鉄道改善案

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美しい車両の条件とは

2016年04月03日 | 鉄道車両
本ブログでは美しい車両トップ10醜い車両ワースト10をあげたが、美しい車両の要素とは何か。筆者が考える7つの条件を下に挙げる。

1.ヘッドライトは前面下部がよい -上部では醜くなりがち-
 美しい車両の第一条件はまずヘッドライトが前面下部にあるということである。美しい車両のほぼすべてが前面下部にヘッドライトがついている。逆に上部にヘッドライトがある車両はいささか醜い感が否めない。

  
 
(美)ライトを下部に配置した車両は非常に美しい

  
(醜)ライトを上部にするとどうしても醜くなる。

2.前面上細りは醜い
 前面は上細りにならないことが重要である。箱根登山鉄道の新型車両はアレグラ号は上に細くなっており見苦しい。
 
(醜)箱根登山電車アレグラ号は上細りしており醜い 


(美)同じ登山電車でも上細りでないサン・モリッツ号は美しい    


3.前面が下向きは論外
 前面は下向きになってはならない。下を向く車両に乗ろうという気は起らない。

(醜)JR東日本の四季島は下向きだがこんな車両は前代未聞である(画像元:JR東日本HP)


4.新幹線は前面ノーズが重要だ

 新幹線の場合、前面のノーズの形状が非常に重要だ。この形状次第で車両デザインのすべてが決まるといっても過言でない。

(醜)E5系は醜い


(美)N700系は美しい

5.前面上枠が水平では目の錯覚を起こす
 前面上枠が完全な水平では目の錯覚で不細工に見える。
 
(醜)前面上枠線が直線のJR東日本E235系。目の錯覚により凹んで見え醜い。

6.ヘッドライトの形状は「顔立ち」に大きく影響する
 鉄道車両においてもヘッドライト=「目」は最も重要な要素だ。「目」の形状が悪いと車両全体のイメージが著しく悪化する。

(醜)ヘッドライトの形状があまりにも不細工なJR東日本HB-300系


(醜)ヘッドライトのせいで気が狂ったような顔をしているJR東日本E567系


(美)ヘッドライトが非常に優しく見えるJR西日本キハ120形


(美)ヘッドライトの形状が笑顔を呼ぶ小田急4000形

7.配色は重要である
 そして配色は非常に重要である。同じ形式でも配色で見た目が変わる。配色変更によって台無しになってしまった車両もあるくらいである。
 
(醜)配色の失敗で醜悪化したJR東日本253系    


(美)変更前は美しかった 


 以上の点を踏まえれば、少なからず美しい車両をつくることができるだろう。車両が美しくなれば鉄道の価値が自ずと上昇する。一般利用者や素人の鉄道ファンは技術的なことはわからない。ほとんどの人にとって鉄道の価値は車両デザインによって決まるのである。したがって鉄道において最も重要なのは車両デザインといっても過言ではない。鉄道の価値を向上させ続けるため、各社は常に完璧な車両デザインを追求すべきであり、少しでも手を抜くことは絶対に許されないのである。

(画像はWikipediaより)