FX寺子屋 by 葛勝老師

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今日、日銀の市場介入。 時期的に正しい判断だったのだろうか?

2011-08-04 18:15:07 | 日記
今朝10時過ぎ、政府・日銀は円売り介入を実施。 その後も断続的な介入を実施した事や、日銀が追加の金融緩和策を打ち出したことも相まって、ドル/円は17時前に一時79.89円まで上昇しました。 欧州市場でも日銀が断続的に介入を行っていると伝えらており、ドル/円は高値警戒感が漂う中ではありますが、介入警戒感を前に下値模索の動きにはつながりにくく、東京市場に続き上値を試す動きが続く可能性があります。
第一抵抗線 80.00
第二抵抗線 80.30
第三抵抗線 80.80 

本日は安値からすでに3円近く上昇となったものの、もし、米新規失業保険申請件数の悪化を背景に米雇用統計に対する悲観的な見方が浮上し、ドル売りが強まるようですと、ドル/円は介入警戒感の漂う中で下落する事も考えられます。 
その場合、本日の急騰局面にてもみ合う場面が見られたサポートライン :
第一支持線 78.90-79.20
第二支持線 78.20-78.50
第三支持線 77.70-77.90 このラインを割る事になればやはり77円を割り込む可能性が出てきます。

日銀の市場介入と金融緩和策で無理やりに80円の大台を目指していますが、今回の介入は時期的に正しいものだったのか疑問を投げかけたくなるしだいです。 日銀は、明日の米・雇用統計の数値を事前に把握したうえで介入したのか、若しくは統計では大きな変化が無いと判断し、ここまで進んだ円高を阻止するために無理やり介入をしたのか。 筆者の個人的な意見としましては、昨年9月と今年3月の介入の時期とでは経済状況が大きく違うのではないかと危惧しています。 アメリカの緊縮財政案は具体的な内容に乏しくまた次なる債務不履行問題へ風船を膨らませながら推移しているただけの状態であることは明白。 またユーロにおいてもギリシャ支援策第二弾は資金手当てがついていない上にスペイン・イタリアの格付け評価の見直しされている状況で経済環境は極めて悪いと言わざるを得ません。

よって今回の日銀の介入はチャンスと捉え、筆者は下記のレートで売りを先行させていきたいと考えています。
ドル・円   80.30-80.80
ユーロ・円 113.80-114.20
ポンド・円 130.80-131.20