三歳の孫娘。 小学二年生の兄と、早朝から我が家に遣ってきた。
夫婦二人、このオシャマな孫娘に振り回されている。 どうもご本人は「お姫様」だと思っているらしい。 我が家の二階のベランダから周りを見渡しご満悦である。
お兄ちゃんは「家来」位にしか思っていないようである。
我妻「茜」などは、召使同然である。 私にいたっては、「じいや」くらいに思っているのだろう。 このまま時間が経つと「夕飯」は、インスタントラーメンになりそうである。
夕食の調理をする時間が無い。 お姫様の申しつけは絶対である。 一階から呼ばれれば飛んで行き、庭から呼ばれれば飛んで行き、ソフトクリームと言われれば差出し、此れくらいの歳の子は疲れを知らぬらしい。 何時ものお昼寝もせず、一階から二階、ベランダ、庭。 早くお迎えが来ますように願うのみである。