Stereo 2012年8月号を購入しました。
毎年夏の恒例となったスピーカーユニットが付録となっています。
今年のユニットは、スキャンスピーク社の10cm口径のフルレンジユニット。
スキャンスピークといえば多くのスピーカーメーカーにユニットを
OEM供給しているメーカー。
昨年までの付録が日本メーカーのフォステクス社に対してスキャンスピーク社は
デンマークのメーカー。
音作りに対するバックボーンや基本姿勢が異なるので調整してくる音はかなり違うはず。
ほぼ同じ価格の(付録)ユニットでどのような味付けをしていのかとても気になります。
箱を開けると無造作に入っています。エッジの保護材などはなく大胆です。
(コスト削減をここまでするか!という感じ。)
基本スペックは以下のとおり。
可もなく不可もなくというところでしょうか。
口径は10cmとなっていますが、
日本メーカーが口径表記すれば8.5~9cmになると思います。
振動板の材質は紙を使用、表面をコーティングした特殊仕様。
本誌の中では、ちょっとした湿気にも強くなっていると記載されています。
だいぶ厚くコーティングされていることが伺えます。
マグネットの裏側には背圧を逃がす穴が開いています。
ウーハーによく見られる構造ですが、フルレンジでこの穴あきは珍しいのでは
ないでしょうか?
もう一つの驚きがボイスコイルボビンが横からみるとバッチリ見える。
とても開放的で金色が目立ちます。
ユニットを裸の状態と付属のダンポールに入れた状態で試聴をしてみました。
まったく無理すること無いユニット。
高音や低音に力をいれるでもなくフラット。強いていうならば少し低音強調寄りです。
こういうユニットで後で化けることがあるんですよねえ。
ある程度のエージングがすんでくるとボーカル部分の厚みと艶が増してきそうな気が・・・
というよりも願望かもしれませんが。
この価格では購入できないユニットであることには変わりないと思います。
ユニットに無理をさせないエンクロージャーを見つけるか作ってみようと思います。
密閉型かバスレフ等で考え始めてみます。