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file.153 Fergie JENKINS【ファージー・ジェンキンス】

2007-02-14 | JKL
【Fly】
Fergie JENKINS

その輝かしい実績の割に、
日本ではほとんど知られていない殿堂投手である。
通算284勝。
殿堂投手の中で唯一、3000奪三振を奪いながら
1000四球未満しか与えていないコントロール・アーティストである。
ちなみに、現役ではカート・シリング、グレッグ・マダックスの二人が
3000奪三振・1000四球未満を継続中である。
(ペドロ・マルチネスも2007年には仲間入りをするだろう)

1965年、フィリーズでメジャーデビューしたジェンキンスは
66年シーズン途中、カブスに放出される。
65~66年の2年間、8勝しか出来なかったジェンキンスは、
67年、いきなり防御率2.80で20勝し、ブレーク。
翌68年も20勝をあげ、結局72年まで、
6年連続の20勝以上をマーク、
特に71年は、24勝で最多勝、サイ・ヤング賞に輝く大活躍。
ムーブする速球と、鋭いスライダー、シンカーを武器に
一躍リーグを代表する投手へと変貌を遂げ、
アーニー・バンクスやビリー・ウィリアムスらと共に
カブスの屋台骨を支えた。

73年、14勝16敗と、やや低迷したジェンキンスを
カブスはレンジャースへ放出。
30代を迎えたジェンキンスは新天地で意地を見せ、
74年、25勝、防御率2.82と華麗に復活、
サイ・ヤング勝は惜しくも投票順位2位で逃すが、
まだまだ充分働ける事を立証した。
その後、レッドソックス~レンジャース~シソックスと渡り歩き、
ナ・リーグで149勝、ア・リーグで135勝し、
史上4人目の『両リーグで100勝』を達成した投手となった。

1980年シーズン途中、税関でコカインとマリファナ所持が発覚し、
出場停止処分を課せられ、晩節を汚してしまうが、
結局83年、40歳までプレーし、91年に殿堂入りを果たしている。

惜しまれるのは、バンクスやビリー・ウィリアムス同様、
ポスト・シーズンでの登板が一度も無かった事だろう。
華やかなワールド・シリーズで、
彼等の溌溂としたプレーが見られなかったのは残念というしか無い。


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2 コメント

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Unknown (べラジオ)
2007-02-15 00:54:17
いやぁ~~懐かしいです!
ホント日本ではほとんど知られていないですね。
6年連続7回の20勝以上ですから間違いなく名投手ですね。あの時代のカブスは何で優勝できなかったか不思議なくらい良いチームでした。Eバンクス・Bウィリアムス・Rサントー・Jヒックマン・Rハンドレー・Dケシンジャー・Kホルツマン・・・渋い役者揃い。ハッキリいってオールスターですよ(笑)。
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ジェンキンスさん (管理人)
2007-02-15 04:50:57
こんにちは!!
いつもありがとうございます。
確かに、カブス、良いチームですよね。
優勝出来なかったのが、
逆に奇跡のようです。
カブスはこのオフ、積極的に補強をしましたが
バンクスやジェンキンスが元気なうちに
世界一を果たしてほしいですよね。
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