master of the life  - blog -

好きなものをもっと愉しむ「人生の達人」を目指す ゆっくりブログ

「Stereo」編 自作でオーディオアクセサリー: 電源ケーブル・キット

2012-11-13 | オーディオ

CDやアンプ等の付録がセットされるようになった
オーディオ雑誌についに電源ケーブルキットが出たので購入してみました。
今回の位置づけは雑誌「Stereo」の別冊版といったところでしょうか

ケーブルの付録を目的に購入しているので雑誌の方は気にしていなかったのですが
内容をみても無視してよい感じです。
キットの内容は、オヤイデ電気の電源プラグとインレットプラグ。
ケーブルはゾノトーンの「OPC-2.5」1.2mというシンプルな3点セット。

先日、他の雑誌の付録でゾノトーンのUSBケーブルが想像以上に良かったので
ゾノトーンのケーブルに期待してみました。
この構成で4200円という金額は自分でケーブルを作ることを考えるとお得に感じます。



電源プラグ側にはアースの端子等があるのですが
今回のゾノトーンのケーブルは、2芯なのでアースは使用しない構成です。
ブルーのケーブルはいかにもゾノトーンというイメージ。



実際に作成をしてみると、部品点数も少ないこともあり、
ケーブルとコネクタをつなげるだけなので5分もあれば完成します。



ケーブルの方向性の確認やコネクタのネジ締めなどで完成です。

まだ作成して間もないのですが数日のエージング後の試聴。感想からいうと、
非常にあっさりとした感じです。
時間が経てば変わるのかもしれませんが、いくつかの機器で試聴した際に
相性があるように感じます。

最も相性がよかったジャンルは、デジタル系の機器。
とくにCDプレーヤーに接続すると値段以上の雰囲気になります。
DACとは機器によりばらつきがありました。
やはり平均的にCDプレーヤーが良いように思えます。

もっとも相性が悪かった機器が真空管アンプ。
プリメインアンプでもパワーアンプでも(プリの真空管はないので試していません。)
ヘッドフォンアンプでも真空管の機器に接続するとみな一様に
音が痩せた(細くなる?)ように感じました。
ヘッドフォンアンプはSTAXなので特にそのように感じるのかもしれません。

今回のケーブルは、艶や広がりが少なく、しっかりと真面目にという感じでしょうか?
癖がないといえばそうなのですが、私の好みとは少し違いました。
ただし、4200円という価格を考えたら十分お得なケーブルです。

電源ケーブルの自作は初めての経験だったのでとても参考になりました。
興味のある方は教科書の代わりに購入してみてはいかがでしょうか?

「Stereo」編 誰でもできる! 自作でオーディオアクセサリー: 特別付録:電源ケーブル・キット (ONTOMO MOOK)
クリエーター情報なし
音楽之友社

2012 東京インターナショナルオーディオショウ

2012-11-05 | オーディオ

先週末、毎年恒例のオーディオショウで東京国際フォーラムで開催された
2012東京インターナショナルオーディオショウに行って来ました。



今年も新製品が展示されていたり、いつものメーカー等の安定感のある展示内容であり、
ほぼ例年と変わりのないショウとなっていました。
今年はいくつか気になった商品やブースをピックアップしてみます。

圧倒的な透明感で音をだしていたのが太陽インターナショルブースの
アヴァロンアコースティック社のスピーカー。
基本的に私自身このアヴァロンアコースティック社のスピーカーが好きなので
贔屓目にみているのかもしれません。



アヴァロン社のスピーカーもいいのですが
今回とてもきなるものは、同時に展示使用されていた
dCS社の「VIVALDI」シリーズの4機種。



SACDやDACのデジタル音源部分のセットとして展示されています。
アンプ、デジタル部分、スピーカーなど何処の部分がより透明感をアップさせているのか
確かではありませんが(もちろんすべてが拘っているのすべてかもしれません)
「VIVALDI DAC」と「VIVALDI UP-SAMPLER」が特に音質に寄与しているように
思いました。

「VIVALDI UP-SAMPLER」は、デジタル入力された音源をPCM(192kHz/24bit)
等にアップサンプリングできるDDコンバーター。



幾つかの異なる音源のCDを試聴したのですが
どれもある種の透明感のある似た趣向の音になっていました。
たいていのアップサンプリングのコンバーターは、曲によっては良くなったり
逆に悪くなったりすることが多いのですが、これは明らかに違う。

とても優秀な演算能力なのでしょうが、ここまで安定しているDDコンバーターは
聞いたことがありませんでした。
悪く言えばすべてdCS社の音になってしまっているとも言えるのですが
私自身はこの音に完全に心を奪われてしました。かなり欲しいけど高すぎます。


他に良かったブースは、TAD(テクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズ)
ここは、とにかく原音再生といった雰囲気。
ブース自体がとても狭かったので不利な状況にもかかわらず、聴きやすい。
余計な響きを付けず、大げさな色気もつけず、まっすぐ正直な感じの音。



今年はTDAのスピーカー開発者のアンドリュージョーンズの公演を聞くことができました。
1回の公演で少人数しか入場できないよう制限されていて幸運にも整理券を入手
するこが出来ました。
公演の内容は彼の紹介する音源とともにスピーカーの性格や機器の特徴を説明していく
流れとなっています。 PCで再生するハイレゾ音源とCDクオリティーの音源の違いを
誰が聞いてもはっきりわかるように選曲されています。さすがです。



音は参考になりませんがデジカメで撮影した動画があるので雰囲気程度に掲載します。

2012東京インターナショナルオーディオショウ TAD


他には、いままであまり印象に残っていないトライオードのブースが
とても柔らかく聴きやすくて好印象でした。



大きな音量を出さずとも良い音。真空管とB&Wのスピーカーの相性がとても良いように
感じました。結構長居してしまったかもしれません。
このトライオードのブースも半分ガラス張で小さめであったのでかなり不利なのですが
うまく鳴らしていました。

その他、「ウィルソンオーディオ」を販売するAXISSや
「YG ACOUSTICS」のアッカなどのブースが印象にのこっています。





今年は全体的に落ち着いたオーディオショウのような気がしました。
その分各ブースをゆっくりと試聴できたオーディオ三昧の1日でした。