ではコースタイムを縮める為にペースを上げたり、景色の開ける尾根では
ゆっくり楽しみながら歩くといった余裕も出てきました。
登山者としてのスキル、体力は50才くらいまで向上させる事ができる…
そんな話を聞いた事がありますが、間違いではないと実感しています。
50才まであと3年。
50までに登頂しておきたい憧れの山が北アルプスに1座、北海道に1座あります。
そして50を過ぎたらガツガツ登らずに、じっくり時間を掛けて山岳写真を撮りたい…
焦らず多くの山に登り、経験、技術、体力を積み上げていきたいですね。

この年になると、職種に限らず長年やってきた仕事は出来て当たり前になります。
ほとんどの仕事は経験した事の応用になり、新鮮さが薄れるのは仕方ありません。
そんな中で、趣味の世界は新しい発見に満ちていて大きな伸び代があります。
新しく知る事、自分の能力を向上させる事は何才になっても楽しいものです。

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

燧ケ岳

2016年07月21日 | 登山

三連休の最終日に尾瀬の燧ケ岳(ひうちがたけ)に登って来ました。
日光連山や白根山に登れば必ずと言っていいほどその山容を目にする燧ケ岳。
夏と言えば思い出す…遥かな尾瀬ヶ原を挟んで、東西にそびえるのが燧ケ岳と至仏山です。
共に日本百名山として知られる山です。


日光の山から見る度に、一度は登らねばなるまいと一方的に思いを募らせていた山ですが
なかなか行けずに月日ばかりが過ぎてしまいました。
今回ようやくその機会が訪れ、福島県側の檜枝岐村にある登山口、尾瀬御池ロッジからの
登山です。


登山開始から熊沢田代まで、霧なのか雲なのか雨か区別がつかないくらいの強烈な湿気の中を
黙々と登ります。
樹林帯では霧が水滴となって木々の葉に付き、それが雨のようにボタボタ落ちて来る。
もうほとんど飽和水蒸気量状態、湿度100%の中ひたすらの登攀。
途中で出会った単独行の方と
「いや~カッパ着ても汗でパンツの仲までビショビショですね」
「心折れそうだけど、頂上に上がればいい事あるかも知れないですし」
「まあ、こればっかりは登ってみないと判らないですからね」
などと励まし合いながらひたすら登って行くと…



熊沢田代の休憩ベンチで湖面に一筋の朝日が差しました。


そこから天気はグングンと回復して…カッパを脱ぐと、速乾性のTシャツがあっというまに乾いて
いきます。
余談ですが、登山でもトレーニングでも、今の主流はポリエステル100%の速乾性ウェアで
これがどんなに汗を掻いてもあっというまに乾きます。
一度その効果を知ると二度と手放せません。

そういえば小中学生の頃に推奨されていた吸汗性だけでちっとも乾かない綿の肌着や
体育着っていったい何だったんでしょう?
間違ったウェア以外にも夏の運動部の練習中に水を飲んだらいけないとか、毎日筋肉痛を
溜め込みながら歯を食いしばって欠かさず筋力トレーニングとか、今となっては完全に
お笑い種な効果の無い指導と、間違った精神論がまかり通っていましたね。

今はスポーツを楽しみながら上達できる、道具も指導も本当に良い時代になりました。


燧ケ岳の山頂、柴安嵓が雲の合間から見えて来ました。
まるで黄泉の国のような濃霧の彷徨いから一変して天国へ…
これがあるから登山はやめられません。


頂上に上がると目の高さにある雲は完全に夏でした。
ちぎれては飛んで行く雲と強烈な日差し…紫外線。
暑い!
これ以上視力を低下させないためにも、SWANのスポーツサングラスは必需品です。


西南西に目を向けると水蒸気に霞みながら尾瀬の核心部、尾瀬ヶ原湿原と至仏山が
見えました。
そのうち、至仏山も登りに行きます!
ここで一時間ほど昼寝し、食事を済ませてから下山開始。


長英新道を尾瀬沼に向かって降りて行きます。


途中、熊笹の絨毯がリシアのレイアウト水槽のように美しかった。
雲で出来た影と日向のコントラストがまた…


尾瀬沼と大江湿原


沢に映り込む青空と白い雲…夏の尾瀬っていいですね。
一度は登山抜きでゆっくり湿原散策を楽しみたいものです。


大江湿原の向こうに先ほど上っていた燧ケ岳がそびえています。
ほんの2~3時間前はあの頂に立っていたのだから、不思議な感覚です。

夏登山…まあ暑いんですが、ガッツリ汗かいて水分補給しながら登ると、終わり頃には体の
水分が毒素と共に抜け、入れ替わったような晴れやかな気持ちと心地よい疲労が残ります。
夏休みももうすぐ、8月も短い夏山を登り尽くします。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

登山靴

2016年07月15日 | その他

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。
そんな最中でも、暑く湿気が強い低山を避け早朝の涼しい時間を狙って2000m以上の山に
毎週登り続けておりますが…それでも暑いものは暑い(笑)
最近は山専という保温ボトルに氷を詰め込み、頂上でコーラを注いでキンキンに冷えたとこで
グビグビと飲むのがマイブーム。
この快楽と喜びを極限にまで高めるため、山頂が近くなるとわざと水分補給を断ち、汗を
ガッツリ掻いて渇望感MAXな状況に追い込んで登ります。
もちろん持参するコーラは赤ラベルのやつ。
もうね、ダイエットとか特保のコーラとか軟弱なモン飲めるか!という感じで、
腰に手を当てながら男の赤コーラをグイッと。



山頂のコカコーラ最高ー!
ハイカロリーが細胞に染み渡るぜ~

…まあこれは強烈にカロリーを消費する山行中だけの話で、下界では女々しくダイエット特保系しか
飲まないんですけどね。

さて今回は登山靴についてです。
山道具というとザックにウェア、ストック、帽子と色々ありますが、私的に一番愛着がわく大切な装備は
登山靴です。
最初は一足の靴でまかなっていましたが、山域の特徴や目的に合わせ違うタイプの靴が欲しくなり
今では3足の靴で登山を楽しんでいます。
この3足に辿り着くまでは紆余曲折や失敗もあり、知識も経験も無かった頃は自分の足に合わない
靴を選んでしまい靴擦れや足の裏の痛みなどのトラブルに泣かされた事も多いです。


最初に選んだ登山靴。cedar crestというアメリカの総合靴メーカー製で、靴の量販店で7~8千円。
試し履きもせずに普段履いてるスニーカーと同じ26.5センチのサイズで購入。
元々はフィールドでの写真撮影の為に購入しましたが、撮影場所の多くは滝も沢も
ハイキングレベルの山道で、その頃はまったく問題ありませんでした。
…が、状況が一変したのが本気で登山を始めた白根山の下山中です。
足の親指が靴の中で爪先に当たって激しく痛み出し、一歩一歩が辛い。甲の紐をキツく締め直しても
改善されず、車に着いて靴下を脱ぐと爪が青黒く変色して足が付けないほどの激痛。
これを期に専門店で自分に合う登山靴を探す決意を固めました。
とはいえ、平坦なフィールド撮影では防水性もあり、歩きやすい良い靴でした。
もう二度と履く事はありませんが、思い出もあって手入れ保管しています。


まともな登山靴を探して好日山荘で見つけたサロモンのクエスト4D2
サイズは28cm、ハイカットの軽登山靴です。デザインと色使いセンスにグッと来て試し履き。
この時、店員さんに入念にアドバイスをいただき、登山靴は自分の足より大きめなサイズを選び
足先に余裕を持たせ、甲の紐で締め付けてホールドさせるものだと始めて知りました。
他メーカーの物もいくつか試し履きさせてもらい、最終的にサロモンに決めましたが、同じサイズでも
メーカーによって足型が全く違い、どんなに気に入っても合わない靴であればあきらめるしかありません。
以後、この靴を履いて多くの山に登り、履き心地はなかなかでしたが、欠点もあります。
一部の外装が材質的に耐久性に乏しくアッパーがすぐにケバ立ち、劣化が早いようです。
今はこの辺りが改良された後継モデルも出ていますが、お気に入りの靴なので買い換えず履き潰す
つもりでいます。
とは言え、最近小さな穴が開いてしまい長時間の雨で水が浸みるようになってしまった…

重量、剛性など際立った特徴はありませんが、オールマイティに使える守備範囲の広い靴です。


イタリアの登山靴専門メーカーであるラ・スポルティバのトランゴSエボ。
こいつはトンガってます。
登山靴の中でもスリーシーズン靴とかアルパインブーツと呼ばれる本格山岳ブーツのカテゴリー。
ヨーロッパの氷河を含む険しい岩稜ルートを重いザック背負って歩く為に作られた靴です。
厳冬期でなければ雪山にも対応し、セミワンタッチのアイゼンを装着する踵のコパが付いてます。
アイゼンに対応するため、ソールにはシャンクと呼ばれる樹脂プレートが入っていて、靴底は硬く
ほとんど曲がりません。
歩行には多少コツというか慣れが必要ですが、ソールが完全にフラットでなく先が反っているおかげで
履き慣れると普通の感覚で歩けます。
この反りでアイゼンのフィッティングが若干甘くなりますが許容範囲。
その反面、岩場やガレ場ではソールの硬さが有効に働き、角のある岩に乗っても平気です、
長時間の岩稜帯歩きでも足の裏が痛くなりません。
何より足を通した時のフィット感と履き心地が抜群で、初めて履いた時は感動さえ覚えました。
それまで、イタリア靴=成金趣味的な間違った先入観を持っていた私ですが、目からウロコが落ちました。
世界中で支持される物にはちゃんと理由があるんですね。
イタリアの靴職人魂…足に合えば素晴らしい履き心地です。


夏の北アルプスを念頭に置いて買ったのですが、値段が値段なので岩稜の少ない山では勿体なくて
履きませんが、上の写真のようなルートでは本当に良い靴です。


こんなガレ場でも、頑丈なアッパーで安心感があります。


Sエボですっかりスポルティバの虜になってしまった私が次に買ったのがこのプライマーという靴。
残念ながらこの靴はイタリア本工場でなく、中国生産で足型もやや幅広ですが、
相変わらず履き心地は良いです。
その特性は、Sエボと対極に位置する、ある意味特異な登山靴でもあります。
見ての通りローカットで、まずは何より軽い。ソールも柔らかく、足の動きに合わせて良く曲ります。
今時の登山靴の多くは防水透湿素材のゴアテックスを使っていますが、プライマーは土踏まずの
辺りまでゴアで包む、ゴアテックスサラウンドという新製法を採用。
ローカットと相まって先の2足より通気性が良く夏の登山でも快適です。
そして他の登山靴と決定的に違うのは、ジョギングペースで走れるという点。
以前、下山中にバスの時刻にとても間に合いそうも無い時、この靴で緩い下りを走り続けて余裕で
セーフだった経験があります。
その時は通常のコースタイムで2時間30分掛かる道を1時間20分ほどで降りました。
多分、Sエボだったら間に合わなかったと思います。

最近は同じ登山でも「ライト&ファスト」というスタイルを取り入れてる人も多く、自分も
コンパクトなザックに必要最小限の装備、最低限の水、行動食とこのサラウンドを履いて
試しててみた訳ですが、いつものゆっくり景色を眺めながらの登山とは、また違った楽しさがあります。

ただし、軽さと柔らかさは堅牢性、耐久性とトレードオフになります。
プライマーでゴツゴツした岩の上を歩き続ければ、柔らかいソールが裏目に出て足裏が痛くなる
ケースも経験済みです。


こういう土道がメインの低山とか…


スパッツ不要な土の稜線歩きなど、プライマーの軽快感、開放感でテンション上がります。


こちらはキャラバンの沢登りシューズ。
渓谷の写真撮影用で、クライミング要素の入った本格的な沢登りをする訳ではありません。
フエルト底はビブラムソールでもツルツル滑る岩コケでもグリップします。


番外編でジムトレーニングで履いてたアシックスのランニングシューズ。
とりあえず室内トレーニングを始めるにあたって、続くかどうかも判らなかったので量販店のセール品を
ゲット。イマイチ足に合わず、ランニングマシーンで20%以上の傾斜を付けると激しく靴擦れしたので
今はお役御免。
今は軽いウォーキングと庭の草刈で使ってます。


ジムに通う若者たちのお洒落ファッションに感化されて買ったナイキのランニングシューズ。
軽くしなやかで、フィット感も良く、お気に入りです。
30分も走っていると履いてる事を忘れそうな一体感があります。

スポーツでも登山でも、始めるにあたって続くか判らないので価格優先でリーズナブルな靴を選ぶ…
個人的に全然アリだと思います。
競技なり山行なり、ある程度経験しないと靴の良し悪しも、自分が求める特性も判らないと
思いますので。
ただ、普段履きの靴と違って自分の足に合わない靴を履くと、即刻トラブルの原因になりますし、
辛いまま我慢して履いても楽しくありません。
登山靴を選ぶなら安くても高くても、試し履きだけは絶対にすべきだと思います。

試し履きさえすれば、趣味の靴なので気に入ったものを選べば良いと思います。
結局は何を履いても経験、体力、根性があれば大抵の山は登れます。
けれども趣味だからこそ極端に特性を偏らせ、トンガッたプライマーやSエボみたいな靴が
履いていて面白いとも感じます。
また、多くの山は岩場と土道がミックスされたルートで構成されていて、オールマイティなサロモン
みたいな靴が一足あると、携行する靴を迷った時に安心なのも事実です。
どんな登山靴がベストなのか…その答えは登山者とルートの数だけあるのかも知れませんね。
これからも私は複数の靴で山を楽しみます。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

中禅寺湖

2016年06月20日 | 日光・自然

関東に住む人なら多くの方が小学校の林間学校で訪れた経験があると思います。
奥日光のいろは坂を登ると間もなく現れる広大な中禅寺湖。
湖畔の国道沿いには土産物や食事処、日帰り温泉が立ち並び夏休みや紅葉シーズンには
多くの人で賑わいますが、今回はお馴染みの観光スポットでは味わえない
奥深い自然を満喫できる静かな中禅寺湖の側面を紹介してみます。


中禅寺湖の西側最深部にある千手ヶ浜です。
写真は千手ヶ浜の桟橋から見た中禅寺湖と男体山。
早朝で誰も居ない湖畔は静寂に包まれて時おり聞こえるのは鳥のさえずりのみ。
気持ちいい…北岸商業ゾーンの喧騒とはまるで違う顔を見せてくれます。


上の地図は私が中禅寺湖を歩いて周回した時のGPSデータを入れ込んだもの。
赤いルートがGPSで追った軌跡で、湖畔沿いを徒歩でグルッと1周できる周遊コースがあるのが判ります。
ちなみに中禅寺湖を1周すると行程は25kmにも及び、標準コースタイムで8時間以上掛かります。
普段歩き慣れない人が日帰りではキツいかも知れません。
そんな中禅寺湖深部の中で千手が浜は、赤沼茶屋から出る低公害バスで誰でも行ける貴重な場所。
まあ、バスを使えば楽チンなのは間違いありませんが…
個人的なオススメは
赤沼茶屋⇒戦場ヶ原⇒小田代ヶ原⇒千手が浜 もしくは竜頭の滝臨時駐車場⇒中禅寺湖畔⇒千手が浜
のハイキングルート。
登山ほどキツくなくスニーカーでも十分に行ける整備されたコースで、景観も素晴らしいです。


この画像は登山を趣味にする人なら定番の地図ソフト「カシミール3D」から作成した中禅寺湖周辺の
立体CG。先のGPSマップもカシミールです。
このカシミール、大変スグレモノで国土地理院の地形図データ、標高データを使って誰でも簡単にこのような
画像を作成することができるんですね。
初めて登る山の下調べから登山後のルート確認、管理まで今の私には無くてはならないソフトです。


曇りですが、半月山展望台から撮影した中禅寺湖と男体山。
高度と位置が少し異なりますが、先の3D画像がいかに忠実に地形を表しているか判ると思います。


湖畔ルートで千手が浜に向かう途中で一枚。
早朝の湖面にたなびく雲が見えます。


千手が浜から男体山と中禅寺湖。
今まさに、東の山の端から太陽が昇ろうとしています。


千手が浜から中禅寺湖に注ぎ込む柳沢川。
秋には体を婚姻色に染めたマスの遡上を見ることができます。


浅い川底には無数の幼魚が見てとれました。


南岸に咲いていたヤシオツツジ。


南岸の阿世潟から見た男体山。
こうして見るとまるで海に浮かぶ孤島ですね。

奥日光と言うと、関東では気軽にマイカーで訪れる行楽地のイメージが強いと思います。
かくいう私も、写真を始め山を登るようになる前はそうでした。
ですが車で訪れ観光スポットを巡るだけでは日光の奥深い自然の姿をなかなか感じることができません。
この夏、奥日光を訪れる機会がありましたら、ぜひ車を降り自身の足で歩いてみてください。
今までと違った奥日光の姿を見れると思います。

裏男体や刈込湖、赤岩滝など他にもまだまだご紹介したい裏メニューが日光には沢山あります。
そのうちまた、地元の視点で見たオススメの裏日光をお届けします。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ホームグランド

2016年06月06日 | 登山

お久しぶりの更新です。
実に10ヶ月以上も更新をサボッていた訳ですが、仕事も趣味も今まで以上に精力的にこなしています。
息子も無事、国立大に現役合格してくれたので時間的にも金銭的にもゆとりを持って趣味を楽しめるように
なりました。
SNSの活動も別の拠点に移したので、このブログは閉鎖するつもりでしたが、更新をしていないにも関わらず
毎日沢山のアクセスがあり、過去のディスカス記事を熱心に見てくださってる方もいらっしゃるようですので
このまま閲覧できるように残しておこうと思います。
すでにディスカスの世界から降りてしまった私ですが、私が過去にトライした事、考えた事がこれから
ディスカスを飼育していく方にとって、少しでも飼育や繁殖のヒントになれば幸いです。
ここでディスカスの記事を書くことはもう無いと思いますが、時々は近況や軽く登山の魅力などをお伝えしつつ
のんびり続けて行こうと思いますので、どうぞたまには覗いてやってください。



関東地方は今日から梅雨入りしましたが、今年はほぼ毎週どこかしら登っています。
加えて平日も週2日のジムトレーニングとランニングは欠かしていないので体重、体脂肪率ともに減り続け
ここ20年くらいで筋力と体調はピークを向かえつつあるようで、気力も充実しています。
何より醜かった腹の贅肉が落ちて腹筋が見えるのが嬉しい(笑)
トレーニングのメニューは登山という目的を考えて組んでおり、目指しているのは簡単に言えば細マッチョ体型。
大きくゴツイ筋肉は有酸素運動中に大量の酸素を消費し、特に登りですぐに息切れしてしまいます。
長丁場の登山ルートでは一日で10時間以上も有酸素運動を続ける事になり、しなやかで持久力のある体作り
が理想であり、現在の目標。

登山を始めた頃は奥日光の男体山の山頂往復も満身創痍で散々でした。
そんなきつかった山行も回数を重ねトレーニングを続けるうちに辛かった急登が辛くなくなり、更にハードな
行程をこなせるようになって行動範囲も広がっていきます。
ゴールデンウィークから今日まででも、地元栃木の山の他に八ヶ岳、谷川岳など足を延ばすようになりました。
中禅寺湖1周25kmハイクや茶臼岳~三本槍岳の山小屋泊まり周回なんかもやりました。

谷川岳

日本三大急登のひとつである西黒尾根から谷川岳の双耳峰、オキの耳トマの耳を見上げたところ。
天気に恵まれ、急登のキツさも忘れる素晴らしい眺望です。

東天狗岳

北八ヶ岳の東天狗岳。西天狗岳を登って降り、東天狗の取り付きから撮影。
この後、北八ヶ岳の有名な山小屋、黒百合ヒュッテに泊まっています。


さて、そんなこんなで登山にどっぷりハマり、あちこちの山を登っている訳ですが、そんな私にもホームコース
として慣れ親しんでいる地元宇都宮の山があります。
それが赤岩山、鞍掛山を含めた古賀志山域。
主峰の古賀志山は標高582.6mの低山です。
ハイキングマップにも乗っている古賀志山の北ルート、南ルートはお年寄りから子供連れまで訪れる
よく整備されたハイキングコースですが、この山域には裏の顔があり、一度登山道から外れバリエーション
ルートに踏み込むと、急峻な岩場や道迷いを起こす難しいルートに迷い込んだりします。
実際、道迷い遭難や滑落事故で救助ヘリが飛ぶ事もよくあり、亡くなられた方もいる
手軽さと危険な側面を合わせ持った山なのです。


上は国土地理院の1/25000地形図に自分が歩いたいくつかのGPSデータを重ね合わせたもの。
月に1回以上は古賀志山でトレーニングしてるので、距離にして延べ200km以上この山域を歩いてきました。
ですが、これだけ通っても私の通っていない知らないルートが無数にあります。
古賀志のバリエーションルートは100以上もあるとされ、正確に把握できる人はほとんどいないのでは
ないでしょうか?


この山域をトレーニングの場に選び、通いつめている理由は以下の通りです。

・自宅から車で15分の距離でいつでも行ける反面、公共交通のアクセスが悪いおかげで登るのは
 地元の人メインであまり混まない
・地図に無いバリエーションルートが多く、地図とコンパスを使ったルートファインディングの練習に最適
・北側と南側に東西に走る林道があり、迷っても方位を見失わなければエスケープできる
・距離とルートの組み合わせが自在で、5キロ程のショートコースから20キロの周回ロングコースまで
 岩登りや鎖場、尾根縦走など目的に合わせ自在にに設定可能
・多くの場所で携帯電話の電波が入り、いざという時の連絡がしやすい。

体力作りや岩登りの練習、新しい登山靴の履き慣らしまで、その時の目的と時間に合わせた
カスタマイズ山行が可能。下山から15分で帰宅でき、当日の天気状況で行くかどうかを決めれる。
これほど最適なホームグランドは他にありません。



とは言え、こんな急峻な岩場や、ほぼ垂直に近い鎖場もあり、私のような単独行者にはあまりお奨めも
出来ません。
ルートによっては人がほとんど入らない場所も多く、単独行で滑落、骨折でもしたら大変です。


こういう鎖場が連続するルートは、何度登っても慎重に注意力を切らさないよう、3点支持を厳守。
人間、慣れて調子に乗った時が一番事故を起こしやすく、恐怖感を感じなくなったら逆に危険だと
自分に言い聞かせて登るようにしています。

古賀志山559ピーク近くの山稜より山ツツジと日光連山

それでも登山は自分を夢中にさせる素晴らしい魅力を秘めています。
苦労して自分の足で登ったからこそ得られる充足感と素晴らしい景観は束の間、自分を下界のしがらみから
解き放ってくれます。

谷川岳トマの耳上空に現れた環水平アーク

キツイ時も多いですが、自然がごくたまに見せてくれる神秘的な姿は一度見たら逃れられない…

白根山登山道で目の前に現れたシカ

山も自然の営みも、人間の感傷とは関係なく、ただそこにあるだけです。
だから焦る必要はなく、自分の実力を確実にステップアップさせて次の目標の山に臨めば良い。
そう考えると肩の力が抜けて、自分の山行が見えてくるような気がします。

コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加