紙屋さんブログ

土佐の自然を愛する親父です。

今日は1m置きにモグラの穴に「灯油」を流し込みました

2017年12月21日 16時46分27秒 | 日記
  今朝は零下3度で霜柱が立つ畑でした。 モグラ君が庭の畑にやって来たので困っています。 毎朝モグラのトンネルを潰して回っているのですが・・・今日は1m置きにモグラの穴に「灯油」を流し込みましたです。 モグラの目は見えずとも,鼻は利いていると思ったからです。
 切り干し大根や,酢ミカンの皮の切り干しに入りましたから,朝は色々とする事が増えて忙しいです。 グランドゴルフは定刻を遅れていました・・・でも,やはり今日も温かくなって上着は抜いてプレーしましが,成績は良かったです。
 写真は、日本最古のビール事業に岩崎弥太郎の引きいた「三菱」が参入した時の工場です。 「ビール工場」としては、最初にできた工場であり、国内最大規模敷・・・地面積、19万平方メートル(5万8千坪・横浜球場7個分の広さです。 横浜の町に東地区で、これだけの広大な土地は、今だったら絶対に手に入りませんね。

  所で、「老舗の倒産」が何故多いのか? ・・・それは「危機感の欠如」です。 特に,決算票で余剰金が豊富な財務内容の良い老舗が危ないのです。(「余剰金」が有り余るとは・・・,成長事業への投資がなかった会社なんです)
 それは,西日本JRの「のぞみ号」の「台車亀裂」現場での危機感の無さを見ても証明されます。 
 新幹線開業の最初は,経営陣に緊張感があった筈ですが・・・何よりも恐いのが、数十年にも渡り事故も起らなかった「現場職長」の緊張感の欠如です・・・安全神話とかで,ふんどしが緩んでしまいました。 此れ等全てが・・・「老舗病」なんです。
 戦後の「三白景気」の最高利益をだし続けた業界での「紙」は駄目になり,「糸」も駄目になっています(残るセメントも駄目です)。 「危機感での合併」に次ぐ・・・合併で会社の名前も,所有していた土地も,「売却利益だし」で全てが無くなっているのです。
(紙流通の私が、有る製紙会社の社長の依頼で(社長特命で工場上級幹部の権限外)、毎月製紙工場の「現場職長会議」に出張したのも・・・マンネリでの危機感の欠如・・・これだったのです)

 しかし、珍しい会社ですが・・・中には凄く長い社歴の企業が残っています…経営者が一味違うのです。・・「ミキモト」(創業1899年)・・・100年以上輝き続けるブランドに成長して、2012年に、世界ラグジュアリー協会の「世界で最も価値のあるラグジュアリーブランド100」で、日本で唯一「ミキモト」が選出されているのです。
 「品質を落としてまで規模を追う必要はない」という経営哲学を貫き、近年は「売上高250億円」前後、営業利益「30億円」前後で安定しています・・・其の継続のエンジンは・・・「独創性」や「創造性」について、ミキモトは国際コンテストで賞の「世界トップレベルのデザイナー」を会社に取って居るのです。 ・・・デザイナー約20名を抱え、数々のデザインを生み出しているのです。
また、グループで観光施設「ミキモト真珠島」を運営したり・・・過去には英国のエリザベス女王をはじめ、各国のVIPも来館し、真珠文化の発信に努めています。

 もう一つの継続成功の老舗・・・愛媛県の「勇心酒造」(創業1854年・安政元年)の社長が「ユニーク」です。・・・勇心酒造は、江戸時代末期の創業当時、「蔦屋」という屋号で酒銘は「白菊」で、「歌菊」を経て、現在の「勇心」になっています。
 でも,今や・・・勇心では・・・日本酒を造って販売していますが・・・日本酒の売上比率は「1%」未満に過ぎないのです。・・・残り「99%」以上は、同社が独自開発した「ライスパワーエキス」を主成分とする商品群(化粧品、医薬部外品など)で占められているのです。
 現在、従業員は115人、売上は46億円(2017年6月期)。・・・「ライスパワーエキスNo.11」は、「皮膚水分保持能改善剤」として、2001年、厚生労働省から承認された。これは、医薬部外品として“世界初”・・・コラーゲンやヒアルロン酸などの「保湿剤」を使うと皮膚が一時的に潤うものの、水分保持機能自体は回復しない。ところが・・・「ライスパワーエキスNo.11」は、皮膚の内側からこのセラミドを増大させ、本来の皮膚の水分保持能を回復させるのです。

 「郵便事業」も古いのですが・・・その中身は強烈な「ノルマ縛り」です。 配達も、切手売りも,保険売りも・・・めいめいに,「年賀はがきの販売枠」,「ユーパックの販売枠」「カタログ通信販売の販売枠」等が決められていて、完全亜ノルマになっているのです。 ノルマを達成すれば,其の上にノルマをおっ被せて来ます・・・成績がトップを引くと大変なんです。