なんのことかと言えば知っている方は必ずしも少なくないと思うが、最近になって全くその対称性が見事な蓮舫氏の報道と安倍晋三氏への報道での取り扱いの差である。蓮舫氏に関して言えば″二重国籍″という事が極めて大きく取り上げられ某週刊誌等でもそうであり、また大阪維新等は次の国会で取り上げる等息巻いている。蓮舫氏が国籍問題で不明確な部分があったのはその通りかもしれないが、実害という点では何等か問題を引き起こしているという事は寡聞にして知らない。
そこで他方、我が安倍晋三氏であるが、彼は全く実害ある虚言を繰り返しているがそれが某週刊誌その他多くのマスコミ等で叩かれたことはなく、産経、読売に至っては言うまでもないであろう。
私が認識しているだけでも幾つか全くの虚言を吐いている。
①昨年の安保法問題が大きく取り上げられていた7月に安倍氏は″この安保法が通ることにより自衛隊員のリスクは軽くなる″という事を言ったが、これ自体全く酷い嘘としか言いようがないであろう。法律が通れば自衛官に生きるか死ぬかの局面が訪れる可能性が高いこの問題での虚言はなぜNHK筆頭に大きく取り上げられなかったのであろうか?
②オリンピック誘致の公的会議の場で福島の現状に関し″汚染水等は完全にブロックされている″と発言し無理やりオリンピックを日本に持ってきた。これについては先般小泉元首相も″よくあんなことが言える″と言ったばかりである。
③前々回の衆議院選挙で自民党はTPPに関し″絶対反対″というポスターを張り巡らした。現状はご存知のようにTTP推進という事でいつ方針をひっくり返したのか当然マスコミ的にも問題であろうが誰も大きく叩かない。
これだけでも十分辞任に値すると思うがマスコミ主流は何ら責任追及しない。それで社会の″公器″をなのるのは全く恥ずかしくて本来穴があったら入りたいと思うのが普通と思うが、近来この国では普通が普通でなくなり異常を異常とし指摘するのを我々がこころしてやらなければどこに連れていかれるか全く分かったものではないという事になってきたという事であろうか。
しかしながら福島をはじめとした東北の国民は先日の参議院選挙で六県ちゅう五県で野党統一会派が勝利することを通じてマスコミのいい加減さを自ら実証し主権者としての地位を明らかにした。そこにこそ将来の展望はあるというべきで我々は投票という行動を通じて安倍虚言与党をほおむりさろうではないか。