マクロ経済そして自然環境

経済的諸問題及び自然環境問題に感想、意見を書く事です。基本はどうしたら住みやすくなるかです。皆さんのご意見歓迎です。

東京電力株価500円の不可思議。

2013-08-24 15:21:00 | Weblog

報道によれば昨日の東京電力の株価が一時500円割れしたそうである。終値が508円だったそうであるが(日経8月24日朝刊)これを見てハタと考えたのは私だけではないで有りましょう。確か東電の株価は一年以上前200円かそこいらだったはずだったからである。その時も200円でもよく買う人間がいるものだと思いましたが、現在では500円近辺で売り買いが為されている事になる。

昨日は株価はタンクからの汚染水の問題や柏崎原発の再稼動が問題視されたためだと言う。しかしこれを読むと多くの人は”おい、おい、ちょっと待ってくれ”と言うのではないかと思う。これの下地には同報道によれば東電は”総合特別事業計画で2014年3月期の経常黒字化を公約している”との事である。しかしまともな人間ならこれを読んでやはり東電と言う株式会社の異常性を思うのではないかと思うのであります(更に言うならその株式を購入する”投資家”もであるが)

 

当然ではあるが東電は福島原発の汚染地域を元に戻す責任を持っている。多くの地域の風評被害等がなくなったとは誰も言っていなし、又昨今、原発事故が原因で自らの命を絶った方の訴訟について被害を認めるどころかそれについて争う姿勢だそうである。また現在でも放射能被害で避難されている方が約15万人いるわけであり、これらの方々への応答はおざなりとしか言いようが無く、というよりもその方々からすれば東電に対してははらわたが煮えくり返る状態ではないかと思いますがそのような中で”黒字”だなどと言う言葉がどこから出るか不思議としか言いようが無い。東電ではあの事故が起きたときに退職した社長だか会長だかが退職金5億円を手にしたのはついこの間の事である。これについても一部でも返納したと言う話は聞かない。

 

 

 

 

既に”株式会社”としての東電は破綻している。この様な破綻会社の株がどうして未だに上場されたままなのか全くの疑問である。(追記:不勉強ながら昨年7月1日の原子力損害賠償支援機構による1兆円出資により”実質国有化”がされているとの事であるも、今回のタンク汚染水水漏れが東電の”コストダウン”に原因しているとも言われ、中途はんぱな姿勢が事態の悪化を防ぎきれて居ないのではないかと思われるが)自分の負債は目をつぶり一人前の法人のような顔をしているこの会社、およびその株を買う方々はこの”資本主義”では通用しないと思われるが、それともこの国は資本主義ではなくやはり先般の露骨な株式PKOに見られるように国家資本主義と言う言い方が適切かも知れませんが。

 

 

 

 

 

 

 

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