ホリデイ現役添乗員日記

近畿日本ツーリスト ホリデイ現役添乗員が新鮮な情報をそのまま皆様にお伝えします

ブレッド湖で望み叶えたまえ

2012-11-01 05:53:06 | デイちゃん中欧
デイちゃんです

昔々太古の昔まだ恐竜が闊歩していたころ
デイちゃんがまだ可愛い学生だったころ
デイちゃんの英語の先生はなぜか当時のユーゴスラビア人
名前も顔もましてや授業内容も思い出せないが
唯一思い出せるのが先生のユーゴスラビアのお話

ユーゴスラビアという国は
7つの国境
6つの共和国
5つの民族
4つの言語
3つの宗教
2つの文字
それでも国は1つ

その時はあまりピンとこなかったけど
それから暫くしてユーゴスラビアという国は空中分解し
民族同士が相争う内戦が起こり
先生は今頃どうしているんだろうと
悲惨なニュースを見るたびに思っていた

そもそもユーゴスラビアという国は
南スラブ人の国という意味で
北部はハプスブルグ
南部はオスマントルコ
両大国に長い間支配されていたのだが
第一次世界大戦後に両大国が崩壊したので
民族自決の名のもとに
やっと1つの国として独立出来た新しい国だった

けれど同じ南スラブ人といえども心は他人
培ってきた歴史が違い過ぎた
この地は元々西ローマ帝国と東ローマ帝国の境界線にあり
カトリックと正教で角突き合わせていたところに
イスラムのオスマントルコが入り込んできたので
三つ巴の争いになってしまった

その旧ユーゴスラビアの6つの共和国のうち
スロヴェニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナの3ヵ国に
デイちゃん今回行って来ました

イタリアのトリエステから車で2時間あまり
最初に入った町はスロヴェニアのブレッド湖
旧ハプスブルグ帝国領だったところで
雰囲気はまるでオーストリアだ

あの山の向こうはオーストリアだよ

ガイドさんが指さす方にはアルプスの山々
多民族国家のハプスブルグの影響は随所に見られ
ブレッド島に渡る小舟の船頭さんも

18世紀のマリア・テレジアの時代から
父から息子へしか営業許可は受け継げない




ハプスブルグ帝国の時代は海があったが
今のスロヴェニアには海はない
だから国内唯一の島のブレッド島に入ると
いきなり99段の階段がお出迎え

上の聖母マリア教会で結婚式を挙げる花婿は
花嫁をだっこして階段を上らなければならない
そんな幸せとはとんと縁がないデイちゃんは
一人でとっとと上りましたこういうところでひねくれる

聖母マリア教会には伝説の望みの鐘があり

昔愛する夫を亡くした妻が
生き返ってほしいと鐘を湖に投げ込むが
そんな望みは叶えられるはずもなく
悲嘆にくれ修道女となり毎日祈り続けた
その話を聞いたローマ法王が
せめて天国にいる夫に妻の願いが届くよう
教会に鐘を寄付したんだそうで

その伝説ゆえに
大勢の人がブレッド湖にやってきては
鐘を鳴らす

神様どうか望みを叶えて下さい

デイちゃんはどうしたかって
ええもちろん鐘を鳴らしてきましたよそれが目的
お客様がトイレに行かれている隙に急いで教会に舞い戻り
願い事をぶつくさ言いながら
鐘をガンガン鳴らして参りました神様お忙しいようですのでデイちゃんの望みは叶えなくて結構です

毎日なんだかんだと忙しく
ちっともブログを更新してませんでしたが
前回のクロアチア・スロヴェニアのツアーがあまりに楽しかったので
これからもなんとかご紹介しようと思います次回はクロアチアだね
にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へにほんブログ村ぽちっとクリックよろしくね
人気ブログランキングへぽちっとクリックまた来てね
ホリデイツアーに関してはこちらデイちゃんと一緒にヨーロッパへ行こう


最新の画像もっと見る