梅雨入りを待っていたように色付き始めた。 この紫陽花は、妻の実家の物を挿し木して増やしたものである。
奥様の思い入れは深いものがあろうと思うのだが、そうでもないらしい。
毎年秋になると、せっかく伸びた茎を切ってしまうので花が付かない。 変に綺麗づきなところが草花には気の毒なところがある。 昨秋は、私がこの紫陽花には妻のハサミを触れさせなかった。 今年で幾年になるか始めての花である。
小雨の中の紫陽花には何処か「憂い」があり、私の最も好きな花の一つである。 この時期同じように咲く、「どくだみ草」の白い小さな花も私好みである。
しかしこの時期は、低気圧が断続的に近づくため私の体は、悲鳴を上げる。 肺の周りの痛みと頭痛。 肺機能低下は確実に進んだようである。 明日は定期検診の日であるが気が進まない。 この体調での車の運転は嫌な感じがする。
ところで、橋下大阪市長は「ポツダム宣言」をお読みになったことがあるのだろうか。たった十三ヶ条の文面だが、あまり読んだ人を知らない。 入学試験にも出てこない。 もちろん文面は「国定教科書」には載っていない。 私が読んだのは、昭和四十一年夏、衆議院議員「藤山愛一郎」の「藤山政治大学講座」を受けたときである。
戦後の日本が、この十三ヶ条の文面から始まり、その受け入れが半月早ければ「広島」「長崎」の悲劇が起こらなかった事実を知ったのだった。
何処か「脱原発」に似ている。 今一度「原発事故」が起きないと、政治家は真剣に「脱原発」を考えないような気がし始めた。
国民の大きな犠牲があって初めて政治が動き出す。 大量の「プルトニューム」を溜め込んで一体何に使う気なのであろうか。
一方、公共工事の削減が、建設技術の低下を招いたそうである。 若手の建築技術者が枯渇しているそうだ。 大手の建設会社でさえも、技術者を現場間で奪い合う状況になり、長期の工期の工事の受注はしない事にしたそうである。
安倍総理、国際社会に乗り出す前に、国内の技術者の育成が先ではないのですか。 日本国の空洞化は、「アベノミクス」の大きな後遺症に成り得るのではありませんか。