GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

不思議な体験

2017年06月15日 | 登山

関東が梅雨入り宣言してから数日経ちますが、あまり雨が降りません。
梅雨でも天気の良い週末は相変わらず山に登っております。
毎週のように山に登っているものですから、数足持っている登山靴の中でも一番使用頻度が
高いサロモンがついに駄目になってしまいました。
経年劣化なのか酷使し過ぎなのか?靴紐を掛ける金具がブチッと切れてしまい完全に
御釈迦。
仕方なく新しい靴を新調しました。
サロモンはスポルティバよりも使用頻度が高く、同じように汎用性の高い、適度に柔らかく且つ耐久性
のある靴を探していたのですが、検討の結果イタリアのアゾロというメーカーの靴を購入。
試し履きに辛抱強く付き合ってくださったモンベル小山店のお姉さんに感謝です。
おかげで古賀志山のテスト山行でもまったく問題無くフィット感は抜群で、長い相棒になりそうです。


お気に入りとなったアゾロのフィット感を更に上げ、足に馴染ませる為に長距離山行を計画。
…と言っても、トラブルがあっても対処出来そうな(?)地元の奥日光の山域です。


立木観音駐車場~半月峠~社山~黒桧岳を縦走し中禅寺湖畔周回ルートで戻る26kmコース。
急登有り、降りては登り返しのロングディスタンスです。
今まで一度はチャレンジしようと思いながら、コースタイムを考えるとなかなか踏み込めなかった
コースでもありす。
靴の慣らしだけでなく、これから夏にかけての立山や八ヶ岳縦走、北アルプスを睨んでの
体力テスト的な意味合いもありますね。
今回はここでちょっと不思議な体験をしました。


狸窪から半月峠に登ると気持ちの良い稜線歩きが続きます。南側には足尾に連なる山脈…


北側には男体山と中禅寺湖。
6月初旬だというのに早くもハルゼミが鳴いていて、初夏の奥日光の匂いを満喫しながら稜線を社山へ。
ここはいつ来ても気持ちの良い景色です。


社山山頂に到着…いつもならここまでですが、今回はまだロングルートの三分の一ほどの行程。
序盤の通過点に過ぎないので、一服して気合を入れなおし歩を進めます。


社山の樹林帯を下りると黒桧岳手前まで、視界が開けた爽快な尾根歩きが続きます。
少し風が出て来ましたが、快調な稜線。


社山から黒桧までの醍醐味は、この稜線歩きにあると言っても過言ではありません。
稜線の南側は栃木の山らしい熊笹の草原、北側は樹林帯…稜線を境に植生が全く違うのが面白い。
山頂が切れていますが、写真右上が黒桧岳山頂です。
ここで単独の女性登山者と出会い、少し挨拶を交わしました。
自分「このルートの笹道は迷い易いと聞きましたが…問題無さそうですね」
女性「以前、山岳会の人達と一緒に来たけど、稜線を外さなければ大丈夫ですよ」


そんな他愛も無い言葉を交わしてから彼女と別れたのですが、その直後見事に笹道のマジックに
はまります(笑)
腰まで繁る笹道の途中で分岐点があり、右に進めば正規の登山ルートと分かっていましたが、
ここはあえて地図に無い左の巻き道を選んで斜面の向こうから登ってみようと。
いざとなったら分岐まで戻ればいいやと、分岐の左をグングン進んで行きます。
登山道はやがて踏み跡も心細いケモノ道に変わり、ひたすら小ピークの外周を回るトラバースルートに。
斜面もきつくなり、足を滑らせたら滑落の危険も…
常に視界は開け、主要なピークの位置を確認していたので、道迷い遭難の心配は無かったのですが
腰を降ろせる小スペースに着き、休憩がてら自分の場所を再確認。
アナログな紙地図とコンパス、ハイテクGPSで正確な位置を同定すると、北に50メートルほどの稜線に
登山ルートがあるのを確認しました。
分岐まで戻るには時間を使い過ぎたのと、下山までの長い道のりを鑑みてそこから上の写真にある
笹の急斜面を藪漕ぎしながら直登です。
道無き道の藪漕ぎで1時間以上のロス…登山道のありがたみを改めて痛感しました。


正規登山ルートに戻ってからは快調です。
黒桧岳はルートからちょっと外れた脇道の先にあるのですが、そこで4~5頭のメス鹿の群れと遭遇
しました。出会いがしらだったので、鹿達は驚いて一目散に逃げて行きます。


黒桧岳山頂。樹林帯で展望はありません。
腰を降ろしてチョコレートと山専のコーヒーで一服。しばらく休んでいると、歩いてきた登山道から
ガサッガサッと何か近づいて来る足音がします。一発で他の登山者のものでは無いと分かりました。
「熊!?」と身構えた自分の前に現れたのは…


先ほど散り散りに逃げて行ったメス鹿の一頭。
鹿は私の姿を確認して一瞬立ち止まりましたが、尚も近付いて来ます。
今まで登山中に鹿を見かけたのは数え切れませんが、逃げた鹿が自分の後を追って来るのは珍しい
光景…と言うか初めてです。

鹿は自分から2~3メートルの至近距離で止まり、ジッとこちらを見つめています。
シカ代表として、人間代表の自分に何か訴えたい事でもあるのか?
最初は慌てて写真を撮ったりしていましたが、私も何だか落ち着いてしまい鹿の傍らで
コーヒーを満喫…気づくと鹿相手に話し掛けていました。
「人間怖くないの?」
「山で生きて行くってやっぱり大変だよね」
「いやあ、さっき笹原で道間違えちゃってさ…」

端から見れば鹿相手にブツブツ言ってる危ないオッサン(笑)
時間にして15分くらいで、その間鹿はずっとすぐそばに立ちこちらを見ています。
結構長い時間そうしていたように思いますがまるで野生動物と意思疎通をしていたような
不思議な時間でした。


体型からして妊娠しているようにも思えます。
左上に後から様子を見に来た仲間が、恐る恐るこちらを伺っているのが可愛いですね。

現在、奥日光で少し自然の中に踏み込めば鹿は珍しい存在ではなく、よく見かける大型獣です。
頭数が増えすぎで木々の皮を食べる食害も深刻になり、頭数調整の為に猟銃駆除も行われて
いますが、人間側の自分としては致し方ない事だと納得するようにしています。
けれども、自分が出会い、交流を持った(と自分が勝手に解釈してる)この母子には生き延びて
欲しいとも感じます。
この年になっても感情優先…普段、街で暮らしている時は微塵も感じないのに勝手な
ものですね。

この後、中禅寺湖畔に降り、立木観音の駐車場まで長い道のりを帰路につきました。
朝5時30分にスタートし、車に辿り着いたのは夜7時20分。
総距離26kmを道迷い、大休憩、小休憩込みで14時間近く歩き通した事になります。
さすがに疲れましたが、翌月曜日は筋肉痛にならず平常運転。
仕事も予定通り進め、まだまだイケルぞ自分!
新しい靴も良い具合で、次の登山がまた楽しみです。

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GW登山

2017年05月18日 | 登山

お久しぶりです。
たまにはこちらも更新を。



相変わらず山に登っています。
GWは残雪の山ばかり三座ほど登っていました。
春もたけなわ、GWの平地では新緑が深まっていましたが山はまだ冬の装いです。
今年は雪の量が多く、白根山で50cm~1m近く雪が残っていました。
おかげで例年よりも深い残雪登山が楽しめました。


明け方、陽光で緩む前の締まった雪の渓谷を登山者が歩いて行きます。
夏道は消え、冬ならではの残雪直登ルート。
この先急登になり、アイゼン、ピッケル必須の傾斜が登山者を待ち構えています。


弥陀が池まで登ると、白銀の白根山が出迎えてくれました。
GWというのに、まだ池は凍りつき別世界が待ち受けています。


日が挿して雪も緩み始め、雪原クッキリ残るのは自分の足跡だけ。


五色沼もまだ、氷に覆われていました。


ところ変わって谷川岳。
ロープウェイを利用し、天神尾根からトマの耳を目指します。
墨絵のような曇天の中、時折山肌を射す太陽光が幻想的でした。


天神尾根。
この先稜線の左側を歩くと、陽光で緩んだ雪が今にも雪崩れそうな危険ルートに入ります。
谷川岳登山指導センターで仕入れた前情報では、前日に天神尾根で滑落した人がいるとの事。
滑落した後、その方がどうなったのかは怖くて聞けませんでした。
ロープウェイ搭乗口では、地元山岳会と県警による装備や服装のチェックがありましたが、
万全の装備で望んだのでもちろんパス。


トマの耳頂上では、日当たりが良く岩場の為に雪が溶けています。
周囲には崩れかけた雪庇が張り出していて、山スキーヤーが滑降の準備をしていました。
かなりの斜度、締まった残雪と露出しまくった岩の間を抜ける難コース…凄いとしか言い様がありません。


夏に登った西黒尾根も、まだ雪に覆われています。


肩の小屋周辺は雪も溶け、営業が始まっていました。

帰りの天神尾根でちょっと気になった事が。
帰りは尾根の南側の樹林帯を通り、一部厳しいトラバースを抜け、少し夏道を通って斜面を直登し、
冬道に戻る…そんな変則ルートで帰ったのですが、冬道に合流する直登の斜度がハンパなく、
キックステップでアイゼンの爪先を蹴り込んで、ピッケルの柄を深々と突き刺しながら登る難所がありました。
難所の直前まで、自分の後ろ20~30メートルくらい後ろに着かず離れず歩いていた男女二人の
パーティーがいました。
自分の後で二人が急斜面に取り付いた所までは確認していたのですが、それからしばらく集中力を
高めて上に伸びるルートを睨みながら直登したので、安全圏に到達するまで二人が居なくなった事に
気づきませんでした。
目視で下の方の沢まで確認しても滑落した様子も無かったので、多分大丈夫…
この斜度を無理と判断し、トラバース手前の分岐まで引き返し、冬道に戻ったのだろうと推測し、
歩を進めました。
ロープウェイ山頂駅手前で振り返ると、稜線に小さく二人の人影が現れ一安心。

かみさんに無事下山の一報を入れ、温泉に浸かって一日の登山を思い返しながら帰路に着きます…

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趣味としての登山

2016年07月27日 | 登山

趣味を登山に絞ってから2年近くになります。
登山を始める前は写真を撮る為に沢や山にわけ入っていましたが、本格的に山を登り始めたきっかけ
は3年ほど前の苦い登山経験からでした。


その頃といえば、観光名所の滝や湿原に行ってもマンネリ化した被写体ばかり。
観光ルートからちょっと外れても、普段行けるようなフィールドの写真は飽きが来ていて、
もっと深く自然に分け入り始めていました。
そんなある日、山岳風景写真にあるような山の写真が撮りたくなり、初めて撮影機材を担いで
白根山に単独で登ります。
ロープウェイで天空の足湯まで上がり、白根山頂を目指す初心者向けの楽ちんルートのはずでしたが、
これが普段ろくに運動をして来なかった自分にとって想像を遥かに超えた辛さでして…
装備も知識が不足していて、9月に冬用のジャケットと厚手のコットンパンツ、靴はフィールド撮影で
使っていた登山靴モドキ。
カメラ機材用のザックに一眼レフ2台、望遠、標準、広角、マクロレンズを詰め込み、
2キロもある三脚をくくりつけて撮影機材だけはいっちょまえ。
弁当や水、スポーツドリンク、いざという時の缶詰め、ライトなんかも含めて総重量は18キロくらいあって、
未経験者が日帰り登山で担ぐような重量ではありません。
そのくせ重要な救急用品、ツエルト、雨具などは持たない、本当に初心者丸出しの登山でした。
筋力も持久力も底辺まで落ち込んでいた上に人一倍重い装備で、ジャケットも通気性の無い防寒着。
おまけに高校生以来の2500m級登山と来ればそりゃキツいわけです。
そんな有様ですから、登り始めてすぐに息切れ。10分登っては立ち止まって休み。
レイヤリングの基本さえ知らない自分は、汗だくになって、暑くても冬用ジャケットで我慢して登りました。
道中では山ガールからオバ様、70前後の爺様にまで、山に慣れた登山者に
バンバン抜かれて一人で敗北感を噛み締めたものです。



ちなみにそれまでの自分の生活習慣はというと…
デスクワークでほとんど運動もせずタバコも吸い放題、酒も大好きで週に2回は行きつけの
居酒屋で飲みまくり。
そんな不摂生を就職してから独立した今まで20年以上は続けたのですから、筋力は無いしいわゆる
中年太りのだらしない体型。
当然、血中コレステロールと体脂肪は常に危険水準な訳で、健康診断の結果は長生き出来ないと
確信させるに十分なデータでした。
そんな有様で初めての白根山は満身創痍の登山でしたが、撮影してきた数枚の風景は下界では
見る事のできない異世界の素晴らしさを秘めており、平凡な写真であっても自分を魅了しました。
それでも、山岳写真家が撮影する作品には足元にも及びませんでしたが…
どうすればあんな素晴らしい写真が撮れるのか…最初の登山撮影で悟りました。
太陽の角度、雲の出方、時間で違う光の強弱、色。
どんなに良い機材を担いでも、その時、その場所に居なくては自分が思い描くような山岳写真は
撮れないのです。
自然条件は毎日変わり、同じ山に何度も登り詰めて初めて撮れる写真ということです。
たった1日、一眼レフと複数のレンズ、重い三脚を担いで上がったところで、自分の写真はやっつけで
撮影した記録写真に過ぎませんでした。



それからというもの、トレーニングジムに通い独学で登山の知識を吸収しました。
大切なのは、登山向けの身体を作る事と、もっと山を知る事です。
時間さえあれば毎週のように山に通い、トレーニングを続けているうちに筋肉が
付いて体脂肪が落ちて来ます。
筋肉が付くと、筋肉を維持する為にエネルギーが使われ、基礎代謝が上がって
食べても太りにくい体質に変わっていきます。
身体が出来てくると前回キツかった山が楽になり、ルート距離も伸びてコースタイム
も上がって行きました。

キツかったジムトレーニングもコツをつかむと楽しくなります。
最初は5分も走ると息が上がっていたのが10分、15分と走れるようになり、
やがて30分で5kmを走れるようになります。
有酸素運動も筋力トレーニングも、自分がキツいと感じる負荷を一定時間キープ
しないと効果が上がりません。
筋力トレーニングではある程度、筋肉痛が残るくらいまで追い込むのがコツです。
筋肉痛は筋肉の繊維が傷んだ証拠で、これが修復する時に筋肉は強く大きくなります。
高負荷な筋トレを行ったら、2~3日休ませて修復させるサイクルが効率良い
とされています。
トレーニング→身体能力の向上を実感→楽になり運動が楽しくなる→更に負荷を上げる
このサイクルにハマると運動せずにいられなくなります。



トレーニングと登山の2年が過ぎ、今では同じ山を登るにしてもアップダウンの激しい
コースや20キロ以上の縦走といった、あえて厳しいルートを選ぶようになりました。
退屈な樹林帯ではコースタイムを縮める為にペースを上げたり、景色の開ける尾根では
ゆっくり楽しみながら歩くといった余裕も出てきました。
登山者としてのスキル、体力は50才くらいまで向上させる事ができる…
そんな話を聞いた事がありますが、間違いではないと実感しています。
50才まであと3年。
50までに登頂しておきたい憧れの山が北アルプスに1座、北海道に1座あります。
そして50を過ぎたらガツガツ登らずに、じっくり時間を掛けて山岳写真を撮りたい…
焦らず多くの山に登り、経験、技術、体力を積み上げていきたいですね。

この年になると、職種に限らず長年やってきた仕事は出来て当たり前になります。
ほとんどの仕事は経験した事の応用になり、新鮮さが薄れるのは仕方ありません。
そんな中で、趣味の世界は新しい発見に満ちていて大きな伸び代があります。
新しく知る事、自分の能力を向上させる事は何才になっても楽しいものです。

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燧ケ岳

2016年07月21日 | 登山

三連休の最終日に尾瀬の燧ケ岳(ひうちがたけ)に登って来ました。
日光連山や白根山に登れば必ずと言っていいほどその山容を目にする燧ケ岳。
夏と言えば思い出す…遥かな尾瀬ヶ原を挟んで、東西にそびえるのが燧ケ岳と至仏山です。
共に日本百名山として知られる山です。


日光の山から見る度に、一度は登らねばなるまいと一方的に思いを募らせていた山ですが
なかなか行けずに月日ばかりが過ぎてしまいました。
今回ようやくその機会が訪れ、福島県側の檜枝岐村にある登山口、尾瀬御池ロッジからの
登山です。


登山開始から熊沢田代まで、霧なのか雲なのか雨か区別がつかないくらいの強烈な湿気の中を
黙々と登ります。
樹林帯では霧が水滴となって木々の葉に付き、それが雨のようにボタボタ落ちて来る。
もうほとんど飽和水蒸気量状態、湿度100%の中ひたすらの登攀。
途中で出会った単独行の方と
「いや~カッパ着ても汗でパンツの仲までビショビショですね」
「心折れそうだけど、頂上に上がればいい事あるかも知れないですし」
「まあ、こればっかりは登ってみないと判らないですからね」
などと励まし合いながらひたすら登って行くと…



熊沢田代の休憩ベンチで湖面に一筋の朝日が差しました。


そこから天気はグングンと回復して…カッパを脱ぐと、速乾性のTシャツがあっというまに乾いて
いきます。
余談ですが、登山でもトレーニングでも、今の主流はポリエステル100%の速乾性ウェアで
これがどんなに汗を掻いてもあっというまに乾きます。
一度その効果を知ると二度と手放せません。

そういえば小中学生の頃に推奨されていた吸汗性だけでちっとも乾かない綿の肌着や
体育着っていったい何だったんでしょう?
間違ったウェア以外にも夏の運動部の練習中に水を飲んだらいけないとか、毎日筋肉痛を
溜め込みながら歯を食いしばって欠かさず筋力トレーニングとか、今となっては完全に
お笑い種な効果の無い指導と、間違った精神論がまかり通っていましたね。

今はスポーツを楽しみながら上達できる、道具も指導も本当に良い時代になりました。


燧ケ岳の山頂、柴安嵓が雲の合間から見えて来ました。
まるで黄泉の国のような濃霧の彷徨いから一変して天国へ…
これがあるから登山はやめられません。


頂上に上がると目の高さにある雲は完全に夏でした。
ちぎれては飛んで行く雲と強烈な日差し…紫外線。
暑い!
これ以上視力を低下させないためにも、SWANのスポーツサングラスは必需品です。


西南西に目を向けると水蒸気に霞みながら尾瀬の核心部、尾瀬ヶ原湿原と至仏山が
見えました。
そのうち、至仏山も登りに行きます!
ここで一時間ほど昼寝し、食事を済ませてから下山開始。


長英新道を尾瀬沼に向かって降りて行きます。


途中、熊笹の絨毯がリシアのレイアウト水槽のように美しかった。
雲で出来た影と日向のコントラストがまた…


尾瀬沼と大江湿原


沢に映り込む青空と白い雲…夏の尾瀬っていいですね。
一度は登山抜きでゆっくり湿原散策を楽しみたいものです。


大江湿原の向こうに先ほど上っていた燧ケ岳がそびえています。
ほんの2~3時間前はあの頂に立っていたのだから、不思議な感覚です。

夏登山…まあ暑いんですが、ガッツリ汗かいて水分補給しながら登ると、終わり頃には体の
水分が毒素と共に抜け、入れ替わったような晴れやかな気持ちと心地よい疲労が残ります。
夏休みももうすぐ、8月も短い夏山を登り尽くします。

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登山靴

2016年07月15日 | その他

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。
そんな最中でも、暑く湿気が強い低山を避け早朝の涼しい時間を狙って2000m以上の山に
毎週登り続けておりますが…それでも暑いものは暑い(笑)
最近は山専という保温ボトルに氷を詰め込み、頂上でコーラを注いでキンキンに冷えたとこで
グビグビと飲むのがマイブーム。
この快楽と喜びを極限にまで高めるため、山頂が近くなるとわざと水分補給を断ち、汗を
ガッツリ掻いて渇望感MAXな状況に追い込んで登ります。
もちろん持参するコーラは赤ラベルのやつ。
もうね、ダイエットとか特保のコーラとか軟弱なモン飲めるか!という感じで、
腰に手を当てながら男の赤コーラをグイッと。



山頂のコカコーラ最高ー!
ハイカロリーが細胞に染み渡るぜ~

…まあこれは強烈にカロリーを消費する山行中だけの話で、下界では女々しくダイエット特保系しか
飲まないんですけどね。

さて今回は登山靴についてです。
山道具というとザックにウェア、ストック、帽子と色々ありますが、私的に一番愛着がわく大切な装備は
登山靴です。
最初は一足の靴でまかなっていましたが、山域の特徴や目的に合わせ違うタイプの靴が欲しくなり
今では3足の靴で登山を楽しんでいます。
この3足に辿り着くまでは紆余曲折や失敗もあり、知識も経験も無かった頃は自分の足に合わない
靴を選んでしまい靴擦れや足の裏の痛みなどのトラブルに泣かされた事も多いです。


最初に選んだ登山靴。cedar crestというアメリカの総合靴メーカー製で、靴の量販店で7~8千円。
試し履きもせずに普段履いてるスニーカーと同じ26.5センチのサイズで購入。
元々はフィールドでの写真撮影の為に購入しましたが、撮影場所の多くは滝も沢も
ハイキングレベルの山道で、その頃はまったく問題ありませんでした。
…が、状況が一変したのが本気で登山を始めた白根山の下山中です。
足の親指が靴の中で爪先に当たって激しく痛み出し、一歩一歩が辛い。甲の紐をキツく締め直しても
改善されず、車に着いて靴下を脱ぐと爪が青黒く変色して足が付けないほどの激痛。
これを期に専門店で自分に合う登山靴を探す決意を固めました。
とはいえ、平坦なフィールド撮影では防水性もあり、歩きやすい良い靴でした。
もう二度と履く事はありませんが、思い出もあって手入れ保管しています。


まともな登山靴を探して好日山荘で見つけたサロモンのクエスト4D2
サイズは28cm、ハイカットの軽登山靴です。デザインと色使いセンスにグッと来て試し履き。
この時、店員さんに入念にアドバイスをいただき、登山靴は自分の足より大きめなサイズを選び
足先に余裕を持たせ、甲の紐で締め付けてホールドさせるものだと始めて知りました。
他メーカーの物もいくつか試し履きさせてもらい、最終的にサロモンに決めましたが、同じサイズでも
メーカーによって足型が全く違い、どんなに気に入っても合わない靴であればあきらめるしかありません。
以後、この靴を履いて多くの山に登り、履き心地はなかなかでしたが、欠点もあります。
一部の外装が材質的に耐久性に乏しくアッパーがすぐにケバ立ち、劣化が早いようです。
今はこの辺りが改良された後継モデルも出ていますが、お気に入りの靴なので買い換えず履き潰す
つもりでいます。
とは言え、最近小さな穴が開いてしまい長時間の雨で水が浸みるようになってしまった…

重量、剛性など際立った特徴はありませんが、オールマイティに使える守備範囲の広い靴です。


イタリアの登山靴専門メーカーであるラ・スポルティバのトランゴSエボ。
こいつはトンガってます。
登山靴の中でもスリーシーズン靴とかアルパインブーツと呼ばれる本格山岳ブーツのカテゴリー。
ヨーロッパの氷河を含む険しい岩稜ルートを重いザック背負って歩く為に作られた靴です。
厳冬期でなければ雪山にも対応し、セミワンタッチのアイゼンを装着する踵のコパが付いてます。
アイゼンに対応するため、ソールにはシャンクと呼ばれる樹脂プレートが入っていて、靴底は硬く
ほとんど曲がりません。
歩行には多少コツというか慣れが必要ですが、ソールが完全にフラットでなく先が反っているおかげで
履き慣れると普通の感覚で歩けます。
この反りでアイゼンのフィッティングが若干甘くなりますが許容範囲。
その反面、岩場やガレ場ではソールの硬さが有効に働き、角のある岩に乗っても平気です、
長時間の岩稜帯歩きでも足の裏が痛くなりません。
何より足を通した時のフィット感と履き心地が抜群で、初めて履いた時は感動さえ覚えました。
それまで、イタリア靴=成金趣味的な間違った先入観を持っていた私ですが、目からウロコが落ちました。
世界中で支持される物にはちゃんと理由があるんですね。
イタリアの靴職人魂…足に合えば素晴らしい履き心地です。


夏の北アルプスを念頭に置いて買ったのですが、値段が値段なので岩稜の少ない山では勿体なくて
履きませんが、上の写真のようなルートでは本当に良い靴です。


こんなガレ場でも、頑丈なアッパーで安心感があります。


Sエボですっかりスポルティバの虜になってしまった私が次に買ったのがこのプライマーという靴。
残念ながらこの靴はイタリア本工場でなく、中国生産で足型もやや幅広ですが、
相変わらず履き心地は良いです。
その特性は、Sエボと対極に位置する、ある意味特異な登山靴でもあります。
見ての通りローカットで、まずは何より軽い。ソールも柔らかく、足の動きに合わせて良く曲ります。
今時の登山靴の多くは防水透湿素材のゴアテックスを使っていますが、プライマーは土踏まずの
辺りまでゴアで包む、ゴアテックスサラウンドという新製法を採用。
ローカットと相まって先の2足より通気性が良く夏の登山でも快適です。
そして他の登山靴と決定的に違うのは、ジョギングペースで走れるという点。
以前、下山中にバスの時刻にとても間に合いそうも無い時、この靴で緩い下りを走り続けて余裕で
セーフだった経験があります。
その時は通常のコースタイムで2時間30分掛かる道を1時間20分ほどで降りました。
多分、Sエボだったら間に合わなかったと思います。

最近は同じ登山でも「ライト&ファスト」というスタイルを取り入れてる人も多く、自分も
コンパクトなザックに必要最小限の装備、最低限の水、行動食とこのサラウンドを履いて
試しててみた訳ですが、いつものゆっくり景色を眺めながらの登山とは、また違った楽しさがあります。

ただし、軽さと柔らかさは堅牢性、耐久性とトレードオフになります。
プライマーでゴツゴツした岩の上を歩き続ければ、柔らかいソールが裏目に出て足裏が痛くなる
ケースも経験済みです。


こういう土道がメインの低山とか…


スパッツ不要な土の稜線歩きなど、プライマーの軽快感、開放感でテンション上がります。


こちらはキャラバンの沢登りシューズ。
渓谷の写真撮影用で、クライミング要素の入った本格的な沢登りをする訳ではありません。
フエルト底はビブラムソールでもツルツル滑る岩コケでもグリップします。


番外編でジムトレーニングで履いてたアシックスのランニングシューズ。
とりあえず室内トレーニングを始めるにあたって、続くかどうかも判らなかったので量販店のセール品を
ゲット。イマイチ足に合わず、ランニングマシーンで20%以上の傾斜を付けると激しく靴擦れしたので
今はお役御免。
今は軽いウォーキングと庭の草刈で使ってます。


ジムに通う若者たちのお洒落ファッションに感化されて買ったナイキのランニングシューズ。
軽くしなやかで、フィット感も良く、お気に入りです。
30分も走っていると履いてる事を忘れそうな一体感があります。

スポーツでも登山でも、始めるにあたって続くか判らないので価格優先でリーズナブルな靴を選ぶ…
個人的に全然アリだと思います。
競技なり山行なり、ある程度経験しないと靴の良し悪しも、自分が求める特性も判らないと
思いますので。
ただ、普段履きの靴と違って自分の足に合わない靴を履くと、即刻トラブルの原因になりますし、
辛いまま我慢して履いても楽しくありません。
登山靴を選ぶなら安くても高くても、試し履きだけは絶対にすべきだと思います。

試し履きさえすれば、趣味の靴なので気に入ったものを選べば良いと思います。
結局は何を履いても経験、体力、根性があれば大抵の山は登れます。
けれども趣味だからこそ極端に特性を偏らせ、トンガッたプライマーやSエボみたいな靴が
履いていて面白いとも感じます。
また、多くの山は岩場と土道がミックスされたルートで構成されていて、オールマイティなサロモン
みたいな靴が一足あると、携行する靴を迷った時に安心なのも事実です。
どんな登山靴がベストなのか…その答えは登山者とルートの数だけあるのかも知れませんね。
これからも私は複数の靴で山を楽しみます。

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