tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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ヨーロッパ軒のソースカツ丼/福井の歴史ある地元フード

2017年12月28日 | グルメガイド
北陸方面へ行く用事があったので、ランチは途中下車して福井でとることにした。福井県ご出身の銀とき子さんに伺うと「歴史のある地元フードは、ヨーロッパ軒のソースカツ丼です」というお返事。「おしとやかな銀さんに、カツ丼はどうも似合わないなぁ」と思いながらも、チャレンジすることにした。
※トップ写真は、一番人気の「カツ丼セット」税込み1,080円(12/4撮影)

ネットで検索すると、なんと!ヨーロッパ軒は約20ヵ店もある。そのうち「ヨーロッパ軒総本店」は福井駅から徒歩圏内なので、ここにお邪魔することにした。お店のHPには、



福井では常識!カツ丼の概念を変えるソースの味。これがヨーロッパ軒の始まりでした。当店創業者、高畠増太郎がドイツ・ベルリンの日本人倶楽部で6年間の料理研究の留学を終え、明治45年帰国(天皇の料理番の秋山徳蔵氏も同期)。

ドイツ仕込みのウスターソースを日本人の味覚に普及さすべく苦心を重ね、創案致しましたのが、翌大正2年 東京で開かれた料理発表会にて日本で初めて披露しました『ソースカツ丼』でございます。



薄くスライスした上等のロース・モモ肉を、目の細かな特製パン粉にまぶし、ラード・ヘッドでカラリと揚げたカツを、熱々のうちにウスターソースをベースに各種の香辛料を加えた秘伝のタレにつけ、熱いご飯にタレをまぶした上にのせたカツ丼です。

油臭さがなくサラリとした歯触りはもちろん、ツーンとした甘み&酸味が醸すまろやかな口当たりは、どなたにもおいしくお召し上がりいただけます。この『ソースカツ丼』が味わえるのは、日本広しと言えども、ここ福井の『ヨーロッパ軒』だけ!越前ガニや甘エビと並ぶ、福井ならではの名物の1つとして人気を博しています。



パン粉がとてもきめ細かい。柔らかいロース肉は薄くスライスされている。運ばれてきた時点で、トンカツにはウスターソースがかかっている。予想していたより、よほど上品なカツ丼だ。まずはひと口。おお、甘酢っぱいウスターソースがうまい!それが、からりと揚がったトンカツとよくマッチする。追加のソースも小皿に注がれてついてくるので、途中からご飯にもソースをかけていただいたが、全く違和感がない。このソースが、このカツ丼の決め手なのだ。


トンカツの量は、こんなにたくさんある。ご飯にソースがしみていて、とても美味しい

これはB級グルメではない、堂々のA級グルメだ!ヨーロッパ軒の創業者はドイツへの料理留学で、あの秋山徳蔵と同期だったとはすごい。秋山は大正~昭和にかけて宮内省(宮内庁)で主厨長を務めた人物で、正四位勲三等、フランス料理アカデミーの名誉会員だった。ドラマ化された『天皇の料理番』では、堺正章が秋山役を好演していた。

メニューは、こんなにたくさんある。こんど福井を通るときは、ここのカツカレーやオムライスも試してみたい。銀さん、ありがとうございました。皆さんも福井へお出ましの折は、ぜひ「ヨーロッパ軒総本店」にお立ち寄りください!
コメント (2)
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