GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

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秘湯の宿と天上の楽園(後編)

2015年07月16日 | 登山

鬼怒沼湿原
標高2000mを超える日本有数の高層湿原。
その標高は尾瀬よりも高く、冬の間は雪に閉ざされ残雪は5月まで残り、6月に遅い春を迎えます。
枯れ草が緑に変わる7月〜夏の最盛期には、美しい緑の絨毯と次々に咲く高山植物が楽しめますが
8月の終わりには早くも草紅葉が始まり、短い夏が終わってしまう幻のような湿原。

去年も今頃の時期に登ったのですが、あいにくの雨模様でした。
すぐに再チャレンジするつもりでいたのに、グダグダしてるうちに夏が終わってしまい、秋が過ぎ
冬になり、雪に閉ざされ…
結局は一年越しの再訪となってしまいましたね。


そんな短期限定の高層湿原は天気にも恵まれて、期待を越えた素晴らしい姿を見せてくれました。


前回からの続きに戻って…午前4時46分、お世話になった日光澤温泉に別れを告げて登山スタート
朝食は6時からですが、前日にお願いしておくと朝食をお弁当に変えてくれます。
早朝出発の人は清算も前日に済ませてくれるので、あとは何時に出発しようと自由。
登山者には嬉しい気配りです。


鬼怒沼までは、途中休憩も含め2時間半ほどのトレッキング
日光澤温泉から直接登山口になり初めは急峻な登りですが、そこで1頭のカモシカに遭遇。
登山道の真ん中に居たのですが、出会い頭で驚いたカモシカは藪に逃げ込み、少し離れた木の間
からこちらを観察していました。
クマ除けの鈴を付け忘れていたため、一瞬こちらも「クマか!?」と心臓が踊りましたよ。

鬼怒沼に近づくとやがてなだらかな笹道に変わります。
前回登った時は宿泊無しで夫婦淵から往復8時間以上掛かっており、登山靴も安物でイマイチ
合わなく爪先や足の裏が痛かった…今のサロモンに変えてからは本当に楽です。


狭い登山道が突然開け、標高2000m以上とは思えない大湿原が現れます。


鬼怒沼湿原は大小40以上の池が存在し、その水は澄んだブラックウォーター。
偏光サングラスで見ると、水中を泳ぐイモリが見えました。
澄んだ空気と清浄な土壌で磨かれた水…綺麗です。


早朝の湖面に映りこむ空と雲は淡い水彩画のようであり


太陽を写し込んでも幻想的に


湿原のどこを切り取っても絵になります


正面に見えるのは鬼怒沼山
風が収まった時の鏡面は、フィルター類は何も付けずともまるでPLフィルターで調節したように
コントラストが高くシャープに写ります。
色も透明な普通の水の鏡面像よりも深い感じがしますね。
肉眼で見てもこんな感じで、キレのある鏡像はブラックウォーターならではの効果かもしれません。


鬼怒沼山にも登頂してきました。
上の鏡像の場所から30分くらいかな。
鬼怒沼山は山頂も樹林に囲まれて眺望はあまり良くありません。


湿原を突っ切る木道を突き当たりまで行くと大清水と尾瀬沼の分岐点に差し掛かります。
大清水は尾瀬への登山口でもあり、ここから3時間のロングトレイルであり、尾瀬沼はもっと遠い
です。
この日は無理ですが、いつか歩いてみたいコースですね。
そういえば、早朝に大清水から歩いて来られた方が、クマを目撃したと言っていました。
ツキノワ熊としてはかなり大きめで、登山道から見える距離で一心不乱に木の皮をかじってたそう。
幸い、こちらには気付かなかったので、息を殺してそっと通過したとの事です。


夏の鬼怒沼湿原は次々に高山植物が開花します。
今はコバイケイソウとワタスゲが最盛期。
短い夏を謳歌する生き物と咲き誇る花、緑と水の湿原は正に天上の楽園でした。

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秘湯の宿と天上の楽園(前編)

2015年07月13日 | 登山

車で行くことのできない、人里離れた山奥にひっそりと佇む温泉宿。
豪華、便利、綺麗、過剰なサービスの行き届いたリゾートホテルに家族で泊まるのもいいものですが
一人旅で求めるのは質素、静けさ、ゆっくり流れる時間。


そんな要望を叶えてくれる隠れ家的な宿『日光澤温泉』に、土日をまたいで宿泊してきました。
両日ともに晴天で、下界は35度を超える猛暑。
梅雨明けを思わせるような真夏日に『鬼怒沼湿原』を目指し、1泊2日の登山旅です。
初日に宿泊した日光澤温泉と2日目の鬼怒沼トレッキング、それぞれが自分のツボにはまり
とても印象深かったので、今回は端折らずに前編後編と分けて記事にします。
…と、その前に


6月〜7月の梅雨真っ盛りでも、梅雨の合間を狙って絶やさず山に登ってました。

半月山    1753m
根名草山  2329.7m
女峰山    2483m
大真名子山 2375.4m
小真名子山 2322.9m
鬼怒沼山  2140.8m(今回)

こんな調子で、初夏シーズンは2000m級以上の山を主に登ってます。
数をこなして登山慣れしたのか、ジムトレーニングの成果か、はたまた食生活の改善か
登山に適応した身体に変わってきた事を実感出来るようになり、最近はコースタイムに余裕も出て
状況に合わせたペースアップも心がけるようになりました。

大真名子、小真名子山の山頂標はケータイ撮影の上レンズが汗で曇ってしまい、女峰山は霧の中。
鮮明画質じゃないのが残念(笑)


さて、話を元に戻します。
上は日光澤温泉手前の道中にあった建て看板のルート図
八丁の湯、加仁湯、手白沢温泉、日光澤温泉の4湯が奥鬼怒温泉郷と呼ばれる温泉宿です。
鬼怒川温泉と言えば有名な観光地ですが、奥鬼怒は関東最後の秘境と呼ばれる栗山地区の
更に奥、あの川俣温泉よりもずっと山の中にあり、まさに秘湯。
一般車が入れるのはルート図の左にある夫婦淵温泉駐車場まで。
八丁の湯、加仁湯は予約をすれば宿の送迎車が来ますが、最奥の日光澤温泉は送迎無し。
宿泊者は山道を1時間30分ほど歩かなければ辿り着けません。
この不便さ商売っ気の無さ、いいです…


夫婦淵温泉駐車場。
30〜40台くらいは止めれそうな市営の駐車場ですが、この日は宿泊のみなのでゆっくり午後出発と
したところ、駐車スペース空きが2台分くらいしかなくて焦りました。
無事駐車して忘れ物が無いよう身支度し、出発。


スタートは林道の通行止めゲートから入り、階段を登って吊り橋渡って…
この橋渡るとテンション上がります(笑)


ルートはこんな感じで、ひたすら沢沿いに樹林帯の中を進みます。
木陰と沢の涼しい音で、暑さはだいぶ凌げますがそれでもずっと身体を動かしていると汗が。


水の匂い、土の匂い、緑の匂い…街で溜まった毒素が抜けていくような感覚が…気のせいです(笑)
深い緑の中を歩くのは理屈抜きに気持ちいい!やっぱり山はいいですね。


歩くこと1時間半。八丁の湯、加仁湯を抜けてようやく日光澤温泉に到着。
タイムスリップしたような木造の佇まいに魅入ってしまいます。
そう、一年前にここを通過した時、いつか泊まりたいと思っていました。


…昭和の香りを通り越して大正ロマンというか、日本登山聡明期のような(知りませんが)雰囲気。
ちなみに写真の左側は切り株の椅子とテーブル、パラソルがあってくつろげます。


館内も思っていたとおり古を感じます。
建物は古い山小屋ですが、トイレは新しい水洗で、大も洋式。
手入れや掃除もしっかりしていて、古くても清潔感があります。


露天風呂は2つあって無色透明と乳白色の硫黄泉。
普段は混浴ですが、夜7時〜9時までは女性専用になります。
内風呂の写真はありませんが、これまた秘湯という風情があって混雑もなく落ち着けます。


こちらは乳白色の硫黄泉。季節によってはグリーンにも見えるようです。
トウトウと流れる沢の音、セミの声、夕暮れの山を眺めながら日本の夏を楽しみました。
奥鬼怒最奥の秘境でありながら、交通手段は徒歩のみという条件もあってか子供連れの姿は
見かけず、ほとんどが単独か多くても2〜3名の登山客ばかり。
静かにゆっくり流れる時間は、自分の足で歩き、汗をかないと得られない究極の贅沢です。


日光澤温泉からすぐ鬼怒沼登山口になり、登山口手前に水場があります。
ステンレスカップが置いてあり、誰でもこの水をいただくことが出来るのですが、これがウマイ!
沢から流れる水を掛け流していて、真夏もキンキンに冷えたミネラルウォーター飲み放題。
登りはこの水を水筒に詰め、下山後はこのマグカップでダイレクトにいただきます。
猛暑日の日曜は、下山して頭から水を被りましたが、最高でした。
生きてるって素晴らしいと実感できる命の水です(笑)


水場のすぐ近くに60水槽が置いてあって、岩魚が1匹飼われてました。
水場と同じ水をジャンジャン掛け流しています。
魚の生息している故郷そのままの水質、水温で贅沢に飼育…濾過も水換えも一切不要な究極の
アクアリウムがここにありました。
これ、どんなベテラン飼育者でも、水族館でさえも適わない夢ですね。


日光澤にはトレードマークとも言える三頭の柴犬がいます。
お母さんのチャングと娘のサンボ、男の子のわらび。
写真の耳潰れがチャームポイントな子が、確かサンボだったかな?
三頭とも人懐っこく利口で、お客さん達に可愛がられています。
最近、柴犬・日本犬の専門雑誌「シーバ」に、載った有名な三頭で、柴犬らしい精悍な顔してます。
自分も、夕食までのひと時、犬たちとじゃれあいました。

夕食は素朴ですが品数が多く、とても美味しかった。
特に山菜の天ぷらと岩魚の塩焼きが絶妙な塩加減で、日本酒(生冷酒)と相性が抜群。
他の登山客の方と話がはずんで、冷酒3合いただきました。

以後、後編に続きます

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道具の手入れ

2015年05月20日 | ディスカス濾過

私が登る山は残雪期もそろそろ終わりかな…
ということでアイゼンを手入れして冬まで保管します。



金ブラシとコンパウンドでサビを落とし、ヤスリで爪を研ぐ
爪は丸くてもダメ、尖り過ぎてもダメ
仕上がったらシリコンスプレーを吹いて箱に入れて仕舞う

それだけの作業ですが、自分と一緒に冬山を登った道具だけに愛着が湧き、手入れも熱が入ります。
イタリアのグリベル社製10本爪でバンド固定。
クロモリ鋼の爪は常に安心感があり、クラストした硬い斜面に前爪を蹴りこむキックステップでも
ビクともしませんでした。
黄色いアンチスノープレートは樹脂で出来ており、球状の部分がペコペコして底面の雪の付着を
防いでくれます。これがなかなか効果が高く、今シーズン雪の付着で煩わしい思いをした事は
一度もありません。
サロモンの3シーズン靴に履かせて使う前提で購入したので、本格厳冬期向きではありませんが、
今期の私の雪山レベルなら十分に機能しました。

茶臼岳、雲竜渓谷、残雪の赤薙山、朝日岳の雪渓トラバース…どの山もアイゼン無しでは踏み込め
なかったでしょう。

次の冬山シーズンは厳冬期モデルのシューズとブラックダイアモンドの12本爪を購入して、
山のレベルを少しずつアップさせたいと思います。


左が研いだ物で、右は手入れ前。
今シーズン、数回の使用でもこれだけ爪が丸くなり、サビが出てます。
初めて使ったグリベルのアイゼン。
しっかりした作りと機能で気に入ってるので、シチュエーションに合わせて来期も使います。

山道具は揃えればそれなりの値段がしますが、良い製品を使ってみると十分に納得できるものです。
最初の登山は安いシューズに有り合わせの衣類、カメラ用ザックで登りましたが
今は全て登山専用の道具に変わりました。
ドイターのザック、サロモンの登山靴、ゴアテックスアウター、速乾性シャツと下着、コッヘル、ストック
一度その恩恵にあやかると手放せなくなります。

揃えればそれなりの値段と書きましたが、カメラ趣味やディスカス趣味に比べれば…
ディスカスで例えるなら上物のアレンカー1枚で、とりあえず一式の装備が揃い、未知の扉を
開くことが出来る…そこから先は自分次第ということになります。

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登山…ハマってます

2015年05月18日 | 登山

久しぶりの更新です。


すっかり山登りに魅せられてしまった私は、ほぼ毎週のように栃木の山に登っています。
それはもう、何かに取り憑かれたかのように(笑)


4月から5月にかけて、ひたすら登っています。

古賀志山      583m
神主山       842m
鳴虫山       1103m
赤城山(黒檜山) 1828m
朝日岳       1896m
赤薙山       2010m
太郎山       2368m

赤城山は群馬県ですが…トレーニングを兼ねて近場の山を中心に登ってます。


2000m以上の高山はまだ残雪が残っている場所も多く本格シーズンはこれからですが、
低い里山ではすっかり新緑の季節ですね。
残雪をアイゼンで踏みしめながら登る高山も、新緑の匂いをかぎながら散策する里山もまた
春登山の魅力です。
数百mの低山から森林限界を超える白根山や男体山のような高い山まで、自分の足で登ってみると
それぞれに違った良さがあり、甲乙を付ける事はできません。
様々な山を楽しみたいからこそ、それに見合った体力が必要になります。


登山は荷物を背負って傾斜を登る訳ですが、常時運動強度で6〜7メッツくらいの負荷が
体に掛かります。
ジムトレーニングでは同等の負荷をかけながらの有酸素運動を行っていますが、結局のところ
登山には登山でトレーニングをする事が一番効果が上がると感じています。
確かにジムトレーニングで体は締まり体力も向上したのですが、やはりフィールドは違います。
単に脚力やスタミナを上げるだけでなく、疲れない歩き方やガレ場の歩き方、岩場のロープや
鎖場などは経験を積まないとなかなか上達しません。


登山トレーニング?と言えば一番キツかったのが、この霧降高原キスゲ平園地にある天空回廊。
全1445段からなる階段はハンパないです。
赤薙山女峰山ルートの登山口になりますが、登山道に入る前に脚と心にダメージを負いました(笑)
局所的に見ると男体山よりキツイですね。


赤城山(黒檜山)より見た谷川連峰。
今シーズンに夏山を登ってルートを把握し、年明けには冬の谷川岳登山を計画するつもりです。


朝日岳手前の岸壁トラバースを渡るゴリポン。
鎖がしっかり張られていて慎重に歩けばそれほど危険ではないのですが、下は絶壁。
堕ちたらまず…

自分がこういう場所を渡る時の感覚…何と言いますか上手く表現できないのですが、命を感じます。
荒涼としたガレ場、崩落した薙ぎ、高度感…
単純にスリルを楽しむとかそういう話ではありません。
日常では有り得ない危険を本能で感じ取り、急登では滅多に経験しない運動量を体験する。
吹き出す汗、荒い息遣い、下界でただの水をこんなにウマイと感じる事はありません。
それら全てが美しい自然を五感で感じながらの体験な訳ですから、本当に小さなな自分の命を
感じる事ができます。
上手く言えませんが、自分が登山を始めて感じるようになった充足感です。
これ、ハマる人はハマりますね。


登山、トレッキング、ハイキングの定義はあいまいで趣味人口が多く、裾野も広いです。
それだけに懐が深く、誰でも自分のペースで楽しめます。
競争も押し付けも無く、初心者もベテランも老若男女関係なく、パーティー、単独とそれぞれの山を
自己責任で楽しんでいます。
自己責任だからこそ、特に単独行を好む私はケガ、あるいは疲労から来る行動不能で人に迷惑を
かけないよう細心の注意と準備を怠らないで登りたいと思います。
慎重さ臆病さを忘れず…明日もジムトレーニングで汗を流し、準備を重ねます。

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雪に煙る桜

2015年04月09日 | 写真ネタ

北関東の桜はピークを過ぎつつあります。
今年の春は仕事量は普通なのですが、登山に力を入れている事もあって遠征してまでの桜撮影には
行っていません…それでも咲き出せば気になり、ソワソワするものです(笑)


桜が開花してからグズついた天気が続き、今年の桜撮影はダメだと半ばあきらめていましたが、
それでも雨日の隙間をついた好天に、なんとか恵まれました。
以下今年の桜をひたすら貼ります。


宇都宮高校の桜。
毎年撮影していましたが、いよいよ今年で最後ですね。


上の写真よりボケを押さえて、背景も桜と認識出来るように…
背景のボカシ方を変えると、桜の印象がまた違うものになります。


絞りF2.0
こちらは柔らかい表現で…


パンフォーカス気味に宇都宮タワーと桜のコラボ。
毎年のお約束ですが、やはり絵になります。


そして今日、宇都宮に舞った季節はずれの雪。
雪が降りしきる向こうに佇む枝垂れ桜。
寒い一日でしたが、関東では滅多に見れない光景と出会えました。


墨絵のような雪景色の背景に桜の花…
雪と桜の写真を収めたのは初めてで、しばし見とれました。


これは同じ枝垂れ桜を去年写したもの。
横から差し込む朝日に光る桜の姿は本当に美しかった…


そして、去年と同じ桜が今年はまた違った美しさを見せてくれました。


毎年、桜の季節になると日本の良さを改めて認識します。
来年もまた、どんなシーンを見せてくれるの楽しみです。。

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