FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

今週の為替予想レンジ(8月29日~9月3日)

2011-08-28 08:13:34 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     76.00~78.00
>ユーロ・円   110.00~112.00
>ポンド・円   124.50~127.00

今週のテーマ
26日バーナンキFRB議長の講演では米国景気に対して慎重な見方が提示されたものの、追加金融緩和に関する具体的な言及はありませんでした。 一大イベントが ゛結論先送り” と言う形で消化不良となった為、今週は再びファンダメンタルズ睨みの原点回帰の様相を呈してきそうです。

月曜日 大きな材料となる指標は無し
火曜日 米8月コンファレンスボード消費者景気信頼感指数
水曜日 米8月ADP全米雇用報告
木曜日 米失業保険新規請求件数 & 米8月ISM製造業景況指数
金曜日 米8月雇用統計

最近、米国景気減速懸念が強まっている中で、経済指標がそれを裏付けるような結果が示された場合は ”やはりそうか” という雰囲気が強まり、米国の金融緩和長期化観測に由来するドル安・円高圧力が強化されるとみられる一方、意外に良好な結果が示された場合には、逆にポジティブ・サプライズも大きくなってドル・円買い戻しの契機となる可能性も否定はできません。 来週のドル円相場は上記一連の経済指標の結果睨みの展開になることが予想されますが、米国景気減速懸念が強まってドル安・円高圧力が強まる場合は、本邦通貨当局による介入警戒感と戦いながらの下値模索、逆の場合は景気回復期待の強度に応じた反発力が試される展開となりそうです。

筆者個人的には、9月の中旬頃まで若干の円安があるのではないか。 そして再び円高に向かうようなセオリーを描くように思えてきました。 その根拠として、9月下旬に開かれるFOMCの会議で何らかの追加金融緩和策が打ち出されるものと考えています。 合わせて9月20日過ぎに期日を向かえるギリシャの追加支援に関して、資金手当ての問題でかなり揺れ動くとみており、若干の円安になったとしても幅は小さなものであろう。

経済面とは別に政治面では、リビア/カダフィーの動向が気になります。 国外逃亡・拉致されるようであれば、明るい材料としてユーロのかさ上げが起きるのではないでしょうか。 しかしながらユーロが抱えている問題は深刻であり簡単に解決出来る問題で無く、単発的な反転に終わるのではないかと思われます。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。