ホリデイ現役添乗員日記

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トラベルはトラブル、ものをいう保険

2011-06-21 14:04:00 | ホリちゃんその他
ホリちゃんです。海外旅行にトラブルはつきものです。それこそ、添乗員としては、お客が困っていれば、早朝でも、深夜でも、時間帯関係なく駆けつけます。自分の携帯電話の番号を110番にしたいくらいです。それくらい、電話が鳴る時はろくなことがなく、「何とかして下さい」と窮状を訴えてくるケースがほとんどです

そういうとき、海外旅行保険に入っているかどうか!?が決め手となって、自己負担が重くのしかかるか、逆にほとんど全部保険でまかなえるかの違いが出ます
最近の事例で考えてみます。ベルギーのブラッセルに行ったときに、ホテルの室内のバスタブで足を滑らせて転倒した人がいました。幸い、頭は打たなかったものの、顔と腕を強打し、黙っていても耐えられない痛みで苦痛に顔をゆがめていました
深夜0時近くです。ホテルのレセプションは、様子をみて、一刻を争うと判断し、救急車の手配をしてくれました自分でもそうしてほしいと思っていたので、内心やったと思いました 自分も通訳として緊急病院に同行しました。レントゲンをとった結果、「骨折」という診断。痛み止めや化膿止めの薬剤を投与し、点滴をうってベッドに1時間以上寝ていました。

帰国2日前でしたから、まずホリちゃんは、医師に日本までの飛行時間を説明したうえで、お客さんの希望通り帰国便のフライトに乗せても良いかどうか訊きました。応急処置をしたので、処方箋の薬を服用しながらであれば飛行機に乗っても良いという診断が出てホッとしました それから、支払いをすませてタクシーでホテルへ帰りました。もう明け方になっていてくたくたでしたが、会社の緊急連絡先の電話番号とともに名前がのっている人は、そんな時間でもかわいそうですが、こちらの事情でつきあってもらいます 
ホリちゃんがグループの面倒を見ている間にけが人となったその人専属でお世話をしてくれるガイドさんを手配しました。結局、その人は一緒のフライトで帰り、かかった費用も全部保険でカバーできました。しかし、一時立て替えとは言いながら高額な診療費と処方箋の薬代、交通費としてのタクシー代、人件費としてのガイド代、レストランで食事できない事情から、特別手配のルームサービスと、挙げれば保険で助かった項目はたくさんありますが、もし、保険に入ってなかったとしたら、必要やむをえざる手配をしたものは、全て自己負担となります

旅行を意味するトラベルという言葉は、ラテン語起源で、トラブルと語源・ルーツが同じだそうです。どうりで、海外旅行にトラブルはつきものであるわけ
なお、ラテン語からフランス語に入ったトラバイユという言葉も同じルーツで、「労働」や「苦役」を表します。転職情報誌で前に「トラバイユ」という雑誌がありましたねつまり、トラベルとトラブル、トラバイユは同じルーツの言葉だということですね。

ホリデイツアー、特に高額商品となるラグゼホリデイのツアーには、厳選された添乗員がきます。そして、旅行医学を学んでいますから、怪我人や病人の相談相手になったりはできます。しかし、大切なことは、ドクターの診察で保険に入ってないと非常に高くつきます。海外旅行のトラブル事例を人ごとと思わずに海外旅行保険に入りましょう。

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